第46回定例会「グレースケール/モノクロ」
担当:秋日和(@autumnhiyori)/編集:氷翼鶏(@elvsion8)
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こんにちは。今回初めて冒頭&結びを担当する、秋日和です。
今月の定例会はゴールデンウイークを避けて一週間遅れになりましたので、開催時点でほぼ5月半ば…! 相変わらず時の流れの速さに眩暈がします。
さて、今回のお題は「グレースケール/モノクロ」。おぼろげな記憶ですが、前回の定例会のお題決めの段で「色域を指定するのはどうか」「使用色を2色に限定するのは?」といった、色関係を指定するチャレンジの話題の流れで決まったような気がします。
それでは早速、それぞれの作品とコメントをどうぞ。
(以下敬称略)
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①秋日和(@autumnhiyori)
<作者のコメント>
定例会中にも少し議論を呼んでしまったので、今回のイラストについて少しばかり供述をいたします。
まず、今回のお題に取り組むにあたって、安直にいつもと違う陰影を使おうというところから始まりました。普段構図取りに使っている3×3分割+対角線をブロックに分け、顔(目)を非自然光で分けて印象づけようという狙いです。
そしてポーズや服装を考えるにあたり、光と陰影の配置には視線誘導効果がありますので、強調せずに攻められる陰影の部分をどうするか考えました。その結果今回は見せてよいアンダースコートで攻めてみようとなり、それに合わせてチア風衣装の方向に決まりました。
ところが、ポーズの都合上アンダースコートをアンダースコートたらしめている飾り(フリル)があまり見えなくなってしまい、センシティブ度が上がってしまったので無理やりスパッツも追加したところ、スパッツ+アンダースコートという謎の組み合わせになってしまいました。
後から、これはスパッツが透けて一層下着に見えてしまっているのではと思いいたりましたが、もはや修正の目途が立たなかったのでそのままとしました。
つまるところ、非見せ下着を描くには技術と勇気がいるということです。
<みんなのコメント>
久々にかっこいい系女の子を拝見した気がしますが、アグレッシブなほどに開かれたこの足よ。はしたないからとじなさい!()
定例会ではパンツ透けているか否か問題が発生しておりましたが、それよりまずプリーツスカートって本当に難しいですよね、線が。
それにも関わらずしれっと綺麗に描かれているところや、しっかりかっこよく決めているのにしれっと靴下にフリルが付いているのが可愛い。
大胆に陰影が入っているところで片目がくっきり光の部分に入ってるのエモい。どうしても目がそこに行ってしまう。可愛い。
今回もありがとうございました。
――― sak
CDのジャケ絵並みにかっこかわいいイラスト!
チア服をアレンジされた衣装がシンプルイズベスト感出てて最高ですね!!
黒い部分(影)には質感を足し白い部分(光)は線画 で表している所がメリハリがついてグッとカッコよさを上げてますね、使い方がうまい見習いたい…。
――― アディ
いつもの作品とは打って変わってスタイリッシュな印象の 作品が来ましたね。M字開脚ぐへh(ry
ロングヘアの描写法というか、どう塗ったらいいのか分からんので参考資料にさせてもらってるくらい塗りが本格的なんで すよね…。(今更)こんな塗りがしたい。(しろよ)
背景も相まってシリアスな雰囲気が醸し出されている作品でしたね。
――― 氷翼鶏
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②アディ(@now59370741)
<作者のコメント>
