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公益財団法人への転職はやめとけ:そのなかで選ぶべき法人は・・・
とにかくノルマ・数字の無い仕事がしたい・・・
そう考えて、公益財団法人や大学職員を受けまくっていました。
現在は大学職員へと転職し、趣味で大学職員転職に関する情報を発信しています。( @univadm )Xのフォロワーは21,000人、Yahooニュースにも大学職員枠で取材されたりしています。
転職先の選択肢のなかで、ノルマ・数字が無い仕事・・・となると、やはり公益財団法人等の財団法人系や大学職員が軸になってくるはずです。
ただ、大学職員も情報少なくて転職活動に苦労してるのに、財団法人系となるともっと情報少なくてヤバくね?と思って私は活動していましたので、最近の財団法人系への転職事情を踏まえ、オススメできるのか?についてまとめてみました。
実は、大学職員もやめとけ・・・って言われたりするので、併せてご覧ください。(2024年に求人があった全大学リストを無料公開しています)
公益財団法人とは?
公益財団法人とは、法律に基づいて設立された「公益事業を行う法人」として定められており、一般財団法人と併せて非営利団体に分類されることが多いです。細かい違いでは、公益財団法人は非課税の範囲が広かったり、一般財団法人より公益性が高くないと認定されないなどがあります。
転職という視点では、あえて公益財団法人・一般財団法人などの財団法人系を選択するということは、「民間企業とは違う」雰囲気の場所で働きたいということですから、それほどその差分を気にする必要はないかもしれません。
どんな公益法人があるかどうかは、政府のサイトから検索可能です。
見てみると、ホント無数にあります。
これだけ見たら、どこかには内定でそうな気がしますね。
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内閣府主管だけでも、3,600件ありました。
公益財団法人のメリット・デメリット
メリット
メリットは、大学職員と同様にノルマ・目標の無い世界。
営業をゴリゴリしたり、出世競争を意識したり、そういうのはありません。
公益性が重要ですから、公益法人としての指名を遂行する作業がメインとなり、収益や利益に追われるということは民間企業より遥かに少なそうです。
また、有名どころの公益法人だと、年収も高め。
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英検協会はボーナス6.9ヶ月、30代で年収1,000万円ぐらいに到達するようです。
日本相撲協会も、非営利の事務職メインと考えれば、高めです。
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ただ、あえて公益法人を転職先に選ぶ人が重視するのは、年収はそこそこ、それよりも精神的な安定が良いということだと思うので、やはり非営利団体という利益を必要としないまったりであれば十分かもしれません。
デメリット
最大のデメリットは、非営利団体なので雰囲気は公務員、バリバリやりたい人には向いてません。また、国系の公益法人だと天下りや国からの出向者も多く、スピード感に欠ける、公務員的な人が多くて仕事が面白いとは思わないと感じる人は多いです。
また、年収も公益法人全体で見ると公務員程度であることが多く、都内勤務だとかなりカツカツどころか、生活が苦しいです。日本相撲協会も確かに公益法人のなかでは高いですが、50代で年収1,000万円は都内だとかなり厳しい。
そのため、精神的安定を優先するからには、年収はそこそこで生活費が掛かる都内勤務じゃない法人を選択するという軸のずらし方もあるかなと感じました。
ちなみに、大学職員の場合であれば、早慶〜Fランクまで含めた私立大学職員の平均年収は734万円(43歳)、MARCHなどの有名私立大学職員となるとプラス300万円ぐらいなので、同じ非営利の事務職をするのであれば、大学職員から優先したほうがいいかもしれません。
転職先として選ぶべき公益財団法人の特徴
公益法人や大学職員、非営利団体を転職先として選ぶとき、何を重視するのか?これは非常にシンプルです。「とにかく楽そうな」数字・ノルマの無い仕事という観点で転職活動をしてきた私は、以下の観点を重視していました。
規模(非営利なので小規模で高利益率とか無い)
勤務地(自社ビルが綺麗な公益法人は余裕有る)
メジャーコンテンツを取り扱ってると強い(例:相撲、漢検、英検など)
民間企業のように、高利益率とか取り扱い製品のシェアとかは関係ありません。非営利かつ日本に数千ある公益法人のなかから何を選ぶか?となると、シンプルに上記観点から選べばいいかなと思います。
大学相手の仕事はホワイトな可能性が高く、この公益財団法人もホワイトそう。
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) December 10, 2024
☑私立大学通信教育協会
・ボーナス6ヶ月
・月平均残業時間5h
・年間休日120日
本日12/10現在では、他に「日本私立大学連盟」も募集中→続く pic.twitter.com/8xGIBykOCv
例えば、私立大学系の公益財団法人。
これは通信教育協会という非常にマイナーなジャンルですが、私立大学という巨大コンテンツのなかでも通信教育に特化した部分を取り扱う公益法人なので、ボーナスが6ヶ月確保されています。
大学職員もそうですが、私立大学というのは少子化でも数十万人の子どもが市場キャパシティとしてあるので、安定コンテンツです。
私立大学職員に転職したい人は各種団体のホームページ見た方がいい。面接の答え書いてる。
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) January 10, 2025
・日本私立大学団体連合会
・日本私立大学協会
・日本私立大学連盟
・日本私立短期大学協会
・私立大学退職金財団
・私学研修福祉会
・アルカディア市ヶ谷(私学会館)
・日本私学振興共済事業団
・全私学新聞 pic.twitter.com/gE0kWTY4GW
探すなら、このあたりの私立大学系財団法人から探してもいいかなと思います。
まとめ
非営利団体に転職し、ノルマ・営業から開放されたいという人は多いですが、何から選んだらいいのか分からない・・・というように、選択軸がはっきりしてない人はたくさんいます。
公益財団法人はやめとけと言われながらも、安定したコンテンツを取り扱っている公益法人は強いです。
漢検協会でボーナス6.9ヶ月、私立大学通信教育協会でボーナス6.0ヶ月と公益法人の待遇は基本的には公務員に準拠していると言われながらも、安定コンテンツを持つ公益法人は大手民間企業ぐらいの待遇はあります。
転職活動における優先度としては、
学生数10,000人超の勝ち確定大学
学生数6,000人以上の安定大学
有名どころの公益法人
学生数4,000人以上の安定私立大学
国立大学法人
国家公務員準拠待遇の公益法人
学生数2,000人以上の私立大学(現時点で定員割れしてたら論外)
この順番で受けていけばいいかなと思いますので、参考としてください。
基本的に、学生数多い私立大学職員から狙い、その後に公益法人を受けていく流れで転職活動していけば、ゆるふわなホワイト系非営利団体を見つけれると思います。