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1982年生まれ。自慢もない人の30代前半の頃。



会社が買収される

20代後半~30代始めにかけて、サラリーマン生活をしていたことはメリットのあることでした。僕としては、プロジェクトマネジメントも出来たし、課員マネジメントなども出来たので、経験値は上がりましたが、勤めていた会社も色々ありました。マーケットが縮小する中で、リアルなリストラも見ましたし、そういった中で会社がDMMグループに買収されるということもありました。

元は前職がヤバくて拾って頂いたようなものですし、思い入れもあったのですが、業績も頭打ちでポジションも上がらないとなると、この先の人生を考えるようになりました。そんな中で「スタートアップに加わらないか?」という誘いがありました。


スタートアップへの道

スタートアップへのJOIN

2015年1月、「株式会社ベリカ」へJOIN。
「企画が投資家の目にとまって、1億円以上の出資が集まるので設立した。」との代表からの説明に、今だから言いますけど、最初はちょっと疑ってました。「とりあえず通帳見せて欲しい」と言ってみたら、いいよと通帳を見せてくれました。そこには1億数千万円の残高が。マジで集めたんかと思いました。

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スマートフォン用電子名刺アプリ「ベリカ」

入社当時「電子名刺の作成交換アプリ」というアイデアはあるが、形には出来ていないという状況で、僕はプロジェクト工程の棚卸しから手を付けて、ワークフローや組織体制作りを行いました。経験力の必要な専門分野は、外注することにして、外注先の発掘から条件交渉、契約まで行いました。最終的には、予算管理やバックオフィス業務も手掛けることになりました。

事業撤退と緊迫の株主総会

結論から言うとベリカは、上手く行きませんでした。もうWebサイトとかも残っていません。「紙の名刺にさようなら」とのキャッチコピーでしたが、「会社ごとさようなら」になってしまいましたね。笑えませんが。

臨時株主総会の緊迫した空気、その事後処理、全て関与しましたが、あれだけの経験を2ヶ月足らずでやったのは、濃厚過ぎました。会社の預金残高が数百万円になり、事業継続も難しいということになったので、僕を含めたスタッフは退職することになりました。

退職手続き

自分の退職書類を作成し、会社側としてハローワークへ提出し、その数日後には求職者としてハローワークへ行くのは、面白い展開でした。

2016年夏、会社都合退職になった僕には、失業手当が早々に支給されることになり、失業者になったので、社保年金も猶予されるということになりました。ベリカの件で消耗していたので、少し休みたい気持ちでもあったのですが、家庭ある身としてやっぱりじっとはしていられないし、ベリカ時代に知り合ったメンバーと何かやりたいという気持ちが強くなってきました。

メンバーと何度か集まり、新しい企画を練っていたところ、あるエンジェル投資家の方から「企画次第では出資したい」というお言葉を頂きました。それからは、法人設立へと加速していきました。


スタートアップの起業

2016年10月、「カウ株式会社」を創業。
僕は共同創業者兼代表取締役社長に就任しました。
僕を含めた4名が出資者兼取締役になりました。カウ社は、越境型応援プラットフォーム(スマホアプリ)「COW(カウ)」の提供を軸とした社会事業を行うことになりました。

オフィスは、東京都の創業支援施設である東京コンテンツインキュベーションセンターへ入居。ここへ入所するには、事業計画などの審査があり、創業融資なども受けやすいということで、多くのスタートアップ企業が入居していました。入居者交流会などもあって、アットホームな雰囲気でしたね。

20170719-Cow様01
カウ株式会社の表札

こうして僕の30代前半は過ぎていきました。30代後半~現在については、また改めて。


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