大道観光協会

【ガイド】 国指定重要文化財中村家住宅(沖縄県北中城村)でガイドをしています。 中村家住宅の魅力を少しでも多くの人に伝えていければと思っています。

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【ガイド】 国指定重要文化財中村家住宅(沖縄県北中城村)でガイドをしています。 中村家住宅の魅力を少しでも多くの人に伝えていければと思っています。

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  • 中村家住宅の見どころ

    中村家住宅の見どころを書いた記事をまとめています。

最近の記事

【マルチスタンダードでいいじゃん】 ダブルスタンダードって嫌われがちだけれど、時と場合によるからマルチスタンダードでもいいと思っている。 じゃないと、自分で自分の首を絞めることになる。

    • ガイドは知識のコレクターであって、研究者ではない。

      ガイドとして日々、情報収集に努めるようにしています。 琉球・沖縄史については、研究が進むのが明治以降になってからであり、その途中で沖縄戦によって研究者をはじめ、多くの資料を失う結果になりました。 明治になり、琉球王国から日本の沖縄県になると、ある意味で沖縄の文明開花であり、どちらかと言えば日本への同化の時代へと進んでいったように感じています。 日本の文化は沖縄の人の目にはとても素晴らしいものにうつったのではないかと思っています。 同化政策や沖縄差別などがあったことを考えると

      • 予約もないのに中村家住宅で客待ちしている理由

        かなり儲からない手段でガイドをやっている山下です。 1日いれば1組くらいは利用してもらえるようになってきましたが、 中村家住宅開館時間が9:00〜17:00なので、 だいたい9:00〜16:00くらいは中村家住宅でお客さんを待っています。 閉館時間までにはガイドを終了したいので、16:00以降は看板を下げるようにしています。 およそ7時間待って、下手をすればガイドの利用者が0組の日もあります。 時給はもちろん0円です。 1組いたとしても時給142円です。 完全予約制にすれ

        • 人権擁護委員としての僕

          中村家住宅のガイドもやっていますが、 人権擁護委員というボランティアもやっています。 いろいろやっているんですが、結局、最終的に何かと聞かれれば、 「主夫」 と答えているので、ガイドがメインという訳でもないです。 【ガイドでは稼げない】というのが1番の理由です。玉石混淆の聞いてみないと分からないガイドに高いお金を払える人はなかなかいないと思っています。 自分も実際に価格に見合ったガイドなのか気になってなかなかお金を使うのは難しいと思っています。 とはいえ、どの飲食店に入っても

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        • 中村家住宅の見どころ
          9本

        記事

          沖縄の風水

          最近、ブログを読んで… という感じで学生さんが沖縄の風水について質問しに来てくれました。 分かる範囲でお答えしたのですが、 僕は専門家というよりは、 情報を収集して、考察している程度なので、 なんとも申し訳ない気がしていました。 基本的には書籍を読み込んだり、 関連資料と合わせて自分なりの解釈をしているだけで、 研究しているとは言えず、知識の切り貼りがほとんどです。 それでもなかなかそこまでやっている人も少ないので、興味を持って質問されることはありがたいことだと思っていま

          ローカルガイドの限界突破

          沖縄県では内閣府沖縄総合事務局が平成26年(2014年)にまちまーい(まち歩き)ガイドのガイドラインを作成して、 地域着地型のガイドコンテンツを全県に広めようという動きがあった。 那覇市や沖縄市など成功事例はあるようだが、僕自身があまり興味もないこともあり、現状がよく分からない状態だと思っている。 沖縄県で世界遺産に選ばれている史跡についてはガイドがいるものが多い。 しかし、有料であってもそのほとんどが有志によるものであり、ガイドとしての専門性と問われれば、国内に歴史・文

          ローカルガイドの限界突破

          ガイド育成のコンサル業務

          ご縁があって、今年度から北中城村観光協会認定ガイドさんたちのガイドスキルアップに関わっています。 ガイド業務をはじめておおよそ1年半。 記録に残っていないものも合わせると、 2,000人以上の人を案内してきて、 Google口コミでお褒めの言葉をいただいたり、 口コミやリピーターも徐々に増えてきました。 特別ガイドについて学んだわけではなくほぼ我流です。 ただし、まったくベースがないわけではなく、 教員経験があったり、教育学を学んできたので、 人に伝える方法を考えるのは得

          ガイド育成のコンサル業務

          「沖縄の仏壇」の話をしよう

          「沖縄の仏壇」は「仏教の仏壇」とは信仰的にまったく異なるものといえます。 前者は祖先崇拝に対して、後者は仏教の教えに関わるものです。 「仏壇」という言葉を調べると、 「仏像や位牌を安置する壇」というのが一般的な解釈で、 特に、位牌よりも仏像が安置されていることに重きが置かれています。 これを踏まえた上で端的に違いを述べれば、 「沖縄の仏壇」にはご本尊となる仏像がなく、 「仏教の仏壇」にはご本尊となる仏像が安置されています。 そもそも沖縄の場合、「仏壇」という言葉が後から持

