ガーベラの愛らしさ
3月から在宅勤務が始まり、早くも3か月目となりました。お花のある毎日に慣れて、通勤を再開する気持ちがだんだん萎えている今日この頃です…。
お花の定期便でよく届くのはカーネーションですが、主役としての登場が目立つのはやはりガーベラです。向日葵に似た形の、赤やピンク、オレンジの鮮やかな花は、小さい子供が花の絵を描くときにまずなぞるであろう、分かりやすい輪郭をしています。
だからでしょうか、ガーベラが部屋にあると、可愛らしい少女がスカートをなびかせて遊んでいるような雰囲気があります。ガーベラと共に飾られる脇役たちも、どうしたって引きずられるように明るさを帯びて来るのです。
中でもオレンジのガーベラは、心が沈んでいる時に、「ん?大丈夫、大丈夫」と理由もなく励ましてくれる能天気な友人にも似て、一度飾るとその魅力の虜になります。
唯一の欠点は、茎が弱くて腐りやすく、日持ちがしないこと。ここはカーネーションと真逆で、毎日少しずつ茎を切って、水は少な目にし、茎に負担をかけないような飾りかたにして、やっと1週間持つ、という感じです。ですが、痛みかけのガーベラも、それはそれで美しく、花弁が内側を向いてくると、お転婆娘が哀愁を帯びた感じになり、いとおしさが増します。
これは、痛み始めたガーベラを、カーネーションとミントの葉とともにガラスコップに入れたものですが、届いてから約10日で絶命しました。長持ちする花もよいですが、短命な花の毎日の変化をつぶさに見守るのもまた、お部屋暮らしの楽しみかもしれません。
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