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話題のアリババスーパー「盒馬鮮生(ハーマーシェンシャン)」を体験

中国企業による新しいタイプの生鮮食品、実店舗小売事業への話題が絶えない。

こうした背景に、中国のキャッシュレス決済が浸透していることは言うまでもないだろう。

中国で生活をしていると、キャッシュを持ち歩くことがほぼなくなった。

むしろ心配なのはスマートフォンの電源が切れてしまい、アプリ決済ができなくなってしまうことだ。

そのためキャッシュを持ち歩かなくなった代わりに、モバイルバッテリーを持ち歩くことになった。(結局、身軽になっていない・・・)

さて、先日、タオバオとアリペイを擁するアリババがオープンさせて話題となっている「盒馬鮮生(ハーマーシェンシャン)」に行ってきたので、ご紹介しようと思う。

入り口は他の中国のスーパーと変わらない。

しかし、入ってすぐに他のスーパーとは大きく異なる事に気づく。

店内にちらばっているスタッフがスマートフォン片手にオンラインで受けた注文の商品をバッグに詰めてコンベアーベルトにひたすら流しているのだ。

そう、「盒馬鮮生(ハーマーシェンシャン)」はオンラインで注文受けたものを宅配するサービスも提供しているし、実際にこのように店舗へ直接行って購入することもできるのだ。

オンライン注文ができる圏内は決まっているのだが、注文から30分以内で届けるということをアピールしている。

最近は無人コンビニが注目されがちだが、こちらはスタッフも多く、試食コーナーが充実している。

海鮮売り場は生きたままの魚介類がいけすに入っていて、自分で網ですくって買う仕組みになっている。こちらも盛況だ。

もちろん、こんな巨大ガニを買う時には店員さんがサポートしてくれるっぽいが。

PB(プライベート)も充実していて、生卵や、あらかじめカットされた野菜や食材が梱包されている手軽に料理できるセットなどを見かけた。 

現金お断りは当たり前

さて、いよいよ最後の会計だ。

ここでもキャッシュレスは健在だ。支払いはアプリ決済アリペイのみで現金は受け付けていない。

こうすることで現金の管理という業務も省けることはもちろん、大量の顧客購買データを収集することで、タオバオと合わせた衣食住のデータをアリババはさらに手に入れることになる。

今後、同じく中国の決済を握るテンセントとの熾烈なデータ獲得合戦が繰り広げられるに違いない。

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