24/02/11 共同通信杯/京都記念

予想通り雪の影響で先週までの高速粘り込み馬場ではなくなった東京競馬場。外を回す馬の差しも決まるようになったが、純粋なキレ味というよりは、やはりパワーも求められそうな馬場状態。それなりの時計は出る馬場なので基礎スピードを中心に、先行馬はパワー、差し馬は末脚性能とパワー要素で考えていく。
ダートは水分量が多く、いつも通りの東京競馬場らしい持続力馬場に戻った。開催序盤のイメージで機動力タイプの馬が売れていたりするので、ありがたく稼ぎたい。

京都の芝は昨日の記事にも書いた通り想像以上に時計が出るコンディション。芝は枯れ果ててるしクッション値も低く、どんなマジックを使ったかは分からないが、ペースが上がれば基礎スピードが求められれというのは頭に入れておく必要がある。粘り込める馬場ではないので、位置取りに関らず上がりを使えることが必要で、基本的にパワーがある馬を選べば問題ない。

小倉の芝はコース代わりのおかげもあってかインはかなり使える。コーナーでスピードに乗っている1200は外を回るロスが大きいので、インを立ち回って直線で伸びる外を選択できる馬・騎手には注意したい。ダートはスピード馬場で、機動力重視。


東京7
◎ 12 ワイドブリザード
◯ 11 ミルトパワー

外枠替わり&大幅鞍上強化のワイドブリザードを本命に。2走前に見せたように持続力は一級品。前走は出遅れて砂を被り4コーナーの仕掛けどころでズルズル下がっていってしまったが、今回は逃げるであろうユニヴェールを外からすんなり追走できるベストな枠が引けた。先行意識の強いキング騎手への乗り替わりも期待できる。他の人気馬は持続力に秀でてるとは言えず、期待値は相当高い。

相手はミルトパワー。2走前は前が残る中、高い末脚持続性能を見せて2着に追い込み、前走は向正面で押し上げ、直線向くと楽に突き抜けた。持続力性能ではまだ底を見せておらず、この人気で買えるのは相当美味しい。

明け方のオッズで単勝9倍、ワイド20倍、馬連100倍ついているが、流石に下がると思われるので合成5倍くらいにはなるように馬券は組みたい。


東京8
◎ 3 ヴルカーノ

毎度本命のヴルカーノを今回も迷わず本命に。高速パワー馬場で素直に基礎スピードを活かしたらこのメンツで負けることはない。負けるとしたら中途半端に緩めてギアチェンジ性能でマルディランダに負ける程度であろうが、昨日のクイーンCで淡々と刻めばモリノレッドスターでもあわやの展開にできるという手応えを横山武騎手は持っているはずで、1000mを1分で通過するなどということにはならないと信じている。


東京9
◎ 1 カーペンタリア
◯ 5 コンクシェル
▲ 8, 9

基礎スピ&パワーの観点でいくとカーペンタリアには逆らえない。詰まる可能性だけが懸念点だが、進路が少しでも開けばルメール騎手ならこじ開けるはず。

今回はコンクシェルの復活に期待したい。前走は久しぶりの分もあってか大敗したが、元々高速巡行能力は高いものを示していた。負けた前走もイン有利ななか大外を元気に回していた点、そもそも中緩みしていてコンクシェルの得意なレース質ではなかった点を考慮すると納得の敗戦である。枠並び的にもスムーズに逃げが叶いそうで、マイペースにラップを刻めばこのレベルの相手なら通用する。

この2頭のワイド馬連を厚めに、意外と基礎スピードの足りるギアチェンジ性能高めのゴルシ産駒2頭の紐荒れに期待。


東京11
◎ 8 ジャスティンミラノ
◯ 5 ショーマンフリート
▲ 7 パワーホール

高い後半力に期待してジャスティンミラノを本命に。新馬戦の日は直線強い向かい風が吹いており、その中で記録した後半ラップは非常に優秀。2着馬のヘテンドールの次走の内容からもレース自体がレベルの高いものであったと言え、このメンバーに入っても充分勝ち負けできる力はある。また、キズナ産駒ということもあり、パワーも必要と考えられる今の馬場はプラスに働く。パワーホールについていく形ですんなり先行し押し切る横綱競馬を期待。

