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将来のリフォームが出来る環境かどうかも考えていますか?

乱開発された住宅地では、敷地が細切れにされ、住宅が密集を越え、ギュウギュウに詰まって建てれらている地域もございます。

きっと、開発した時には全体を順々に工事したと思いますので、建てるのも難しくは無かったのかもしれませんが、将来、リフォームや建替えをする時には、その環境が障害となるとは考えてはいないのでしょうね・・・。


■将来の家づくりに向けたちょっとしたアドバイス

1 狭小地でも周辺環境によっては問題が解決するかも

敷地が狭くなるほど、住宅は敷地にビッチリ建てられている事が多いです。
民法では、
敷地の境界線から50cm以上離さないで建てた場合には変更や中止をさせることが出来ることになっています。

しかし、近隣の方の了解などがあったのかなかったのかは分かりませんが、50cm未満に接近している環境も良く目にしますし、
分譲地などでは、建築した会社が主導で設計していきますので、
関係なしに接近して建てられているのかもしれません。

50cmと言いますが、実際には外壁から境界線までの距離を指すというのが一般的ですので、その上の屋根はもっと接近していることになります。

そうなると、外壁塗装などで足場を設置する際には非常に難しい施工となることもあります。

新築の時には片方の家が無かったり、同時に施工したりして、何とか施工しやすかったのかもしれませんが、既存住宅がある環境では施工性は著しく悪くなることがあります。

例え、敷地面積が比較的小さくても、建物と境界線までの離れ前面道路が広ければ、施工性は大きく異なります。

2 テラス・カーポート・バルコニールーフは必要ですか

住宅に後付けする屋根がいくつかあります。

  1. テラス・・・地上に造る屋根

  2. カーポート・・・駐車場の屋根

  3. バルコニールーフ・・・バルコニーの屋根

これらは家の新築工事中には設置されておらず、引き渡し後に設置されているケースが多いと思います。
ですから、足場のことが全く考慮されていないことが多々あります。

それらの屋根があることで足場が設置できない、しづらい、ということがあり、屋根を一部撤去して、工事後に再取付するなどの追加工事が必要なこともあります。

カーポートについては、敷地に余裕があれば建物から離して建てれば問題ありませんが、テラスやバルコニールーフは建物に接続する必要があるので、設置場所・形状、そして、サイズを検討すれば、将来のコスト増や施工性の悪化を軽減出来るかもしれません。

具体的には、連続して設置しない、大きくし過ぎない、L型などの複雑な形状にしない、などです。

3 樹木はどこに植えていますか

新築時に植えた記念樹が数十年後に立派に育ってしまってさあ大変、という事例ってよくありますよね。

特に、建物に非常に接近して植えてしまった樹木が将来、大問題になることがあります。

落葉樹の場合は雨戸に落ち葉が詰まったり、近隣に落ち葉をバラまいてしまったり、大きく育った根っこが配管を痛めたり、基礎とぶつかったり、などで建物を修繕しなければいけないケースもたたあります。

また、足場の問題で言えば、樹木が足場の妨げになることも良くあります。

工事前に造園業者さんに伐採していただくなどの手配が必要になりますので、背が伸びる樹木は、建物から離した位置に植えるのがお勧めです。

4 コンクリートやアスファルトを必要以上に多用していませんか

最近は、雑草を嫌って、敷地全体・大部分をコンクリートやアスファルトで覆ってしまっている住宅をよく見かけます。

蓄熱装置を敷地いっぱいに設置したため、きっと、今年の夏も暑かったと思いますが、それよりも、将来、給排水やガスなど地中埋設している物を改修する際に、コンクリート等に覆われた地面を工事しなければならないので、工事の手間が格段に上がります。

雨などによる泥はねが気になるようでしたら、防草シート+砂利敷きなどにしておけば、雑草除けにもなります。

■最後までお読みいただきありがとうございます

分かった上で設置する分には全く問題ありません。