
ジャルジャルの単独ライブ「ぴんときちゃん」と「耳たぷ」がおもしろかったです。
2024年12月。ジャルジャル好きの友人に誘われジャルジャルの単独ライブ「ぴんときちゃん」大阪公演を観に行きました。他の芸人さんの単独ライブはありましたがジャルジャルさんの単独ライブを観るのは初めてでした。
会場に着いて友人はグッズを買いに列に並び、私は会場前にあるボードの写真を撮りに行きました。(一番下に載せている写真です。)その後、私もせっかくの記念だからと思い、会場内でジャルジャル福徳さんの恋愛短編集「耳たぷ」を購入しました。身につけるモノでも良かったのですが、以前から読みたい本リストに入っていたし、直筆メッセージ付きだし、とても良いタイミングだと思い本を購入することを選びました。モノというのは記憶のトリガーになるもので、手に取る度に「あそこで買ったやつだ。あの日、こんなことがあったんだよなあ。」等と思い出を甦らせてくれるので、私は今日このライブを観て、翌日以降にこの本を読むことで単独ライブの満足感と小説の満足感と今日という日の満足感をリフレインさせ、さらにプラスアルファの楽しみをここ数ヶ月味わえるんだとワクワクしていました。ただ、記憶のトリガーになるということは悪い思い出が甦ることもあるので、この単独ライブでイヤな思いをしないことを願いつつ、私は水分補給と飴の補給とトイレを繰り返すのでした。
初めてのジャルジャルの単独ライブはどのネタも面白く、非常に満足しています。どれくらい満足しているかと云うと単独ライブを観に行ってから二ヶ月ほど経ちますが、今でもお風呂に入ってボーッとしているとき「ぴんぴんときときしゃんしゃん」と口ずさんだり、「コント師の単独ライブはテレビや寄席と違い、時間の制限もないからそのネタのベストな時間でやれるのは魅力だよなあ。それらを繋ぎ合わせて一本の作品として観ることが出来るのも、またいいよなあ。まあ、あれか。コントも元を辿れば喜劇だもんな。舞台の喜劇に特化したものがとか、まあ、そんなことはええわ。とにかく来年以降も行きたいなあ。」と考えたりするほどです。お風呂って要らんことを考え、考えを整理する特殊な場所ですよね。
2025年1月。「耳たぷ」読み終わりました。恋愛短編集が24話収録されているのですが、どれも面白く素晴らしい小説でした。友人への誕生日プレゼント候補に入りました。福徳さんがコント師ということもあるのでしょうか。設定、台詞、言い回し、展開、リズム、話の長さ、それらを含めた構成、描写力が素晴らしく、全てが心地良いんですよね。読んでいると広がる頭の中の光景が非常に綺麗で、鮮明で、それは世界に没入できているという証拠でもあって、とても良い読書体験をさせてもらっているなあと話を読み終える度に感じます。数年後、私が人生経験を重ねたときにもう一度読み直したらどんな映像が頭の中に広がるのだろうと楽しみでもあります。それと同時に、言語化されることで見える感情をうまく表現されたこの作品たちは小説がベストであるという気持ちもあるのですが、映像化してほしい気持ちも少しあります。いや、やっぱり映像は各々の頭のなかだけで十分かもしれません。すみません。ただ、この小説の話を原作に映像での表現をした場合、どんな作品になるのか、私の心はどう魅せられるのだろうかという興味がありますので「福徳秀介 恋愛短編 映像化プロジェクト『耳たぷ』」が実現し、クラウドファンディングが行われた場合は支援します。
最後に、私が特に好きだった話は
「キスヒーロー」
「父さん、母さんには内緒だよ」
「じょうろが不安定な<デンジャーな日>」
の3本です。
