That's life

初めまして。 現在東京で大学生をさせていただいています。 自省したこと、見て感じたことなどをつらつらと書こうかと思います。 よろしくお願いします。

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初めまして。 現在東京で大学生をさせていただいています。 自省したこと、見て感じたことなどをつらつらと書こうかと思います。 よろしくお願いします。

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なぜ旅に出るのか

 2022年8月1日。今日、私は欧州へ発つ。1か月半程かけて欧州各国を周遊するつもりである。  現在、世界はインフレの嵐の真っ只中にある。欧米各国ではインフレと景気後退の同時進行、所謂スタグフレーションの懸念がささやかれ、大規模なストライキとデモが頻発している。ウクライナにおける戦闘は泥沼化し、終わりが見えない。世界は今、不安定化の局面にある。それに加えて、急激な円安によって日本人旅行者はさらに厳しい状況にある。  なぜ私は「このご時世に」欧州へ向かうのだろうか。その理由

    • "How do you share a life with somebody?"(her/世界でひとつの彼女感想)

       ※ネタばれ注意。映画の内容に言及しています。 "We grew up together."  ともに愛し、ともに泣き、ともに笑い、人としての成長を分かち合ってきた妻キャサリンとの離婚を経て、孤独を深めるセオドア。孤独は、しかし、彼が最も怖れていたものだろう。  親から多くを要求されて育ったキャサリンと、彼は真のつながりを持とうとした。ともに自由に、大きくなっていこうとした。  しかし同時に、自分の孤独に対する恐怖や彼女の受け入れがたい部分、自分と彼女との根本的な部分での

      • ストックホルム行の夜行バス

        ホステルを後にする  ハンバーグとビールでコペンハーゲン最後の夕食を済ませた私は、宿に戻った。今夜は夜行バスでストックホルムに向かう。  夜行バスなので、先にシャワーを浴びておこうと思い、既にチェックアウトしているが宿に戻ってきたのだ。部屋には入れないが、プールのシャワーを使おうと思った。スタッフに告げると、なんとプール代をタダにしてくれた!ありがたすぎる話である。  無事さっぱりして、コーヒーを飲みながらバスの時間を待つ。ここのホステルはなかなか良かった。スタッフも親切で

        • コペンハーゲンうまご飯

          Chicky Grill  地下鉄でVesterbrøまで行き、事前に調べていたChicky Grillという安いと評判の店へ。  看板娘がいる、昔ながらの内装のダイナー。とてもいい感じ。  デンマーク名物のスモーブローと、地球の歩き方に載っていたフレスケスタイ、それにデンマークビールのTuborgを注文する。  フレスケスタイは、皮がパリパリのローストポークである。グレーヴィーをかけていただく。とてもおいしい。  ドイツからこのかた名物とされるのは大体同じ料理(豚の

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        なぜ旅に出るのか

          クリスチャニア訪問―異物か、先駆者か

           デンマーク王宮の目と鼻の先、そこにあるのは、異質極まりないクリスチャニアである。  70年代に、軍の跡地をヒッピーたちが占拠して自治・独立を宣言した。その後50年たった今でも、周りの地区のような開発もされず、一応自治を保っている。  コペンハーゲンに来るまで、こんな場所が存在するとは全く知らなかった。アマリエンボー宮殿から海を渡ってすぐのところにこんなところがあるというのは、想像しにくいことである。東京で言えば築地のあたりが自治をしており、その中では堂々と大麻がやり取りさ

          クリスチャニア訪問―異物か、先駆者か

          デンマーク博物館めぐり

          デンマーク国立博物館 市庁舎から国立博物館に向かった。そこには、現在のデンマークの地に住んでいた最初期の人間の痕跡から現在に至るまでの歴史が網羅的に展示されていて、とても勉強になった。以下、印象的だったこと。  氷河期後には、イギリスまで地続きで、歩いて行けたそうだ。しかし、7000BCごろに北海の水位が上がり、今のようになったそうだ。  青銅器時代(3300BC-1200BC)には、「蛇や鳥が太陽を運ぶから一日が巡る」という独特の信仰があったそうだ。 使われているシンボ

          デンマーク博物館めぐり

          コペンハーゲン散歩

           久しぶりにゆっくり寝た。9:50起床。 ヒュッゲの国  スーパーでパンを買って朝食とし、近くのカフェに入って少しヒュッゲHyggeを楽しむ。ヒュッゲとは、デンマーク語で居心地のいい空間や時間を表す言葉で、デンマーク人が大切にする価値観である。  北欧に入って初めて見たこのEspresso Houseというカフェは、「北欧のスタバ」とも呼ばれるチェーン店である。しかし、スタバと違ってふかふかのソファーや柔らかな明かりが、くつろげる空間を作っている。さすがヒュッゲの国。く

          コペンハーゲン散歩

          ハンブルク途中下車

          急がば回れ  今日は、ベルリンを出発し、ハンブルクを経ていよいよ北欧デンマークに入る日だ。旅も残り3か国。ここまで来たかと感慨深い。  1時就寝、6時起床で7時ごろチェックアウトし、バスに乗る。降りたいバス停でなぜかドアが開かない。急いで次のバス停で降り、走って駅へ向かう。  Sバーンで乗り換え駅まで。しかし、乗り換え時間がほぼない。来ていた電車に急いで飛び乗ると、まさかの反対方向。急がば回れとはこのことである。1駅で降り、すぐさま向かいの列車にもう一度飛び乗る。  何とか

