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パナソニック・日産・大学職員、どれを選ぶべきか?
昨日2025年2月4日、大きなニュースが連続して入ってきました。
「パナソニック」を解散して事業会社に再編 名称を残すかは未定 テレビ事業は撤退検討
ホンダ、日産に子会社化打診 強い反発、実現は不透明
平家物語、「盛者必衰の理をあらわす」を地でいく、日本を代表する大手企業の終焉。終焉という前に、既に日産は終わってますが・・・というのは無しで。
THE・JTC的な日本の伝統企業も、どんどん終わってきています。
では、終わっていく仕事の代名詞的な「大学職員」はいかがでしょうか?
民間企業と大学職員、どちらが安定しているのか?
ガチの名門企業でも倒産して消えていった
そもそも、民間企業と大学職員、どっちが安定してるの?という視点で考えたいのですが、大学職員の平均年収は私立大の平均で734万円と大手企業平均程度はありますため、そこそこの大手企業と比較してみたほうがいいかもしれません。
少子化が大学経営に影響し大学は潰れるとはずっと昔より言われていますが、民間企業の場合はどうなんでしょうか?
2000年のITバブル崩壊、2009年のリーマンショック、2020年の新型コロナウイルス流行、このあたりの大型イベントで民間がどうなったか見てみても良いかもしれません。
倒産しないと言われていた大手企業が消えたイベントは定期的に発生しています。天災から経済ショック、新型ウイルスまで数多。
2004年:ダイエー(グループ解体)
2009年:リーマン・ブラザーズ証券(負債額3.5兆円)
2010年:日本航空(負債額2兆円)
2011年:東京電力
2016年:シャープ(債務超過で鴻海傘下へ)
2017年:タカタ(負債額3,800億円)
2020年:コロナショックで航空・旅行系が大打撃
この15年でも、リーマン・ブラザーズ証券、日本航空、東京電力、シャープなどが消えていきました。それぞれ、かつては就職人気ランキング上位に入っていたり、高い平均年収を誇った名門企業です。
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20年前、メーカーが人気の就職先だったなんて考えられません。
日本航空やシャープは、当時、大学で例えると早慶MARCHクラスに値するような各業種上位企業だったので、大赤字で消えていくなんて誰も思わなかったはずです。
大学で倒産して消えていった所ってある?
では、大学業界ではどうでしょうか?
リーマン・ブラザーズ証券、日本航空が倒産したのは2010年ごろ。
いまから15年前です。
この15年で大学業界に大きな序列変更があったのか?
結局なかったですね。
早慶は変わらず人気ですし、むしろ日東駒専レベルですら付属中高は大人気です。確かに、日大だけ自爆して人気は落としましたが、働く大学職員の待遇は高いままでした。
日大...結局何起こっても盤石で事務の年収もかなり高い
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) November 29, 2023
危険タックル問題なんか大学財政に影響を与えず、むしろ医学部ある最強大学として蓄財は進んだらしい
働く職員のボーナスも高く、口コミサイトによると6.55ヶ月。ただ、かつてのボーナスは6.58ヶ月+3.85万円と日本の私立大でも有数の高さだった pic.twitter.com/bVgKGOtG8p
むしろ、儲かってることは組合交渉で認めているぐらいです。
じゃあ、この15年で消えた大学はどこなのか?
パナソニックの事業売却が話題ですが、「大学職員も少子化でやばい?」と思う人は過去潰れた大学と今後の少子化予測は見ておきたいかも。過去の倒産大学はガチFランばかり。進学者数は2024年の出生数=18年後の市場規模。2024年に70万人生まれ→18年後35万人の大学受験人口はある?ブランド大学は安泰。 pic.twitter.com/qTfmvpQREk
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) February 4, 2025
このあたりは消えました。他にも、2023年に神戸海星女子学院大学が募集停止しましたが、これはFランの大学を閉じ、医大20名、関関同立190名合格している付属高校を守ったレアケース。
結局、日本航空やシャープが倒産していったこの15年で、倒産した大学は普通に勉強していたら行くことがないようなレベルのガチFラン大学以外潰れていないことが分かります。
そもそも本当に少子化は大学職員に影響するのか?
とはいえ、少子化は進行しています。2024年の出生数は約67万人と、70万人を割りました。これは国の試算よりも20年早いペースで少子化進行しています。
ということは、2024年生まれが18歳になる2042年の大学進学者数は、大学進学率50%で計算すると約34万人。
この数字を少ないと見るか、多いと見るか。
結局、少子化進行の影響をどの大学が受けているのかを表した表があります。
少子化で大学職員転職して大丈夫?との質問多いですが、学生数3,000人以上の私立であれば延べ175万人志願→合格者数56万人とまだまだ人気してて、全然問題なさそう。そして最近では教育無償化の流れでFラン大学に進学するのも税金で助けてくれそうなので、みんな大丈夫っぽい。本当にそれでいいのか。 pic.twitter.com/sMRjiNP2AJ
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) December 18, 2024
少子化の影響を受けているのは、地方・小規模のセグメント。偏差値、学生数が上位の大規模大学は影響を受けていません。むしろ、少子化の影響で偏差値上位大学に入りやすくなっているので、一昔前の日東駒専レベルの高校生はMARCHに入れますし、大東亜帝国レベルでも上のランクに入ることができます。
そうやって、高校生を上から順に吸い上げていった結果、地方、小規模の大学が煽りを食っているのです。
広島なんか、顕著ですね。関関同立に進学できる層が広がり、本来は広島修道大学や広島経済大学に進学していた学力層が関関同立に吸われています。
なので、大都市or大規模私立は少子化の影響はほとんど受けないでしょう。
なんなら、中学受験激化で、ブランド私立大学はどんどん入りにくくなっており、人気が上がっている状況です。
危ない大学ランキング上位はいつ潰れる?
危ない大学ランキングというのも、以前に週刊東洋経済が公開していましたが、大学の副学長クラスが実名で反論していました。
結局、「大学はキャッシュフローが回っていなくても潰れない」ということもあり、「「危ない」18位・創価大学は倒産するまで460年」という試算のようです。
財務状況が悪いと一気に倒産まで行く民間企業と違い、大学の場合は財務が悪くても潰れるまで非常に時間が掛かるというのが分かります。
また、最近では地方で不人気だった大学を公立化して行政が税金で救ってくれています。大都市圏で不人気=ガチのFランク大学ですが、地方は人材供給拠点を兼ねていることもあり、税金での救済が行われている現状です。
そのため、私立大学って本当に潰れにくいというのが分かります。
残念ながら、少子化でMARCHは潰れます。諦めてください。東大の入学者が3,000人→京大入学者が2,500人→その他旧帝大で約1万人→早稲田9,000人→慶應6,500人...
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) July 13, 2023
大学入学志願者数が3万人になった時、法政は潰れると断言できます。
どうやって”"潰れる大学”"を計算するかと言うと... pic.twitter.com/5W0Gmr36mi
たぶん、現在68万人の出生数が6万人ぐらいになったらMARCH全入となり大学は潰れるんじゃないですかね。
というか、この少子化でもFラン確定みたいなよくわからない大学がまだまだ作られているのが日本なので、学生数3,000人以上の大学なんか超安泰でしょう。
出生数初の70万人割れなのに、どう見てもFラン確定な大学がまだまだ新設されるのが日本です。 pic.twitter.com/zT0zzKi00y
— 暇な大学職員@毎年65名以上が転職成功 (@univadm) January 24, 2025
大学職員になって、QOL全振りのゆるふわライフ目指して、問題ありません。