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地震対策になるリフォーム
自宅の耐震化について、建替え以外では、
耐震診断を実施し、
現状の把握を行ったうえで、
耐震補強設計、そして、補強工事を行うことが
最も有効な地震対策であることは間違いありません。
しかし、補助金などを活用したとしても、
耐震補強工事はある程度、工事の規模が大きくなりますので、
なかなかご決断出来ない方も多いと思います。
そこで、今回は、ちょっとした耐震化につながる事例をご紹介します。
自宅の耐震化リフォーム①屋根
物は重量が重いものほど、揺れづらいですが、
一度揺れてしまうと、自重によって揺れが加速してしまいます。
ですから、建物の重量を軽くすること、
が地震対策には有効であり、
特に、屋根の重量を軽くすると、地震の揺れを抑える効果が期待できます。
一般的に、瓦屋根は重量が重い屋根とされ、
金属屋根や化粧スレート屋根が軽い屋根とされています。
屋根を軽い屋根材に葺き替えることで、
構造躯体を補強せずとも、自宅の地震対策には多少つながります。
ちなみに、
「シングル」と呼ばれるシート状の屋根材も重量は非常に軽いですが、
薄い素材であるので、耐久性の懸念がされ、
私どもでは今のところご提案はしておりません。
自宅の耐震化リフォーム②床下の湿気対策
どんなに良質な木材で躯体を造ったとしても、
水に濡れ続け、腐朽菌が発生したり、シロアリ被害にあってしまっては、
本来の性能を発揮することが出来ません。
特に、湿気の問題が起こりやすいのが、床下、です。
現在の新築住宅では、
床下の歓喜の重要性を十分に理解した上で、
床下に空気が澱まないように床下換気を取りますが、
昔の住宅では、家の四方に数カ所の換気口を設ける程度で、
十分な床下換気が取られていないことが多いです。
新たに床下換気口を設けるのは容易ではないので、
床下に換気扇を設置しているご家庭もありますが、
炭などの調湿材を床下に敷き詰めるのも湿気対策になります。
また、床下に湿気が発生しづらいように、
水まわり、特に、浴室をユニットバスにすることがで、
床下への湿気の発生を抑制することが出来ます。
自宅の耐震化リフォーム③耐震ユニットバス
家全体の耐震化が大掛かりになるからためらっているのであれば、
狭い空間、例えば、トイレとか、洗面所とか、浴室とか、
部分的にでも耐震化するのもおすすめです。
浴室で言えば、
タカラスタンダードのシステムバスルームは、
耐震性が高いことが特徴として謳われています。
自宅の耐震化リフォーム④収納
実際の耐震性とは異なりますが、
大きな揺れが発生した際に住人の非難を妨げるのが、
家具の転倒や物の散乱などです。
置き家具からクローゼットにリフォームしたり、
大きな家具を壁や天井に固定したり、
大きな揺れを感知すると開かなくなる収納扉を採用したり、
することで、いざと言う時の避難経路を確保しやすくなります。
逆に地震の時に危ない家とは?
必ずしもそうとは言えませんが、
地震の時に被害拡大につながりそうな事例をご紹介します。
ガラスを多用している:ガラス棚、ガラス入の扉 など
棚が多く、物が落ちない措置をしていない
固定していない家具が多い
廊下や階段などに物を置いている
床が滑りやすい、歩きづらい
建具が開きづらい
その他、劣化や不具合が見られる機器などを使い続けていることも、
災害時にはリスクにつながることがあります。
家を直すことで、何らかの形で災害時のリスク軽減につながる可能性が
ありますので、気が付いたらすぐに直すようにしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。