          ハンブルク途中下車

          ベルリンのいろいろ

          ベルリン散歩  ベルリン中央駅からシュプレー川を渡ると、まず見えたのは首相府。  共和国広場の反対側には国会議事堂。  1933年には炎上し、それがヒトラー独裁体制確立のきっかけとなった。激動の歴史を目撃してきたドイツ国家の強さを感じるような建物。  そこからまた少し歩くと、有名なブランデンブルグ門。映画「帰ってきたヒトラー」でヒトラーが歩き回るシーンが印象に残っている。  バスに乗って戦勝記念塔へ向かう。  攻殻機動隊のバトーが見た景色が見たくて、3ユーロで上の展

          ベルリンのいろいろ

          ベルリンの戦争記憶

          カイザーヴィルヘルム紀念教会  第二次世界大戦中、空爆を受けて大部分が破壊されたかつてのベルリンのシンボルのひとつ。  破壊の跡が生々しく残っている。内装も修復の跡が目立つ。今では隣に礼拝堂が建設されており、中は非常に厳かな雰囲気である。  攻殻機動隊「天使の詩」で、娘はこの教会で「天使」の帰りを待っていた。劇中の教会がそもそも空爆されなかった、あるいは完全に再建された姿だったのには何か意味があるのだろうか。隆盛を誇ったベルリンが荒廃していった姿は、否が応にも日本の姿と

          ベルリンの戦争記憶

          ベルリンへ

          ベルリンへ  今日は、ベルリンへ向かう。10:30頃プラハのホステルをチェックアウトし、駅へ。でも電車まで2時間くらいあるので、駅前の小さなカフェに入る。  コーヒーとクロワッサン。快適なソファとジャズ。心からリラックスできるカフェだった。この先向かう北欧では、こういうカフェでヒュッゲの精神をたくさん学びたい。  12:25発の列車に乗り込み、4時間ちょっとの列車旅。車窓からは、放牧されたヤギや牛とたくさんの風車が見える。さすが再生エネルギー先進国ドイツ。 スペース・

          ベルリンへ

          プラハうまご飯

          中華弁当  9時間の列車旅の末にプラハにたどり着いた私は、腹ペコだった。夜で、もう開いていない店が多い中、宿近くの中華料理店はまだやってるみたい。しかも安いらしい。  入ってみると、客は私一人。大丈夫なのかと心配になるが、席についてメニューを見る。定食(Bentoとあり、箱に入って出てくるが、中身は定食だ)があったので、それを頼んでみる。  うますぎる…。本当におなかが減っていたので最高だった。サラダも白米も食べられた。タケノコも!満腹で1500円くらい。本当に安くてあ

          プラハうまご飯

          プラハ歴史文化探訪

           電車トラブルで6時間の予定が9時間もかかってようやくクラクフからプラハに到着した。 宿でぐっすりと寝て体力を回復した私は、プラハの街を探検することにした。 チェコ国立博物館  チェコ国立博物館は、ヴァーツラフ広場を見下ろすとても立派な建物である。  いつか見た、ビロード革命の時にこの広場が人で埋め尽くされている映像を思い出す。私はここでチェコの歴史を勉強することにした。  ブルタバ川にかかる橋をコントロールすることで交易の要衝となったプラハは、ヨーロッパで最も栄え

          プラハ歴史文化探訪

          負の遺産を訪うということ(アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所)

           クラクフ中央駅のバス停から、バスに揺られて1時間半。私はこの旅最大の目的地のひとつであるアウシュヴィッツ=ビルケナウ博物館に到着した。空は灰色で薄暗い。ツアー時間が迫っているので、急いでゲートを通り、セキュリティを通過する。  中に入ると、まずシアターがあって映画を見る。15分くらい。アウシュヴィッツの当時の映像と今の姿を重ねて映し、今いるところがどういうところなのか想像させられる。  映画が終わると、ツアーガイドに率いられてツアーが始まる。ガイドさんの英語はなまりが強

          負の遺産を訪うということ(アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所)

          クラクフの思い出

          クラクフまでの道のり  旅を始めて19日目。オーストリアを出発し、ポーランドのクラクフに向かう。6時に起床。  静かに支度して宿を出る。地下鉄を乗り過ごしたが、早めに出ていたのでリカバーできた。  電車は、6人掛けの半個室に8人分の予約がとられており、2人分の席が存在しないという謎仕様。これでは何のために金を払って席を予約したのかわからない。途中のカトヴィツェまで座り、そこからは乗ってきたカップルに席を譲る。私のような1人者より、カップルなら一緒に座った方が楽しいだろう。で

          クラクフの思い出

          ウィーンのいろいろ

          寝苦しきホステル  夜中、寝ていると、空調がどうかしているのではないかというくらい暑く、息苦しい。目が覚め、汗もかいているが、どうしようもないので眠ろうと頑張る。  翌朝起きて準備をしていると、同部屋の人と昨日は寝苦しかったという話になった。その人は枕と布団をもっていってロビーで寝たそうだ。どこの人か知らないが、相当の猛者である。 ニアミス  スーパーで買い物をして店を出ると、子連れの女性が突然花を差し出してくる。一瞬びっくりしてしまう。これをうかつに受け取ろうもんなら

          ウィーンのいろいろ