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色違いをコンプリートしたいですか
住宅を造ろうと計画すると、
様々な場面で選択をしていかなければなりません。
業者選びだったり、商品選びだったり、選択肢はあちこちにありますよね。
その中でも 色選び は迷いませんか?
■色選びで失敗しないために
1 色選びに自信がある方はどうぞご自由に
ご自分や他人のお洋服やアクセサリーなどを上手にコーディネートできる方っていらっしゃいますよね。
心から尊敬いたします。
そんな感じで、プロではないのに家のカラーコーディネートが上手な方もいらっしゃいます。
そんな方は存分に能力を発揮して、
大いに家づくりを楽しんでいただければと思います。
2 セオリーはあるが好みの問題
「この色ってどうですか?」
と言うご質問に対する答えって難しいですよね。
良く例として挙げられる事例として、
女性とのお買い物で
「どっちの服が似合うと思う?」
と言う質問に対する回答での失敗談が取り上げられますが、それに近いような気がします。
なぜなら、色の好みってまさに人それぞれだからです。
落ち着いた色が好きな方もいれば、
派手な色が好きな方もいますので、外観の色でなければ、自分の好きな色で良いのではないかと私は考えています。
例え、インテリアコーディネーターなどのインテリアのプロの意見だったとしても、最終的には自分の好みが最も優先すべきだと私は考えます。
いわゆるセオリーと言うものはありますので、
一通りセオリーを聞きつつ、納得すればセオリー通りすればいいし、納得できなければセオリーなど破ったって色だけの問題ですから、大した問題ではありません。
大事なことは、「自分の意志で選んだ」ということとです。
3 使い過ぎると失敗しやすい
外壁や室内の壁紙のサンプルやカタログを見た時に、あまりの色柄の多さに驚かれたと思います。
こんなにたくさんの中から選べることに喜ぶ方もいれば、
こんなにたくさんの中から選ばなければならないのかと思う方もいらっしゃいます。
しかし、結局は何らかの選択をすることになりますので、
ぜひ、楽しんでお選びいただきたいと思います。
その際の注意点としては、
たくさんの種類があるからと言って、
いくつも異なる色柄を使い過ぎないこと
です。
「たくさんあるのだから、なるべく多くの色柄を使おう」
として、失敗している事例は少なくありません。
見た目がガチャガチャしてしまうのです。
結局、どの色柄を入れたかったのかもわかりづらくなるし、ベースもアクセントも無くなり、視覚的に落ち着かない印象でメリハリも無くなってしまうことが良くあります。
4 似たような色は並べるとほぼ同じになる
年代によって流行りの色柄がありますが、
流行っているからと言って、同系統の色柄を多用すると目立たなくなってしまうことが良くあります。
最近だと、グレー系の色が流行っていますが、内装にグレーを多用すると、ただ薄暗い空間になってしまうかもしれません。
サンプル帳のように色を近くで比較すれば色の違いがあることが分かるのですが、実際の住宅に施工した場合には似たような色柄の区別はつかなくなることが良くあり、サンプルで見ていたような差が出ず、ただただぼんやりとした印象になることがあります。
目立たせたい色がある場合は、その他はシンプルかつ色の対比があるようにするのが基本です。
5 住宅だけが色ではない
外観では、樹木や周辺の景色、
内観では、家具や家電製品、
などにも色がありますので、
出来上がってみたら印象が違ったということがあります。
むしろ、建築材料でガチガチにデザインをしたい場合には、設置する家具などの方を住宅に合わせていくことになりますので、全て新調するなどの出費につながる可能性もあります。
また、内装よりも、住宅周囲の外構(エクステリア)や樹木は家の見え方を大きく左右します。
最近の新築住宅の外観では、樹木などの自然の緑も無いし、コンクリートとアルミなど人工物に囲まれているため、殺風景で住宅だけしか外観の印象にならないので、外壁などが劣化、色あせするとすぐに古びたように見えてしまいます。
6 色選びに完璧は無いが変更は可能
外装だって、内装だって、その家が建ち続ける限り同じではありません。
経年によってメンテナンスが必要になれば、
自然と色を変える時期がやってきますし、時期が来ていなくても変更することが可能です。
ですから、本当は色選びに失敗など無く、変えたいと思えば、変えることが出来ますので、気楽に選んでいただいても良いと思います。