受け継がれていくもの、変わっていくもの
2023年12月22〜27日
大学の軽音楽サークルの、一つ下の代の後輩の引退ライブが終わりました。
その時感じたクソでか感情をここに残しておきます。
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まず、私はこのサークルが大好きである。
この大学に入学して、このサークルに所属して、こんなに素敵な人たちと音楽を共有できたことを本当に幸運に思っているし、間違いなく人生の宝物になった。
そんな感情を抱きながら過ごした、2022年の幹部代が終わり、2023年は後輩の幹部代であった。
もちろん、組織である以上、1番苦労しているのは責任が大きい運営に携わっている幹部や、役職のある人たちで、その人たちの苦労の全ては正直私にはわからないし、サポートすることもできなかった。それでも、私の大好きなこのサークルを守ってくれて、さらに新しい色を付け加えてくれた後輩たちには感謝しかないなと思う。
今年は就活があり忙しく、去年に比べるとサークル活動に参加する頻度は少なかったが、それでもライブを観に行くと駆け寄ってきてくれる後輩たちがかわいかった。
自分にとって一つ下の代はしっかり後輩でかわいい存在だと思っているけれど、一人ひとりの引退のMCを聞いて、みんなそれぞれ音楽やサークルに対して考えていることがあり、一つの悩みや不安もなく活動している人はいないんだなと思った。
特に部長のMCを聞いて、率直にすげえと思った。サークル員のことをしっかり見ていたり、サークル全体のことをしっかり考えていたり。普段ふざけている姿からは想像できないくらいしっかりと「部長」であった。
人が変われば組織も少しずつ変わっていくが、その根幹は変わらず受け継がれていく有様に胸を打たれた。
後輩の引退バンドは全て見たが、1人1人の大切にしているもの、大切にしてきたもの、その現時点での正解のようなものを見ることができた。自分も去年経験したからわかるが、やはり引退バンドとなると気合の入り方が違う。自分の思い入れのあるバンドをやったり、それにふさわしいメンバーを誘ったり、個人でもバンドでもたくさん練習し、本番のたった20〜30分間に挑む。「上手く」演奏すること、「かっこよく」魅せることを目標として据えるのは当たり前だが、サークルのコピーバンドであることにはそれ以上の意味があると私は思っている。それは、「メンバー1人ひとりの関係性が、ライブのなかに現れること」だ。ライブもコミュニケーションの一種だと思っていて、直接的な言葉はないけれど音楽を媒介物として人と繋がり、感情や想いを共有することができる。それがライブの中に自然と現れてくるのが、コピーバンドサークルの楽しいところであると思う。去年は幹部代ということもあって同期のライブを見ることも多く、音楽の裏に現れる人間関係が本当に好きだったが、後輩のライブを見てもこのように感じることができて嬉しかった。特に、引退のMCをして想いを聞いた後のライブ演奏は、より一層強く、コピーバンドとしての意味を感じることができて感動した。
とにかく、後輩には、こんなに素敵なライブを観させてくれてありがとうという気持ちしかない。何回か涙を流したし、どんな感情であれ観客を涙させるライブができることを誇りに思って欲しい。
去年1年間過ごした大好きなサークルの根幹を受け継いでくれて、新しい色を付け加えてくれて、引退した後輩たち全員に心の底から感謝を言いたい。
ほんとうに、ありがとう。
そして、お疲れ様でした。
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