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重いことは不利になることが多い
体重計に乗る度に忖度なく表示される数字、
事実とはこれほどまでに厳しいものだと感じます。
さて、現実は逃避するとして、住宅においても重量が大きい(重い)と言うことは出来れば避けたい事の一つとなります。
■出来れば軽くしたい住まいのあれこれ
1、屋根は軽くしたい
日本の伝統的な住宅の特徴の一つとして、
波形の瓦が乗った瓦屋根を思い浮かぶと思います。
一方、瓦屋根の印象としては、
大地震の際に、瓦屋根だけで残って潰れてしまった住宅の映像を思い浮かべる方も多いと思います。
屋根が重い = 地震に弱い
ではありません!!
屋根が重いのが悪い訳ではなく、
重い屋根を支えるための構造になっていないことが問題なのです。
「耐震」などと言う言葉がまだ周知されていない時代に建てられた住宅たちは、重い屋根を載せたまま地震に耐えうる構造ではないということです。
ですから、屋根を軽くして構造にかかる荷重を減らすことが耐震性を向上させることに有効となります。
それなのに、屋根を軽くするのではなく、更に重い設備を載せるというのは正直に申しまして、全くお勧めはしません。
2、上の階は軽くしたい
地面に固定された建築物は地上から離れた箇所が重いほど、自重により揺れが増幅され、負荷が多くかかります。
自分の頭(屋根)の重さで揺れが大きくなり、柱などへ許容限界以上の負担をかけてしまし倒壊にまで発展する可能性があります。
ですから、屋根は軽くした方が良いと前述したのですが、
同様に、上の階に行くほど軽くしたい、ということです。
上の階が重くなる事例としては、
ピアノ、大型の水槽、大量の書籍、などです。
出来れば1階に設置していただくのがお勧めです。
重量の問題だけではなく、1階よりも上階の方が地震の際の揺れが大きくなりますので、揺れによる破損・移動などで被害を拡大する危険性もございます。
基本的には、重量が重くなるほど住宅にとって負担となります。
沖縄県などの台風・強風の影響を受けやすい地域では、敢えて、建物を重くして風に備えているということはありますが、他の地域では、重いことによるメリットはなかなか思いつきません。
3、家事の負担は軽くしたい
これまで物理的な重さの話しをしてきましたが、次は、ソフトな部分です。
毎日の家事、これが軽くなればきっと嬉しいと感じる方は多いと思います。
では、どのように負担を減らすかということですが、
良く言われるのが、動線(人の動く経路)を短くする、
ということです。
移動距離が短くなれば、家事の時間が減るという考えなのだと思いますが、これは想定通りいかないことも多いと思います。
動線にこだわるばかりに、変わった形状の間取りで家を建ていることがありますが、実際には、使いづらく、動線だけが短くなっているだけで、家事の負担も日々のストレスも増えている場合があります。
一歩削減するより、使いやすさを考えた方が良いと私は考えています。
4、住宅ローンの負担は軽くしたい
家を新築される方の多くの方々が住宅ローンをご利用になります。
いくら金利が低い時代だとは言え、
借入れをすることに前向きになれる方はそれほど多くは無いと思います。
出来れば、借入れは一円でもお安くしたいとお考えになるのは当然のことだと思いますが、気を付けなければならないのは 追加の借入れ です。
人生最大の買い物をしたばかりの状況下では、
お財布のヒモがゆるゆるになっている方も時々現れます。
その為、住宅の追加設備や家具・家電、中には自動車の購入を家を建てたばかりの時期に実施し、それらにも借入れを行うケースがあるようです。
冷静になれば、自分がなぜそのような危険な橋を渡るのか疑問に思うはずですが、テンションが上がっているのか、巧みな話術に引っ掛かってしまったのかは分かりませんが、自らの意志で負担増に向かう方がいらっしゃいますので、どうか冷静に行動していただければと思います。
■健康のためにも色々とダイエットしましょう
体重を減らすことがお体にいいのは分かっている思いますが、一朝一夕にはいきません。
ただ、やり方だけは皆さんご存じだと思います。
住宅に関わる負担減(ダイエット)も同様に、軽くすることで安心、安全につながり、ひいては、皆さまの心身の健康につながります。