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ゴミ屋敷ではなく、屋敷がゴミになる

建築物を解体した際に出る廃棄物はほぼ全てが処分するのに費用が掛かります。

もしも、無料で引き取ってくれるものがあったとしても、解体撤去費用や運搬費用などが掛かるので、ほぼ100%と言ってもいいかもしれません。

つまり、有料のゴミです。


■ゴミを自ら増やしている?

1 ゴミって何でしょうか

たまにTVなどで特集される「ゴミ屋敷」ですが、
家の中だけにとどまらず、家の外にまで、場合によっては道路にまでゴミが溢れ出している住宅を分かりやすくゴミ屋敷と呼ばれています。

そこに暮らす住民の方にインタビューをすると、
「これはゴミではない」
と言うことをおっしゃるの映像が定番のように良く見られます。

ちなみに、自治体などが毎週回収している一般的なゴミならば無料で引き取ってくれていますが、分別されていないようなゴミは一般的に有償になりますし、建築産業廃棄物でもないので、建物の解体業者などでは引き取れないケースもあり、撤去処分費用は大変な金額になると予想されます。

そこまでして集めたい熱意が籠った物は確かに「ゴミ」ではないのかもしれませんね。

2 建てた後に付け加わった物もゴミになる

住宅は最終的には産業廃棄物として処分されることになりますが、住宅のお引き渡し後に設置されたものたちも同様です。

カーポート、ウッドデッキ、サンルーム、人工芝、太陽光発電パネル・・・
それらも全て産業廃棄物となり、処分にはお金が掛かります。

特に注目しているのが、短期間に爆発的に増加した太陽光パネルです。

これらの同時期に設置されたものたちが一斉に処分される頃に一体どのくらいの処分費用が掛かるのか、悪い方の予想が当たらないことを祈りつつ、設置されている方は、その準備をしておくと良いと思います。

私が勝手に考えている事ですが、
どんな分野においても、同時期に増えることって、後々、大きな問題が発生しやすいと思っています。

3 早めに処分すればゴミにならないかもしれない

ネットオークションやフリマアプリなどの普及によって、
中古の品が販売できる可能性が増えています。

場合によっては、人によってはゴミと思うようなものでさえも、買い手が付くことがあります。
しかし、販売にするにおいては状態が良いに越したことはありません。

使わずに放置している期間が長いほど、物は劣化が進み、どんどんゴミへと近づいていきます。
使わないなら、早めに処分すれば、ゴミではなく、商品になるかもしれません。

4 良いゴミと悪いゴミ

形ある物は必ずいつかはゴミとなります。
しかし、そこまでの過程があります。

たいして使われずに廃棄される物、
使い尽くしてやっと廃棄される物、
では、その物の価値が大きく異なります。

どんな物であっても、ゴミになるために作られた訳ではないでしょうが、
結果的にはゴミとして造られた物もたくさんあります。

要は、所有者がどうするかにかかっています。

家だってそうです。
使う為に建てたはずなのに、たいして使わないうちに壊れてしまってもゴミになります。

家の価値を上げるのも下げるのも、そこに暮らす方々次第です。

■最後までお読みいただきありがとうございます