人が自殺するときは正常な判断ができない時と未来に絶望した時だと思う
こんにちは。うつ病ブロガーのだいだいです。
今回は少し重たい話をします。
自殺の話です。
僕はこれまでに2度、本気で自殺をしようと思ったことがあります。
今回は人はなぜ自殺をするのか、人が自殺をするときはどんなときかについて、自殺未遂の体験がある僕が考えてみたことを書いていこうと思います。
(当記事は過去に筆者が運営しているブログ「夢民島」に投稿した記事を再編集した記事です。有料記事となっていますが、最後の部分以外はすべて無料で読むことができます。)
うつ病急性期での自殺未遂~正常な判断ができない状態~
まず僕の体験談を聞いてください。
僕が一度目に自殺しようと思ったのは、会社に勤めている時でした。
過酷な長時間労働の日々が続いて不眠の症状が続くさなか、ある出来事がきっかけで帰りの駅のホームから身を投げ出そうかと思った時が一度目の自殺未遂です。
「休みたい…休みたい…楽になりたい…!」
「ここで一歩前へ踏み出したら明日会社に行かなくて済む…!」
僕がこの時自殺しようと思ったのは「死にたい」ではなく「楽になりたい…!」と思っていたんだからだと思います。
しかし「楽になりたい」なら「自殺」以外にも選択肢はいくらでもあるはずです。
会社に行くのが嫌なのであれば仮病を使ったりサボったりすればいいのでは、と多くの人は思うかもしれませんが、その時の僕は、そういった判断力さえ失っていたんだと思います。
少し前にこのようなツイートがツイッターで話題になりました。
この漫画のツイートの方の体験談と同じように、長時間労働による過労と睡眠不足で、この時の僕は正常な判断さえもできない状態に陥っていました。
通常の状態なら「死ぬくらいなら会社を辞めればいいじゃん」と誰しも思うはずです。
しかしこの時の僕は、その「辞める」という選択肢は見えなかったのです。
今の環境より楽になるために本当は死ぬ以外にもたくさんの選択肢があるにもかかわらず、正常な判断さえもできずに「死ぬしかない方法がない」と思うようになった時、人は自殺しようとするのではないでしょうか。
うつ病回復期での自殺未遂~未来に絶望したとき~
僕が二度目の自殺をしようと思った時はうつ病になってから約半年後、実家で療養している時です。
この時も睡眠導入剤がないと眠れない状態が続いていましたが、うつ病の急性期が過ぎ生活リズムを取り戻そうとしている頃の話です。
実は僕の家庭は一般的に「毒親」と呼ばれる父の元、ずっと育ってきました。
毒親とは子どもに過度な悪影響を与える親のことで、僕は幼少期から父親の理不尽な立ち振る舞いや罵った言動、さらには性器を見せる等の精神的な虐待を受け続けていました。
「うつ病になったことでこれからは普通には働けない。」
「働けなかったら当然生活費を自分の力で稼ぐことができない。」
もちろんうつ病になって普通の生活ができなくなったことも関係していましたが、僕の場合はこれだけではありませんでした。
幼少期から両親が不仲である機能不全家庭で育った僕にとって、うつ病のおかげで自立することが非常に困難な状態に陥り、これから先ずっと父に依存しなければならない状態が続くと思うと絶望しかありませんでした。
「こんな状態がいつまでも続くならば生きていても仕方がない、死んだ方がマシだ。」
僕の二度目の自殺未遂はこんな動機からでした。
「もうここでは生きていけない…!」
僕はその時今度は父の前で自殺してやろうと決心して家にあった包丁を自分の胸に刺そうとしましたが、体の大きな父に止められ未遂に終わりました。
僕のケースは特殊な例かもしれませんが、人は未来に絶望したとき、つまり未来に希望がもてなくなった時に自殺するのではないでしょうか。
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話は変わりますが一昔前、バブル経済がはじける前ぐらいまでは頑張れば報われる、仕事を頑張れば給料が上がって生活が楽になると誰しもが思っており、実際そのとおりになっていました。
しかし、経済成長が鈍化しグローバル化やIT化が叫ばれ非正規労働者が半数近く占めるようになった昨今の日本では、頑張っても報われず、会社で頑張れば頑張るほど長時間労働によってさらに生活が圧迫されていく人が多くなったのではないかと感じています。
頑張っても頑張っても給料は上がらない。
そして心や身体を病んでうつ病などの病気になっていく。
そんな状況の人が増えると自殺する人が増えるのもうなずけます。
僕自身の経験も踏まえて、未来に希望が持てなくなったとき、人は自殺するのだと僕は思います。
自分や自分の大切な人が自殺しないために
ではどうすれば自殺を未然に防ぐことができるのか。
ここからは未来の僕も含め、これから自殺をする人を一人でも減らすために書いておこうと思います。
結論から言うと、
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