昔夢でみた物語のイメージボード…的なものと物語の前日譚、主人公が一人と一匹に暮らしている小説、設定資料を書きました。
ラノベゲームとして作成したい一次創作の一つなんですがこれは完成するのでしょうか…いや、させねばなるまい()
今後題ドロの方でもお顔をお見せすると思うのでよろしくお願いし ます(親心)
<みんなのコメント>
まずモノクロイラストのイメージボードが素敵すぎます! 画面いっぱいに広がる空と森からは、モノクロでありながら澄んだ空気を感じてしまいます。
こういった、物語の世界観がひと目でわかる画面外にも無限に広がる背景のようなイラストはとても憧れます。
そして、少女×狼に氷の女王…これだけで妄想が止まらなくなりそうな登場人物で、これからも1次供給を楽しみにしています。
実は自分自身も過去に中途半端に想像していた世界観の一つに雪と星の国というのがあったくらい、この方向の世界観はとても好みです。いつか引っ張り出す日が来るのでしょうか…。
―――秋日和
一 次 待 っ て た
アディさんの一次創作結構好きなので首を長くして待っていました。供給有難うございます。どんな時であれやっぱり人外×人間って最高なんですよね。
アディさんの一次創作はワールドが複数あるそうで、これはそのうちの一つだと伺いましたが、是非全部それぞれ本にしてほしい。イラストの方も狼すごくね、と思いながら見ていました。表紙じゃんコレ。
気高き獣とともに生きる彼女の今後が楽しみです。
―――sak
おおっと、設定資料とイラストと小説、そうきたか。ひとま ずお疲れ様でした。
設定を考えるのが好きだと前に言っていましたが、本当に設定を盛り込むのが上手いですね。今決まっている世界観で何かゲームの一つでも作ってはいかがでしょうか?(圧)作るなら協力しますんでハイ。
今回図らずも話の構成が似通ってしまい、最初に見たときは 少し面食らいましたw
―――氷翼鶏
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③氷翼鶏(@elvsion8)
<作者のコメント>
グレースケール→ちょっと前にマンガの話したなぁ→やるかぁという超短絡的な理由で手を付けてしまいました。
オリ キャラの日常譚みたいなかんじ。オチなし。
<みんなのコメント>
一コマ目からガッツリ背景の漫画!一目見て思わず「うおっ!」と声がでてしまいました。モノクロというお題の範囲で最も手間のかかる、と同時に漫画といえば基本モノクロ表現ということに改めて気づかされました。
コマ割りについてご本人も触れられていましたが、多くの漫画について読む分には自然に入ってきますし、色々な割り方があって良いのだなと思うばかりなのですが、いざ自分で割ってみようとすると全然ピンと来なくなってしまいそうです。
団長さんの今回の漫画は、一コマずつとても丁寧に描かれている感じとコマ枠を割って飛び出す技法を使われているところが印象的でした。漫画を描くのも憧れますが、一枚絵と違い時間軸方向にも想像と表現の練習が必要ですね…。
―――秋日和
突然マンガとかいうとんでも作品持ってこられたので心臓止まりました。不意打ちひどくない?供給有難うございます。
Twitterで何やらオリキャラ出してるなあと思っていましたが、まさかこんな形で拝見すると思っていませんでした。続きはどこで読めますか。教えてください。
なんだかんだでお世話しちゃうんだろうなジュンさんと自由人スズさんのこれからの関係が楽しみで仕方がないです。あと1ページ目のジュンさんの横目好きです。
個人的にはTwitterの方で上がっていたツルのお姉さんがドストライクなので、いつか彼女の話が見れることを楽しみにしています。
―――sak
まさかまさかの漫画ですってよ奥様!!!そして可愛らしいゆっくりもどき付き、カワイカワイネ(〇モさん風) 互いに進捗具合で絶望してキャンプファイヤーしていましたがクオ リティがたかーい!!!!
