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温もりに包まれて眠る

気温のアップダウンが大きいこの季節、体調管理が難しいですよね。
衣食住でしっかり対策をしていきたいところですが、
【住】での対策はあまりとられていないのが日本の住環境です。

情報が手に入らず、大工さんの言った通りにしか出来なかった昔とは違い、現代では色んな情報を簡単に入手することが出来ますが、その反面、消費者側が勉強しないといけなくなっています。

さて、どう勉強しましょうか!?


■暖かい家に暮らしたいならこうしよう

1)家の基本を学ぶ

家とは何か? と言う哲学的な事ではなく、
家を造るときに大事なことを学ぶということです。

構造、耐久、省エネルギー などの各種性能
外装、内装、設備 などの各種仕様
間取り、配置、形状 などの各種設計内容

など、基本だけでも知っておいた方が良いことはたくさんございます。

この時に気を付けたいのが、
どこか一社の資料だけを鵜呑みにしないことです。

なぜなら、企業が作成した資料・情報は、
ほぼ、【自社絶賛】だからです。

私たちだって、自社の家づくりを否定、批判することはあまりしませんから、自社を誉め、他社を批判する、のが一般的だと思います。
そうしないと、目立ちませんからね。

ネットなどの記事も同様です。
一つのサイトの情報を鵜呑みにした場合、その情報発信者の思い込みや損得勘定が入った情報に影響されてしまいますので、複数の情報元から情報を得ることが望ましいです。

面倒ですよね。
でも、大切です。

2)暖かい家を目指すなら知っておくべきこと

それは、
「寒い地方ではどんな暮らしをしているのか」
ということです。

数値がどうとか、窓の商品がどうとか、もちろん大切ですが、
まずは、埼玉県よりも寒い地域ではどんな住宅が建てられているのか、と言うことは、家づくりにおいてとても参考になります。

弊社が豪雪地帯でもある新潟県で開発された工法を採用した住宅商品をご提案しているのもそうした理由からです。

まず、大事なのは、窓やドアなどの開口部です。
ここが熱にとって一番の弱点になります。

そうなると、樹脂窓でトリプルガラスで真空で、
かつ、引違窓ではない特殊窓で・・・、
とサッシを数値の高い物を選びがちですが、
そうしたいわゆる高性能サッシは確かに断熱性能や気密性能だけは高いかもしれませんが、耐久性、使い勝手、将来のメンテナンスのしやすさ、などにまで考えが及んだ上での選択になっているでしょうか?

なぜ、木製建具だった窓がアルミサッシに変わったのかを知っていれば、樹脂サッシや木製サッシについては、多少懸念も浮かぶものだと思います。

3)断熱材は入れればいいってものではない

昔の住宅にはそもそも断熱材などは入っていないことも珍しくありませんでした。
一方、現代では、驚くような分厚い断熱材を入れている住宅もあり、これも断熱性能以外について懸念があります。

数値を出すためには厚さを確保するのがしかたが無いとは言え、
無理やり取り付けたような断熱材は将来どんな悪影響を及ぼすか心配なこともあります。

やはり、建築の基本に則った取付け方っていうものがあると思います。

4)機械頼りで行くか、自然とも共生するか

最近の住宅は機械頼りで、窓は小さく少なくして外気を遮断する造りが一般的です。

換気扇が24時間稼働していますので物理的には息苦しくはないはずですが、精神的には暗くて息苦しさを私は感じます。

法的に求められることはもちろんクリアしますが、
暮らしやすさや使いやすさを重視し、
この激烈な数値競争の波には乗りたいとは思えない、
というのが私の考えです。

5)見た目も大事

暖かさは物理的な物の他に、精神的な要因も大きいと考えています。
内装材の色味や素材などの影響も少なくありません。

もしも、同じ性能の住宅であれば、明るい内装より、暗い内装の家の方が冷たく感じるでしょうし、その逆もあります。

また、無垢材などの自然素材によっても物理的+精神的な温もりを感じることが出来ます。

■実際に体験しよう

数字は大事、ネームバリューも大事、
でも、一番は体験することが大事だと私は考えています。

その家を見ずに、カタログやWEBだけで満足できるなら構いませんが、
一生に一度の大きな決断であれば、実物で確認するのが何よりも貴重な勉強になると私は思います。

■最後までお読みいただきありがとうございます