墜落制止用器具-①法改正のポイント
2022年1月2日より2019年2月1日からの経過措置期間が満了し、新規格品使用の全面移行となりましたが、法改正への対応は万全ですか?
「まだ対応できていない!」
「どう対応したらよいのか分からない!」
という方のために、法改正のポイントと対策の注意点をご紹介します。
協力:スリーエムジャパン株式会社
【法改正のポイント】
■高所作業ではフルハーネスの使用が原則になります。
建設業においては5.0m以上の高所作業が対象です。
■新規格の使用に併せて、特別教育が必須になります。 (フルハーネス使用者が対象)
■「安全帯の規格」が「墜落制止用器具の規格」として改正されます。
<新規格の主なポイント>
※注意!
旧規格品とは知らずに、法改正後も使用を続けていることも...
ラベルを見れば簡単に見分けられます。 ◎ 新規格品には、「墜落制止用器具の規格」適合品 と記載されています。 ✖ 旧規格品には、『安全帯の規格』適合品 と記載されています。
<新規格品のラベル例>
※なぜ墜落制止用器具が必要? 厚生労働省の統計では、年間2万件の墜落・転落死傷災害が発生しています。なんと、一週間に4人が墜落・転落によって亡くなっているのです。
万が一転落しても墜落を防ぐこと、身体を保護する為に、墜落制止用器具が必要です。
※ご存じですか?フルハーネスと胴ベルトの違い
建設業では、5メートル以上の作業はフルハーネスの着用が原則となりました。でも何故フルハーネスが必要なのか、ご存知の方は少ないのではないでしょうか。フルハーネスの安全性についてご紹介します。
①フルハーネスは、肩部、腰部、腿部、胸部等、複数のベルトで構成されています。
②フルハーネスはベルトがずれにくく、姿勢が安定しやすく、衝撃を全身に分散します。
このように、フルハーネスは複数の観点から身体を保護する機能で優れています。
※スリーエム ジャパン株式会社の墜落デモンストレーション動画もご覧ください。
■よくあるご質問
Q:低いところでは胴ベルトで良いんでしょ?
⇒どんな高さからでも落下時の衝撃は変わりません。低いところでの作業でもフルハーネスをおすすめします。
Q:ランヤードは何を選べばいいの?
⇒主に伸縮式と巻き取り式があります。作業する高さに応じて選択してください。ロック機能が付いている巻き取り式ランヤードなら、最大落下距離を短く抑えることができます。
以上、墜落制止器具について、法改正のポイントと対策の注意点をご紹介しました。
次の記事「②意外と知らない!墜落制止用器具 選定のポイント」では、
墜落制止用器具の特徴や選定のポイントを詳しくご紹介します。
ぜひご一読下さい。
■スリーエム ジャパン株式会社のウェブサイトも是非ご覧ください。https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/fall-protection/
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