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せめて怪我の功名になればいいのですが
リフォームに関するトラブルが増加しているそうです。
中には詐欺まがい、いや、まさに詐欺、
という事例もあるそうですので、お気をつけいただきたいところです。
そして、気を付けていただきたいのは、こうした失敗を繰り返してしまうことです。
■失敗を連鎖させないように
1 情報は流れていると考えましょう
リフォーム詐欺の被害に遭った方も何の警戒も無しに引っ掛かってしまった訳ではないと思いますが、何らかの被害に遭いやすい理由があったのかもしれません。
そうすると、同じ理由から次の詐欺にも合う可能性が高いということで、そのような界隈で情報が共有されている可能性があります。
以前、言われていたのは、
ターゲットの目印として、ポストやフェンスなど外から見える位置に印を付けられる
と言うものでした。
現代では、外観を写真に撮影して共有すれば済みますので、目印は付けないかもしれません。
「一度被害に遭ったからもう大丈夫」
ではなく、
「次も狙われるかもしれない」
という認識を持っていた方が良いと考えます。
ですから、
せめて周囲に被害に遭ったことを知らせるなどして、出来れば、物理的な防犯対策も講じておいた方が良いです。
2 手口は一つではない
良くあるリフォーム詐欺の一つとしては、
屋根や外壁などの不具合を指摘
↓
無料点検
↓
格安修理
↓
突然の追加工事
↓
高額請求
というのが多いですが、当然、これ一つではありません。
指摘する箇所も外装に限らず、水漏れ、ガス漏れ、耐震、シロアリ、など、どこでも良いのかという程にたくさんあります。
向こうは、訓練を積んでいるその道のプロですので、どんな会話でも対応してきますので、こちらが主導権を握って会話をコントロールすることなど出来ないという認識で即座に断るのが良いと考えます。
迷い、悩み、を見せたらすぐに付け込まれます。
突然訪問してきて、自宅のことについて話してきたら、それは詐欺かもしれません。
3 一つお願いがあります
作業着を着た人間が訪問してくる=怪しい
という認識でお話しして参りましたが、
私ども工務店の者も現場の近隣に突然訪ねて行くことが無い訳ではありません。
例えば、
現場周辺のお宅へ工事前のご挨拶
現場周辺のお宅へ境界線の確認のお願い
現場周辺のお宅へ水道、ガス、電気などの工事のご案内
などでお伺いすることがあります。
まさに、ここのところで、私もこれから工事が始まる現場の周囲のお宅へご訪問させていただいています。
ご訪問した際に、「怪しい人間が来た」という表情でお話しされる事には慣れましたが、なかなかお話しがしづらくなっていることも増えていることから、私どもも間接的に被害に遭っていると考えています。
その点からも、こうした被害が根絶されることを心から望みます。
見た目では本物か偽物かの判別は当然つかないでしょうが、
本当の建築会社も訪問してくることがあるということだけご理解いただけたら幸いです。
4 失敗を繰り返さないために
失敗した理由を考える・・・値段の安さに飛びついたから。会社の規模だけで選んでしまったから。見積書をちゃんと見ていなかったから。など
周囲に失敗したことを伝える・・・周囲への注意喚起になると共に、次回同様の事例があった際にお互いに防波堤になるかもしれない。
自宅のことに興味を持つ・・・興味が全く無いなら無いで何もしないというのも一つの手ですが、それは家の寿命をただ縮めるだけなので、家のことに関心を持ち、第三者の指摘くらいで慌てない状況を造る。
相談相手を探す・・・プロではなくても良いですが、自宅のことについて相談できる相手を探しておくことです。出来れば、何かあってから探すのではなく、何も無い時に探しておくと慌てずに済みます。友人、知人、または、同じ地域に家のことに詳しい人や何度も家の工事を体験している方などはいませんか?