あーるてぃー

接客と営業。サラリーマン。 仕事の帰り。読んだ本について、短い感想を。たまにはつぶやいたり、日記も書きたい。

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『読者はどこにいるのか 読者論入門』 #短い読書感想

石原千秋『読者はどこにいるのか 読者論入門』 石原千秋『読者はどこにいるのか 読者論入門』。 芥川や漱石といった、有名どころを例にしているので分かりやすい。裏返せば、そういった作品が未読な人にはイメージしづらいかも。 「確かにこういうことあるな」と、読み進めながらところどころ膝を打つ。 決して「読書の仕方」ではない、あくまで「読者」、「読者はどこにいるのか」を書いている。興味深く読めた。

    • 『本日、サービデー』 #短い読書感想

      朱川湊人『本日、サービデー』朱川湊人『本日、サービデー』。 これまで読んできた朱川さんの作品とは少々毛並みが異なる。ユーモラスで、見方によっては児童文学のようでもある。『気合入門』は志賀直哉『小僧の神様』っぽい無邪気な雰囲気。 正直、『東京しあわせクラブ』以外は私好みではなかったが、色々と著者の他の作品を読んでいる身としては、作風の幅広さに驚いた。

      • 『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』 #短い読書感想

        水野敬也『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』水野敬也『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』。 社会的成功やお金持ちになる方法ではなく、「こんなふうに生きられたらいいな」と思わせる、道徳的側面の濃い一冊。 ビジネス本というよりも小説、物語を追うなかで自然に大切なことを伝えようとしている。

        • 『最後の医者は桜を見上げて君を想う』 #短い読書感想

          二宮敦人『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦人『最後の医者は桜を見上げて君を想う』。 医療、死生観について考えさせられる。 レビュー数って、やっぱり感動系のものほど多い。

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        • #短い読書感想
          25本
        • #日常
          2本

        記事

          爪切男『死にたい夜にかぎって』 #短い読書感想

          爪切男『死にたい夜にかぎって』 爪切男『死にたい夜にかぎって』。 色んな人生があるんだな、というそれだけのこと。それだけのことがこの本には詰まっている。しかしそれが良い。こんな人生なのになぜか羨ましい。

          爪切男『死にたい夜にかぎって』 #短い読書感想

          『ボクたちはみんな大人になれなかった』 #短い読書感想

          燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』 燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』。 文体やポエム的なところなど、これは好き嫌い別れるだろうな…。 あと、時系列が気になった。のめり込みにくかった。

          『ボクたちはみんな大人になれなかった』 #短い読書感想

          『シライサン』 #短い読書感想

          乙一『シライサン』乙一『シライサン』。 いやー、めちゃくちゃおもしろかったな。久しぶりに一気読み。最後そうくるか。。。 ちゃんと読めば、伏線回収されているし、辻褄があっている。驚きもある。 映画版はこれから観るけど、小説は良かった。

          『シライサン』 #短い読書感想

          『大河の一滴』 #短い読書感想

          五木寛之『大河の一滴』五木寛之『大河の一滴』、再読した。 所々、共感しにくい非科学的なところがあるけど、数字や計算にまみれた毎日を省みる、一喝してくれる。 正解不正解にとらわれない。正解を出すことが正解だとは限らない。 プラス思考もマイナス思考も大事であり、偏らないこと。中庸であり寛容であること。

          『大河の一滴』 #短い読書感想

          『今を生きるための現代詩』 #短い読書感動

          渡邊 十絲子『今を生きるための現代詩』 渡邊 十絲子『今を生きるための現代詩』。 最近読んでる。今まで触れてこなかった。現代詩。 正直、まっったく意味がわからんのだが、、、「わからないこと」を否定しない切り口で説いてくれるので助かる。

          『今を生きるための現代詩』 #短い読書感動

          『秋の牢獄』 #短い読書感想

          恒川光太郎『秋の牢獄』恒川光太郎『秋の牢獄』。 『夜市』を読んだ時にも思ったのだが、幻想を、“現実っぽく”描かず、幻想を“幻想”として描く。まったくリアリティがない、しかしそれがいい。 もし現実的に描かれたなら、ちっともそれは魅力的じゃなく、こんなにもその世界に没頭、惹かれない。

          『秋の牢獄』 #短い読書感想

          『花まんま』 #短い読書感想

          朱川湊人『花まんま』朱川湊人『花まんま』。 めっっちゃおもしろい。ほんとおもしろい。やられた。 特に『妖精生物』が好み。 作家にハマる、というのは久しぶり。これから集めて読みあさろうと思う。少し感動してる。朱川湊人さん、おすすめです。 以下、おすすめ本をのせておきます。どれも面白い。

          『花まんま』 #短い読書感想

          恥ずかしさと後悔について

          自分はつくづく恥ずかしい人間だ、「声をあげなきゃいけない」と思い、だした声が、あとから振り返ったときに、とても小っ恥ずかしいものだったと感じてしまう。 やめておけばよかった、何も言わず黙っておけばよかった、そうすればこんな恥ずかしい思いしなくてよかったのに。 そんな小っ恥ずかしさは、到底愛せるものではない後悔だ。しかし、「あの経験があったからこそ」と、思い出になるまで走り続ける。一向に恥の上塗りだとしても、それはまさしく感情があるという事だとして。 失敗も後悔もないよりかは

          恥ずかしさと後悔について

          『普通がいいという病』 #短い読書感想

          泉谷閑示『普通がいいという病』泉谷閑示『普通がいいという病』。  科学的根拠を用いず、詩や思想書の引用が多い。だから、本当なのかな?と思ってしまうが、それがまさに「頭」や「理由」で考えているということ。

          『普通がいいという病』 #短い読書感想

          『チーズはどこへ消えた?』 #短い読書感想

          スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』。 今ある環境や、幸福、安定というものが、いつまでも続くわけではなく、変化を前提に行動していくことが書かれてる。 とりわけコロナ禍において、色々と考えさせられる話だった。

          『チーズはどこへ消えた?』 #短い読書感想

          『エッセンシャル思考』 #短い読書感想

          グレッグ マキューン『エッセンシャル思考』グレッグ マキューン『エッセンシャル思考』。 特に前半部分が参考になった(というか、前半に核心が書かれている)。後半は、よく散見されるライフハックが列挙されている。 エッセンシャル思考は、仕事だけではない、人生全般において「こういった判断をしたほうがいい」という一つの行動基準。

          『エッセンシャル思考』 #短い読書感想

          『かたみ歌』 #短い読書感想

          朱川湊人『かたみ歌』朱川湊人『かたみ歌』。 連作短編集。いずれも死にまつわる話で、確かに背筋がひやりとするところもあるのだが、不思議と優しい気持ちにさせられる。死を、一方通行に終息していく、やるせない結果として扱わない。むしろ、未知の可能性として、世界の広さとして描かれている。

          『かたみ歌』 #短い読書感想