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[独りごと]"どうしても手に届かない悔しさがあるから星は星なのだろう"

「諦めるな。」、「今日は無理でも明日にはできるようになっているかも。」、 「継続こそ力なり。」 励ましや、継続の美を語る名言ってきっとこの世にごまんと在る。 だい…

橙
10か月前
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[短編小説] “貸していたマフラー着けておもいだす良い思い出と君の微笑み”

「今まで、ありがとう。はい、これね。」 重い荷物はあらかた宅急便で送ってもらった。 最後の別れの挨拶だけしに来たつもりだったが、餞別としてなのか、あげるつもりで…

橙
10か月前
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[独りごと]"どうしても手に届かない悔しさがあるから星は星なのだろう"

[独りごと]"どうしても手に届かない悔しさがあるから星は星なのだろう"

「諦めるな。」、「今日は無理でも明日にはできるようになっているかも。」、
「継続こそ力なり。」
励ましや、継続の美を語る名言ってきっとこの世にごまんと在る。

だいぶん、屁理屈だけれど正直言いようだと思う。

ひとつ何かを諦めることで、もう一つ上の次元というか枠組み(世界)みたいなものが一気に見えてくる時がある。

「諦めて別のことに打ち込み続けたら、人生を生きたいと思えるようになった
。」、「今

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[短編小説] “貸していたマフラー着けておもいだす良い思い出と君の微笑み”

[短編小説] “貸していたマフラー着けておもいだす良い思い出と君の微笑み”

「今まで、ありがとう。はい、これね。」

重い荷物はあらかた宅急便で送ってもらった。

最後の別れの挨拶だけしに来たつもりだったが、餞別としてなのか、あげるつもりで貸していた青いマフラーを手渡された。

「こちらこそ、ありがとう。どうか、幸せに。」

いつも、後ろ向きに手を振りながら進んでいた駅までの道を一切振り返らずに帰る。

角を曲がってもう彼女の家が見えなくなったところでマフラーをつけた。

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