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居場所は決まっている

テレビ番組などで大富豪や有名芸能人のご自宅や別荘などを紹介する番組がありますが、広々とした豪華な戸建て住宅や窓から一面のオーシャンビューが見える高層マンションばかりですよね。

時々、購入費用やリフォーム費用などまで公開してくださいますが、
まさに桁違いですので、もはやそこまで行くと羨む気持ちさえおきませんが、一方で、一般人には到底、管理し続けられないだろうなとも感じてしまいます。

きっと、あの豪邸の玄関の広さくらいいただけば、十分快適に過ごせそうとも思えてきますよね。


■人が家に合わせて暮らす方が快適かもしれない

1 大豪邸の暮らし方を考える

現在、埼玉県近辺で販売されている一般的な分譲戸建て住宅は二階建てで延べ床面積が30~35坪前後くらいでしょうか。

ご家族が3~4人くらいを想定しているのか、部屋数も3~4LDKが多いと思います。

いわゆる豪邸となると100坪を越える住宅も珍しくありませんので、3倍近い面積になりますが、そうなると使わない空間の方が圧倒的に多くなりますよね。

弊社のお客様でも延べ床面積50坪を越える戸建て住宅にご夫婦お二人でお住まいのお客様がいらっしゃいますが、使わない部屋は掃除しなくなるからと言う理由で、使う部屋を増やすためにわざわざご夫婦で寝室を1階と2階に分けているそうです。

「掃除をするために暮らしている」
とおっしゃっていたのが印象的でした。

豪邸ともなると、ご家族では管理の手が行き届かなくなりそうですね。

2 人は家に合わせられる

一方で、狭小地に建つ戸建て住宅や賃貸住宅などで、床面積がやや少ない住宅にお住まいの場合でも予め家の大きさは分かっていますので、人はその家に合わせて暮らすことそんなに苦ではないのではないでしょうか?

しかし、ご家族の人数が変化したり、生活リズム・スタイルが大きく変化したり、すると合わせることが難しくなることはあるかもしれません。

3 家はこの広さが無いとダメと言うのはない

リビングは何帖、寝室は何帖、と言う指標はありませんが、
何となくSNSなどではこのくらいの広さが良いとか書いてあります。

中には広けりゃ広いだけ良いような情報もありますが、
それだと豪邸が最高になってしまいます。

例えば、
40帖のリビングがあったとしたら、その空間を上手に埋められますか?
スカスカの40帖ではただ電気代がかかるだけ空間になってしまいます。

一方で、リビングが四畳半だったとしたら、何を置いて何を置かないかすぐにイメージできるのではないかと思います。

4 いつもいる場所は決まっていませんか

家の中のお気に入りの場所や自分の居場所はありませんか?

それが無いと、家での暮らしは少し窮屈かもしれませんが、
「絶対にココは私の場所!」
とまではなくとも、そこにいる時間が長いとか、そこにいるとホッとするとか、などが居場所ではないかと思います。

そうした場所は意外と狭い場所だったり、
家族が一ヵ所に集まる場所だったり、
広い家でも決まった場所ばかりが使われているという話をよく聞きます。

ですから、居場所を造るような設計を目指したい、と言うのが私の考えです。

■最後までお読みいただきありがとうございます