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一ヵ月が経ち、地震を考える

元旦に発生した地震から一ヵ月、寒さも厳しいか存じますが、
一日も早い復興復旧を心よりお祈り申し上げます。

まだ余韻が覚めぬ前に、
繰り返し対策について発信していきたいと思います。


■ご自分で出来る事

1、家具の固定

タンス、食器棚など背の高い家具を設置している場合、
地震の揺れで転倒してくる可能性があります。

家具の下敷きになることはもちろん、転倒した家具によって避難経路を遮られ、避難が遅れる危険性もあります。

固定金具や突っ張り棒のようなものでも転倒防止・抑制につながります。

2、ガラスの飛散防止

家具の転倒と同様に食器棚やガラス戸などが割れるて飛び散ると、避難時に怪我をする危険性があります。

飛散防止フィルムを張ったり、避難時にすぐに履けるように靴などを寝室に準備するのがお勧めです。

3、避難経路の設置物の撤去

いくらきれいに積み上げていても、地震の揺れで倒れしまいますので、廊下や階段、玄関周りなどに置いてあるものが、避難の妨げになる可能性がありますので、避難経路となる場所はなるべく物を置かないようにしましょう。

4、上階で寝る

被災地の映像でも分かる通り、
地震で住宅が倒壊する場合、上階の重さで下階が潰されているケースが多く見られます。

ただでさえ避難が遅れる就寝時に地震が発生した場合に生存率を上げるには、なるべく上階に寝ている方が確立は上がると考えられます。

また、窓が大きすぎる部屋、多すぎる部屋、壁が無い(少ない)部屋、などは耐震性が低い可能性がありますので、出来れば、壁の多い部屋がお勧めです。

■将来的に検討してほしいこと

1、耐震診断・耐震補強

工務店のブログですので、当然、「耐震補強工事をしましょう」という話題になりますが、何度も申し上げている通り、住宅の役割として、家族の命を守ることが最も重要と考えておりますので、繰り返し、発信させていただきます。

耐力壁と呼ばれる壁の補強が重要です。
また、屋根を軽量化することも有効な手段の一つです。

耐震補強はやらないよりは、やった方が確実に生存率を高めます。

2、減築・建替え

昔は今と比べると増築へのハードルが著しく低かったので、多くの住宅で増築歴が見られます。

中には、2階(上階)を増築するなど、現代では、なかなか許可が下りないような難しい(無理な)増築も多く見られます。

増築の主な目的としては、家族が増えるなどして部屋が足りなくなった、ということだと思いますが、現状でもその部屋数は必要でしょうか?

家を軽くすることも踏まえて、減築(家を小さくする)ことでも耐震性が向上する可能性があります。

また、昭和56年以前の建築物は現在の耐震基準とは異なる以前の基準で建築されていますので、理想的には、建替える事が最も耐震性を向上させます。

■最後までお読みいただきありがとうございます