クリエイターが集まるシェアハウス『アサヒ荘』を始めて半年、30人のクリエイター合宿を開くまで
@daicche です。作ることが好きで、アプリ、ボードゲーム、楽器、うどん、カヌレ、事業、会社などを作ります。ピアノを弾いたりカホンを叩いたりもします。
アサヒ荘とは
クリエイター6人が北千住の一軒家で生活しています。
住民問わず何かを作りたい人・作ってみたい人たちが集まり、お互いに応援し合ったりコラボしたりできる空間を作っています。2021年夏始動。
住人
あかね ( website )
クリエイティブディレクターを仕事にする傍ら、デザイン、企画、アートワーク、コスメ開発、コミュニティづくり、ラジオパーソナリティ、DJ、バンドマン、カメラマンなど何でもやる。伝統工芸と建築とアートがバックグラウンド。
なっちゃん ( instagram )
写真を撮るのが好きで、フィルムカメラの修理や販売も行っている。
北千住のアートギャラリーカフェ BUoY のスタッフもしている。
Hiro ( instgram )
絵描き。たくさん人の絵を描く。2021年12月には初の個展を行い大盛況。
みきてぃ ( instagram )
人と人がつながるアートを研究中の芸術大学院生。
デザイナー、ライター、美術館のアートコミュニケーターとして活動しつつ、自らアーティストとしても活動中。
あやか ( instagram )
彫金や鍛金といった金属工芸を学んでいる学生。
古着に刺繍をしたり、絵をかいたり、ものをつくって表現するのが好き。
アサヒ荘の日常
突発的に絵を描き始めたり、セッションをはじめたり、撮影を楽しんだり。
アサヒ荘には大きな庭と紅葉がある。
アサヒ荘がアサヒ荘になるまで
住人が集まった経緯
管理人のあかねさんが「一緒に住みたい人」を集めた結果、今のメンバーがひとつ屋根の下で住んでいる。
ブランディング会議
住み始めて1ヶ月経った頃、住人全員で『アサヒ荘のコンセプト』を決める会議をした。
タグライン「クリエイターが集まるシェアハウス」が生まれた瞬間。
クリエイターによるコラボ
住人やアサヒ荘に関わる人のコラボが頻繁に行われている。
その一部を紹介したい。
ファッションデザイナー プロくん 制作のドレスに Hiro がペイント
街の商店街でパフォーマンス
寒くなり始めた秋口、アサヒ荘は北千住の商店街で行われるアートイベント 1 DAY パフォーマンス に参加した。
あかねさんがDJをしたり、その横でひろがライブペインティングをしたり、みきてぃがモバイルハウスを展示したり、そのモバイルハウスの中でなっちゃんとあかねさんが写真の展示をしたり。
うどん職人 vs うどん職人 のうどん対決イベント
十五夜の頃のとある日、友人から奇妙なDMが届いた。
うどん対決イベントが決まった。
台湾喫茶✖アサヒ荘で台湾正月祭
文化の日に浅草で開かれたギャラリーイベント で、台湾喫茶『週末オノンノ倶楽部』と出会った。お店の雰囲気、メンバーの愛らしさ、ごはんの美味しさ、全てに惚れ込んで、その場で「応援したいです!一緒に何かやりましょう!」。
あっという間にイベント開催が決まった。
昼から夜まで開催した台湾正月祭。想定よりも人がたくさん来た。
30人超え。人が多い。晩ごはんが足りない。
「うどん打とうかなあ」と自分が言ってたら、
オノンノのシェフたまちゃんから「コラボしましょうよ!」の提案。
台湾魯肉飯(るーろーはん)と讃岐うどんの突発コラボ『魯肉うどん』が爆誕した。
台湾正月祭の1週間後のオノンノ開店日、開店祝いとしてサプライズプレゼントを作った。オノンノのロゴをワイヤーと刺繍で再現。
クリエイター30人の合宿に至るまで
色んなコラボはしてきたものの、アサヒ荘に関わるクリエイターがもっと仲良くなって、更にコラボが生まれる環境、応援し合える環境を作れないか。
そんな願いでクリエイター合宿を企画した。
というのは後付けの理由で、実際には
「アサヒ荘によく遊びに来てくれるみんなで一軒家に泊まったら楽しいんじゃない?」
くらいの、軽い始まりだった。
山奥の大きな一軒家を貸してくれた RYUさん, 昴さんに大感謝
合宿のコンセプト
軽い感じで企画が始まったけど、
せっかくやるなら事前にちゃんとコンセプトを決めて本気でやりたい。
アサヒ荘の家族会議で話し合った結果、以下のコンセプトになった。
アサヒ荘のコンセプトをそのまま2日間に凝縮したような表現で、とても気に入っている。
合宿の準備
合宿のコンセプト決め(裏話)
合宿のコンセプトを決めるにあたり、アサヒ荘の家族会議で言い合いになった。
言い合いというよりは、自分が勝手に「コンセプトふんわりしすぎてないか!?」と荒れてみんなに強く当たってしまった。険悪なムードにしてごめん。
あかねさんのおかげでコンセプトがなんとかまとまった。
合宿で何をやるのか
コンセプトは決まったが、具体的に何をすればいいのか。
しかも合宿の直前は年末年始。みんな忙しくて直接集まれないので、時間の合う人で合宿に向けてオンライン会議を行う。
やりたいことのアイデアはたくさん出た。
しかし、合宿の1週間前になっても、やることを絞れずに困っていた。そんなとき、友人の小谷野が年始早々アサヒ荘に駆けつけて、合宿のコンテンツの整理を一緒にしてくれた。小谷野は30人規模のツアーを趣味で毎年企画してるような変なやつで、めちゃくちゃ頼りになる。
合宿のコンテンツをどのくらいの量にするべきか。
予定がなさすぎると時間を持て余す人が出る。
予定を決めすぎると余白が無くなって面白くない。