          「沖縄の仏壇」の話をしよう

          ガイドの予約をお勧めします。

          中村家住宅のガイドをはじめてようやく2年目なのですが、 今年度はガイド育成の分野にも手を出そうと思っていたりするので、 昨年度ほど中村家住宅に常駐できなくなりそうな予感がしています。 つまりは、 ガイドとして対応できる時間が減ってしまいそうだなぁという感じです。 基本的には、 できるだけたくさんの人に中村家住宅の魅力を知ってもらいたい! というのではじめていて、 観光客の方にとっては何度も沖縄にいらっしゃる方から、 一生に一度かもしれない方、 何よりも中村家住宅は一度来た

          ガイドの予約をお勧めします。

          新年度のご挨拶

          新年度あけましておめでとうございます。 エイプリルフールなので、 ウィットに富んだクスッと笑ってしまうような嘘をかまそうかと思いましたが、 なかなか難しいものですね。 値上げします! ガイド辞めます! みたいな嘘はせっかくリピーターの皆さんに支えてもらえはじめてきた時期なので、 あんまり良い嘘とは思えないなぁと思ってしまい、 うまい嘘がつけないことが分かったので、 こうやってありきたりな文章を書くことにしました。 中村家住宅でガイドをしはじめたのが、 去年の2月か3月

          新年度のご挨拶

          7.シーサーはフリースタイル

          シーサーのルールとして、 一対、雄雌、阿吽などいろいろとあるようですが、 僕個人としては基本的にルールはないものだと考えています。 冒頭の写真は【漆喰(しっくい)シーサー】と呼ばれるもので、 屋根を拭いた時のムチゼーク(屋根大工)の棟梁が、 漆喰と瓦の余りものでつくるものと言われています。 余りものということもあってか屋根の上にのっている漆喰シーサーは1体のものを多く見ます。 中には一対のものもありますが、屋根の上の漆喰シーサーは1体が基本といっても良いでしょう。 すべて

          7.シーサーはフリースタイル

          6.雨端柱(あまはじばしら)

          沖縄の古民家の特徴として、 軒先の屋根が長くなっているという特徴を持っています。 軒先の長くなった部分を【雨端(あまはじ)】と呼びます。 雨端の目的は2つ。 雨が家の中に入ってくることを防ぐためと、 もう1つは日影を増やすためと言われています。 雨端だけでも語れるわけですが、 今回は雨端を支える柱、雨端柱(あまはじばしら)にフォーカスしようと思います。 雨端柱には主にチャーギ(和名:イヌマキ)が用いられます。 チャーギは首里城にも用いらており、 沖縄県の最高級建築材とも

          6.雨端柱(あまはじばしら)

          5.代表的というよりも特殊

          文化庁による中村家住宅の解説文は、 と記されています。 中村家住宅のウェブサイトには、 と、記載されています。 いろいろと珍しい建築物なのですが、 僕個人としてはとても不思議な建築物だと思っています。 何よりも特筆すべきところは、 【琉球建築様式の屋敷構え一式がそっくり残されている】 という部分です。 廃藩置県が完了し、 琉球王国の約束事が撤廃されて以降に建てられた家であればそれほど不思議な事もないのですが、 伝承ベースではありますが、 琉球国王時代からの面影を残

          5.代表的というよりも特殊

          4.長過ぎるヒンプン

          沖縄の伝統的な屋敷には入り口の突き当たりに【ヒンプン】と呼ばれる衝立を設置します。 多くの文献では「目隠し」として紹介されることが多いのですが、ルーツは【屏風門(ピンフォンメン)】と呼ばれる魔除けだと言われています。 今でも玄関に屏風を置いたりするのは、目隠しの意味ではなく、魔除けの意味があったのかもしれません。 沖縄の昔の民家ではできるだけ多くの風を取り込むために、壁の少ない構造になっていて、玄関らしい玄関はありません。 その代わりに【屋敷囲い】という台風の防風対策が行わ

          4.長過ぎるヒンプン

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          比嘉さんぽに登場したよ。

          普段のガイドの一部が垣間見れます。 他にもいろいろ説明しているんですが、 限られた中で紹介できた分が動画になっています。

          比嘉さんぽに登場したよ。

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          3.琉球石灰岩

          沖縄本島中南部の石造りのものはほぼ琉球石灰岩ができていて、 沖縄本島の30%は、琉球石灰岩だと言われています。 琉球石灰岩はおよそ130万年から10万年前の堆積岩といわれています。 中村家住宅も琉球石灰岩が多く利用されていて、いくつか石の中に冒頭の写真のような化石を見つけることもあります。 写真のものは二枚貝の写しの化石です。 島国の中でもさらに小さな島国の沖縄では木材が潤沢とは言えません。 また、高温多湿ということもあるのか加工しても腐りやすい木材はあまり好まれなかった

          3.琉球石灰岩