対抗はショーマンフリート。新馬戦は追い風参考記録の加速ラップ詐欺とはいえ優秀なことには変わりない。前走シンザン記念は馬場状態が悪く本来の末脚性能が発揮できなかったので度外視可能。今の東京の馬場がキレ味を活かせるとは言い難いが、相対的に好転するのは間違いなく、この人気に甘んじるなら迷わず対抗に据える。

基本はこの2頭で勝負だが、このオッズを見ると流石にパワーホールは買わざるを得ない。近2走は明らかに馬場状態が悪く、能力を全く発揮できていない。馬場コンディションの良かった新馬戦では、ジュニアCを1.32.5の好時計で2馬身差突き放し勝利したキャプテンシーを4馬身突き放す圧巻の内容。もちろんラップ的に最後しか脚を使ってない点から持続力に疑問は生じるが、それでもまともな馬場での能力の裏付けには充分な内容。今回のメンバー構成を見てもマイペースに逃げることができそうで、本来のパフォーマンスができれば逃げ残っても全く不思議ではない。

消す人気馬について。
ジャンタルマンタルは器用にレースをこなしてきた印象が強く、これまで見せてきたパフォーマンス以上のものが出せるか疑問。特に基礎スピードが怪しく、早い上がりも使えないとなれば、いくらパワーがあるとはいえ買えない。人気だから買えないなどの次元ではない。

エコロヴァルツも基本的にはジャンタルマンタルと同様。末脚性能も朝日杯でそれなりのものは発揮したが、そもそもが後ろに向いた展開のなかでの好走であり、あまり評価は上げられない。基礎スピードも示していないとなると買い要素は薄い。

ミスタージーティーは基礎スピードの不安が大きい。また、もし仮に時計面の対応ができたとしても後方からの競馬になることはほぼ確実で、その時に高い後半力を持つジャミラやショーマンフリートを交わせるかは怪しい。

ベラジオボンドに関しては消しとは言えない。新馬戦の内容は優秀で、逃げるパワーホールの後ろを確保できそうなことからも無難に走って来そうではある。ただ、前走は余裕を残したとはいえ最後の脚は甘くなってそうで、東京替わりもう少し長い脚を求められた時に持つかは疑問。最高速度よりはパワー寄りであることは今回向くと思うので、オッズ次第では買ってもいい。

15:40追記
ベラジオ買います


京都9
◎ 6 ゴートゥファースト
◯ 3 プッシュオン

基礎スピードを担保しつつ、決め手のある馬。そこまでペースは上がらないと思うので、自力で上がりを使える馬を買いたい。

アンリーロードは芝が生きている良馬場でこその馬なのでここは軽視。トーホウがレオンも基礎スピードは十分だが、前走を見る限り今の京都の馬場は合わないか。


京都11
◎ 11 マテンロウレオ
◯ 10 シュヴァリエローズ
▲ 5 べラジオオペラ

外回りとはいえキレる脚を使う必要がないとなれば無難にマテンロウレオから入りたい。近走は不利もあり満足な競馬をできておらず、素直に回ってこれればこのメンバーでは上位。

穴で狙うならシュヴァリエローズか。前走はさすがに馬場の早さに対応できなかったが、基礎スピードもこのメンバーでは上位で、中緩みから瞬発力を必要とされるレースが得意な本馬にとって京都コースはお誂え向きなコース。距離さえ持てばこのメンバーでも通用する。

ベラジオオペラもダービーで本命にするレベルで評価しているのでさすがに買わざるを得ない。

ルージュエヴァイユは芝が生えていた方がいいと思うのでこのオッズでは手を出しづらい。


小倉11
◎ 4 ロンドンプラン
◯ 8 ファロロジー
▲ 10 タマモブラックタイ

素直にカーバンクルSで評価していた馬を今回も評価。冒頭で書いた通りロスなく運べるインが有利になると予想する。

タマモブラックタイは斤量は重いものの前目で粘り込むことは得意でさすがに抑える必要がありそう。

ゾンニッヒは使える足が短いので小倉は合わない。

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