これトーンなしの手書きなんですよ知ってます??ただの狂気…。
これ続きものっぽそうなんで本人にせっついて描いてもらいたい欲が高まりますね。同人誌で出してくんないかな…。
―――アディ
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④Mel.(@Melobeeeee)
<みんなのコメント>
いつもながら、さくっと読める長さなのにぐっと引き込まれる世界観、着眼点、表現の魅力が詰まっています!グレースケール/モノクロというお題の中でも、白と黒の最大コントラストが印象的です。
そして、実際の作中時間は信号が変わって点滅し始めるまでの数分、あるいは数十秒が経過しているだけなのに、子どもの頃の回想から大人になった今までの人生が詰まっていてエモいことエモいこと…。
勝手な深読みかもしれませんが、黒い部分へ足を踏み外したらどうなるのかという想像が、「人生のレール」とも重なりました。
子どもの頃には「白い線を出たらアウト」という即席のルールを真に受けるくらい純粋だったのに、大人になって振り返るとどこかで(広い意味での)人生のレールを踏み外していたら取り返しのつかないことになっていたかも…とか、あるいは敷かれたレールの上をなぞるだけの人生のほうがモノクロなのでは…?とかドロドロ深読みしてしまう程度には、たくさんのボーダーラインを渡ってしまったのかもしれません。
何気ない日常の1シーンでも、少し立ち止まってエモい思考に身を任せ、もう一度信号が変わるまで待ってみるのもいいかもしれないと思いました。
―――秋日和
いつも文字数少ないのにすっきりエモをまとめてくるので大好きです。
今まで結構恋愛系の要素がどこかにあったイメージがあるのですが、今回はどちらかと言えば意味深な感じの話でこれはこれでめちゃくちゃエモい。 そういえば幼い頃になんとなくやっていた遊びって、年を取るにつれてやめたわけでもないのに知らない間にしなくなっていて、ふとした時になんとなく思い出すんですよね。そして、ありもしない現実離れした妄想に思いを馳せたり。
そんな幼い頃の日々を不意に思い出し、懐かしく思ってしまいました。白線を踏む遊び、また今度しようかな。
―――sak
幼い頃に誰もが一度はやったことある横断歩道の白い線だけを踏んで渡る遊びを使ったお話。 幼い頃に私もよく白い線から出たらゲームの脱落者の様になってしまうのだろうかと考えたりしていたのを思い出しました。
大人になってからふと昔やっていたことを思い出して考える事などあるんじゃないでしょうか。”それ”について気づいた時、何かが起こる前兆、だったりするのかもしれないですね。
―――アディ
横断歩道の白だけ踏んで歩く現象は今でも無意識にやってしまう時があると言ったら引かれますか?(?)
横断歩道で白だけ踏む、縁石の上を歩く、フェンスから降りたらタヒぬゲーム等々幼少の頃の楽しい遊びでしたね。大抵罰ゲーム付きですが。
そんな過去《モノクロ》の世界を思い出すようなSSでした。
―――氷翼鶏
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⑤あまゆき(@amayukinen)
<みんなのコメント>
べた塗りで画面が締まり、躍動感のある構図がかっこよすぎます!それに鎖(チェーン)に鉄条網…いいですね…(語彙力)
「自分自身の二面性」を軸にもう一人の自分に対峙するというテーマは、前回自分が取り組んだお題と重なりました。自分のが「静」だとすると、あまゆきさんの作品は「動」を感じ、一層魅力的です!
どちらも服装が趣味全開になるところは深く頷く他ありません。
目隠れにすることでよりテーマ性や構図、小物に目がいくように誘導されているように感じ、表現としても非常に惹かれました!
―――秋日和
ご体調の面もありながらも日々参加してくださりありがとうございます。
4月の「臓物」からの続きという形とのことでしたが、白か黒のみですべてが彩られていてシンプルなのに目が離せない作品だなあと思いました。
一つ気になったのが、死に抗っているはずの彼女も笑っているんですよね……。本能的な「死への欲求」に抗えなかったのか、それとも本当の危機に立たされた人間の「本能」なのか。
イラストとしても目が離せないのに、どこか含みを入れられているようで更に離れられなくなる一枚だなあと思いました。
―――sak
見た瞬間のカッコよさにエモさを感じました…!!
クリスタの装飾ペンやトーンで禍々しさにより一層深みを増していて、ラノベの挿絵であるやつぅ…!クライマックスのやつぅ…!!と一人興奮しておりました(笑)
自分vs自分は単調になりやすい構図なんですけどこれはまさしく王道をいくイラストですね!!
―――アディ
ダークな雰囲気溢れる作品ですね。非常にメッセージ性がつよく構図も素晴らしいのでしばらくじーっと見てしまいまし た。
タヒに「抗う」自分と「誘う」自分という、みんなが心に飼っ ている魔物というかそういったものをよく表せているんじゃな いかなぁと思いました(上から)。
白黒でこの見ごたえなのはひとえに構図のすばらしさですね。
―――氷翼鶏
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以上、いつも以上に様々で充実した作品形態に驚きの連続でした。
作品そのものだけでなく、お題に対する工夫・解釈も毎回の楽しみですね! 次回も冒頭で触れた事情もあって、6月定例会まで約半月になることから無理のない自由なお題になりますが、各々のこだわりに期待です。それでは次回もお楽しみに!