塩梅が難しい中で、タイムテーブルを調整していった。
しおり
住人のみきてぃの主導で合宿のしおりが作られた。製本も手作り。すごい。
合宿
事前に企画されていたもの、企画されていなかったもの、色んな活動があった。すべての活動が尊く美しかった。
全部は紹介しきれないけど、できる限り紹介したい。
開会式
あかねさんの司会進行。
合宿のコンセプト、タイムテーブル、アイスブレイクを説明していく。
ファッションショー
ファッションショーは元々あまり計画されてなかった。
が、結果的に一番大規模なプロジェクトとなった。
みきてぃが当時起きたことを言語化していたので引用。
この文章を読むたびに当時の感情がこみ上げてくる。
ファッションショーの本番。
静まり返った会場に、歌姫アイリーンの透き通った歌声と小谷野のカホンが響き渡る。
モデルの4人がランウェイを歩きはじめ、パフォーマンスが最高潮に達したその瞬間。作り上げられた空間と熱気に心を動かされ、呼吸が止まりそうになる。思わず自分の目から大粒の涙がこぼれた。(みんなファッションショーに夢中だったから自分が泣いてたのはバレてないと思う。よかった。)
合宿の準備が辛いと思うこともあった。辛くて準備を投げ出したくなるときもあった。それでもめげずに準備してきて本当によかったな、と思えたこの時、同居人たちへの感情、参加者みんなへの感情があふれ、涙があふれていた。
映画以外で泣いたのはいつぶりだろう。
料理班による大量の食事
30人分の食事を作るのは、もはや給食である。
2日間に渡って料理を作ってくれた料理班のみんなは本当にすごい。
豚汁は、深夜2時30分くらいに「明日の仕込みする?するかぁ?するか!」となってあくせく仕込んでくれたらしい。大感謝すぎる🙏
深夜ラジオ
普段からラジオパーソナリティをやっている小谷野の持ち込み企画。
ポン出しのためのサンプラー、マイク4本、スピーカー2台をわざわざこの日のためにレンタルで用意する小谷野。本気っぷりが伺える。
小谷野とダイチがパーソナリティを務め、ゲストには「初対面同士だけど話してみると面白そうなふたり」を選んで呼んだ。
30分✕6組の長丁場。めちゃ疲れたけどめちゃ楽しかった。
ゲストに来てくれた人、ラジオを聴きに来てくれた人たちが、お互いに興味を持てる機会になってたらいいな
ゲストの組み合わせを考えるために作ったシート👇
ネオンサイン制作
上のラジオ企画で使われている「ONAIR」のネオン風サイン
実はこの合宿中に作られたものである。
初挑戦のネオンサイン制作。
いい感じのサイン作れるのか!?
途中で失敗しないのか!?
深夜ラジオ企画に間に合うのか!?
と不安も多かったが、制作者のふたりのセンスの良さと手際の良さで、想像の何倍も良いものができた。ふたりともすごい。@rioito1998 @alpacapacapow
ここで作られた "ONAIR" は合宿後もアサヒ荘で活躍している。
空き缶アート
2日目の朝。
初日夜はみんなお酒を飲んだので、大量の空き缶が発生。
かき集めた空き缶を庭に持っていって何かを始めるふたり。
@nodom1140 に話を聞いたところ、制作に関わったみんなの知識、能力がそれぞれ活かされてとても面白い体験だったという。
制作メンバーの一部を紹介👇
@ranze_takamatsu:義足を作っている人。2月中旬にインドに飛ぶ。
@rioito1998:ファッションデザイナー。陶芸もやる。
@yuta.origami:建築デザイナー。折り紙の幾何学と構造力学に詳しい。
@nodom1140:アーティスト。普通は捨ててしまうようなもの(空き缶や廃材など)を用いたアート作品をよく作る
音楽会
元々は初日夜に屋内で音楽会をやる予定だったが、予定が押して2日目の朝に庭でやることになった。
大自然に囲まれて太陽の光を浴びながら気持ちよく演奏できたのが最高だった。
建築家兼フォトグラファー @tetu.kimura によるドローン撮影もめちゃかっこいいのでぜひ見てほしい。
その他
これからのアサヒ荘
合宿はとても濃い2日間だった。
合宿を境に、参加者同士の距離がより縮まり、新しい何かが生まれようとしているのを感じる。
たとえば、今回の合宿がキッカケとなって、ファッションデザイナープロ君と、建築デザイナーしもしもが一緒に住むことになったらしい。
その他、計画されているコラボを以下で紹介したい。
企画進行中のコラボ
2022年2月時点で進行中のコラボの中から、自分が制作に関わっているもの。
タンドール窯(ナンや胡椒餅を焼く窯)の制作 by 陶芸やってる @rioito1998、焚き火のプロ aki さん 、台湾喫茶『週末オノンノ倶楽部』
これからやっていきたいこと
アサヒ荘はまだ始まったばかり。
住民問わず何かを作りたい人作ってみたい人たちが集まり、お互いに応援し合えるような空間を作っている。
クリエイターの支援をしていきたい。
面白いコラボをどんどん増やしていきたい。
アサヒ荘に興味がある人はぜひ気軽に連絡してください!
instagram: https://instagram.com/asahiso
twitter: https://twitter.com/asahi_so
個人宛でもぜひ!
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最後まで読んでくださりありがとうございました!
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