東京大学 メタバース工学部「メタバースを作ろう」を受講した(2)
こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。
ご高覧いただきありがとうございます。
今回は東京大学メタバース工学部のジュニア工学教育プログラム「メタバースをつくろう」の第2回を約1ヶ月半遅れで受講しました。
第1回の受講記録
第2回は「メタバースを利用した研究」について。
太字が講座内容、細字は自分の感想。
メタバースと非言語的コミュニケーション
非言語的コミュニケーションとは、身振り手振り、視線、見た目などの言葉によらないコミュニケーション
ビデオチャットでは、視線が誰に向いているのか分からないが、メタバース上なら顔が誰に向いているか分かる。
現実で二人でひそひそ話をする場合は近距離、大勢に対して話す場合は遠距離で話す。ビデオチャットでは距離感が分からないがメタバースなら人との距離を考えた話し方ができる。
メタバース上で自分の見た目が変わると、見た目に合わせて心も変わる。自分のアバターを人間にしている時よりも、ドラゴンにしている時のほうが、空の飛び方がうまくなり、高所に対する恐怖も少なくなったという研究結果がある。
特にアバターにより、見た目だけでなく、心も変わるという研究は非常に興味深かった。これを学校生活に生かせば、例えば、人と話すことが苦手な生徒の苦手意識を取り除くことが出来るかもしれない。ただ、アバターによる心の変化が現実にも影響するのかどうかは少し疑問である。
メタバースと身体と環境
自在化とは機械をやりたいことをやれるように自分の体を支援すること。発展して、機械の指を1本増やして指を6本にしたら何ができるのか等、人間の能力を超えること。そして、人間の能力を超えるとき、脳の働きはどのようになっているのか。
自在化はメタバース上の動きにも関わりがある。例えば、羽やしっぽなど人間に存在しない部分を動かす場合、どんな感覚で動かせばよいか分かるかもしれない。
時間の流れ遅くしたメタバース環境でけん玉を練習し、だんだんと時間を現実の速さに戻すことで、現実での練習よりも早い習得が可能になる。
逆に時間の流れが速いメタバース環境で、練習することで、現実ではスローモーションに見えるかもしれない。
人間の身体能力の限界突破、超感覚などアニメや漫画の世界を現実にしようとしている夢のある話だった。時間の制御したメタバース環境は、ちょっと考えただけでも、野球のバッティング、ダンスの振り付け、テニスの打ち合い、柔道の乱取りなど、運動と非常に相性が良さそうである。
冬休み中にはメタバース講座全部受講し終わりたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?