東京大学 メタバース工学部「メタバースを作ろう」を受講した(1)
こんにちは。高校で情報の先生をしていますTakitoです。
ご高覧いただきありがとうございます。
今回は東京大学メタバース工学部のジュニア工学教育プログラム「メタバースをつくろう」を受講しました。
ジュニア工学教育プログラムは中高生対象の講座ですが、教員も受講して良いということでラッキーでした。教員やってて良かったです。
今回は第1回「VRの最新トピック」太字が講座内容、細字は自分の感想。
中高生のVR体験のアンケート
中高生へのアンケートの結果、VR体験があり自宅にVR機器がある人は11%、半分くらいは体験したことがない。
VRかどうかは判断が難しいが、フォートナイト、マインクラフトを利用したことがある人は多い。VRチャット利用は10%程度。
まだまだVRが広く普及しているとは言えない。
現状であれば単にVRを体験するだけでも価値はある
最終的には「VRを利用した教育効果の高い授業」を考えたい。しかし、ハード的(機器)にもソフト的(自分の能力)にもまだハードルが高い。
VR概論
VRはVRゴーグルを使ったデジタル世界だけのことではない。
ディスプレイ上のデジタル空間を使った気軽な体験もVRである、人工現実感があればVRと言える。VRは様々な研究分野で使われており、各分野で「リアルとは何か」を追求している。
VRは人間の錯覚を利用して作られている。
VRを学ぶとは、リアルを感じる知覚運動を学ぶこと。
人間は機械からの出力をどうやって知覚するか、人間の入力に対して、機械はどのように出力するかを学ぶ。
VRといえば「VRゴーグルを利用した仮想現実」という感覚が強かったので、視野が広がった。
東大VRセンター
東大VRセンターは、学内の様々な学問分野が研究しているVRをまとめる組織
VR空間で講演をやったり、バーチャル東大を作ったり、VR空間でサークル新歓をやった。
VRプラットフォームにはhubs cloud、cluster、VRchatなど色々ある。hubsはブラウザのみで動く
今は現実と完全に切り離された世界ではなく、実世界ベースにした世界を考えている。グーグルマップの動画バージョンのようなシステムを開発している。
VR空間はイベントと相性が良い。自校でも校内動画を使った学校案内VRができたら楽しそうだ。ただし、セキュリティ的な問題もあるとは思う。
講座後半では講座の名称どおりVRを作成する。楽しみである。
神経に作用するVRインターフェース
神経に電気を流すことで、触覚や味覚などの感覚を与えられるVR機器の研究が進められている。
前庭神経:平衡感覚を作れる。ジェットコースターVRで加速度を作る
味覚:味を濃くしたり薄くしたりできる。味を変えることができる。
視覚:目の周辺に電気を与えると白色光が見える。電気を与える場所を動かすことで簡単な図形なら作れる。
触覚:腹筋に電気を当てて動かす装置の要領で触覚も作ることが出来る。
初めてVRゴーグルを使ったとき、非常に高い没入感に感動した。それと同時に、物に触れても何も感じない、触覚が無いことには違和感は感じた。
もし、VRに様々な感覚が加われば、没入感はさらに半端ないほどのものになると思う。これからが楽しみである。
第2回以降も楽しみです。