フランス南西部の街(21)Carcassonne(カルカッソンヌ)
カルカッソンヌは、世界遺産にも指定されているフランスでも指折りの観光名所です。聞くところによると、フランスで、あのモンサンミッシェルの次に観光客が多いのがこのカルカッソンヌなんだそうですね。「カルカッソンヌを見てから死ね」と言うような感じの名言もあると言うことで知られています。
日本だと、ボードゲームのカルカソンヌの方が有名かもしれないですね。あれももちろんこのカルカッソンヌがモチーフになっています。
カルカッソンヌといえば、何と言ってもあの巨大かつ壮麗な城砦です。カルカッソンヌの街自体はそこそこ大きくて、横浜から桜木町にかけてくらいの面積はあるのですが、その城砦は山の上にあるので、街のどこからでもその威容を眺めることができます。近くを走る電車からも、高速道路からもとても良く見えます。
何の予備知識がなくて見ても思わず二度見してしまうことは間違いないくらい、遠くから見ても素晴らしい建物です。
この城砦はやたらと古くからあるらしく、古代ローマ時代の紀元前3世紀頃からお城として使われていたようです。その後紆余曲折あり、どんどん城郭もでかくなっていって、今の形になりました。どうも、近世は使われなくなって打ち捨てられていたようなのですが、19世紀に修復して今の形になったようですね。
まず、こちらが入り口です。ナルボンヌ門という名前で、フィリップ3世の時に建てられたものだそうです。フィリップ3世って誰やねん、という話ですが、子供のフィリップ4世が名君として知られていますね。教皇のバビロン捕囚をやった人です(ローマ教皇をアビニョンに幽閉したやつ)。
城郭への入り口前はこんな感じで広場になっています。
門に近づいていくと、城郭の外周の様子が見えてきます。ちゃんとお堀がありますね。
さて門に近づいていきます。入り口はこんな感じです。
門をくぐって中に入りますと、街が広がっております。
基本、どこを見ても石造りで歴史的な雰囲気がある佇まいです。
ちなみに、城壁を中から見ると、こんな感じの窓というか、弓矢を撃つ用の窓みたいなのがいっぱいあります。
ここが城郭の中だということを忘れるくらいに普通に賑わっております。
そして、やっぱり歴史が売りの観光地といえばこれですよ!武器屋!
こっちにもこういうお店あるんです!世界共通なんですね。
このチープさがたまらないですね。いやぁわくわくする。
街の中にはホテルもあります。
武器屋の前のホテルの名前が「ル・ダンジョン」。もう、世界観がすごい。泊まるとHPMPが全快する宿屋ですね。
ちなみに、普通に高級なホテルらしく、ネットでの評判も良かったです。
さて、この城郭の中には天守閣的な感じでお城の本体がありますのでそちらに向かいます。
天守閣に入りますと、城壁の上をぐるぐると見学することができます。
こんな感じの景色が広がります。うーん、ドラゴン飛んできそう。
城壁や塔などの建物と自然とのバランスが本当に美しくて、素晴らしいです。
そして、城壁の上からは、このお城の中だけではなく、はるか向こうの街や山までが一望できます。逆にいうと、この見渡したところからはこのお城がよく見えるということですね。
城壁のどっち側を見ても素晴らしい景色ばかりです。
ちなみに、特徴的なとんがり屋根ですが、これは19世紀に修復したときに、当時流行っていたこの形の屋根を付け足したものらしいです。本来のこの地方の塔の屋根は、ちょうどこの上の写真のように平たい屋根だったようですね。で、当時は結構その改修が批判を呼んだりしたんだとか。。
つまり、お寺の修復をしたときに良かれと思っておしゃれな外壁にLED仕込みました、って感じかしら。でも、結局その修復からも200年くらい経っているわけで、もはやこれはこれで立派なオリジナルですね。
ちなみに天守閣の内部はミュージアムになっています。
さて、天守閣を後にしまして、最後に城郭内にある教会に行きました。
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