楽器も自由に奏でられない
戸建てとマンション、どっちが良いの?
論争では、互いのメリットデメリットを論じ合うのが定番ですが、
マンションのデメリットとして、
【音】の問題が挙がることが多いと思います。
でも、現代では、【音】の問題は戸建て住宅でも度々起こっています。
■騒音は相手がうるさいと感じたら騒音なのか
1 コミュニケーションが取れない
ハラスメントは受けた側がどう感じるかがポイントになるそうです。
「そんなつもりは無かった」
「昔からこうしてきた」
と言うのは、現代では通用しないということを少しずつ社会が理解し始め、お互いに距離を詰めることを避け、人間関係がますます希薄なっていく・・・、と言われています。
学生時代の部活動や仕事上の上下関係などにおいても、
「上」と表現される方は「下」と表現される方へ何も言えなくなっていき、
「上」の方は「下」の方に伝えたいことも伝えられず、
「下」の方は「上」の方から何も教わることが出来ず、
互いの関係は深まることなく、
チーム作りは困難な時代になってきたと思います。
私の友人の中には仕事場での人間関係の構築は半ば諦めていると話す者もいます。
自分の力だけで道を切り開いていくしかなくなる厳しい時代だと思います。
そして、理解し合わない人間関係は良好とは程遠くなり、互いを尊重しづらくなり、互いのことへ「負」の感情が生まれやすくなっているのではないでしょうか?
2 隣近所も全くの赤の他人
集合住宅の特徴として、
上下左右にどんな方が暮らしているのか分からない
と言うことがありますが、
現代では、戸建て住宅でも同様です。
家族構成どころか、お顔すら合わせたことが無いということも珍しくなく、一度も会話をしたことが無い、というのはよく聞く話です。
そのため、人となりなんてものは全く分からず、
ただ同じ地域に暮らす他人同士であり続けることになります。
それが悪いことだとは思いませんが、
全く知らない方が発する音 と、
少しは知っている方が発する音 と、
良く知っている方が発する音 とでは、
聞こえ方が変わってくるのではないかと思います。
3 自分が係わっていないから言えるのか
子どもたちの声を騒音だとして、
保育園、幼稚園などの建設を反対したり、
公園を廃止させたり、
驚くようなニュースを見る度に、そうした方々は、
身の回りにお子さんに関わることは一切ないのかな?
と勝手に想像してしまいますが、少なくとも自分も子供だった時代があり、幼稚園に通ったり、公園で遊んだり、したことはあったはずですので、
自分の子ども時代のことは記憶にないのかな?
今の自分は子供ではない関係ない、知らない人間のすることは気に入らない、とでもなってしまったのかと想像してしまいます。
4 権利ばかりが声が大きい
「義理人情」
はもはや過去のもの、
現代はマニュアル通り、ルール通り、主義主張の強い者の意見が押し通る場面が多くなったような気がします。
相手のことを理解しようとしたり、互いに配慮し合ったり、
するよりもよほどその方が楽ですし、そもそも知らない人間のことですので関係ないですよね。
だから、災害時などでの助け合い、ボランティア活動をやたらと美談のようにメディアも扱うのかなとも思います。
そんな時だけの助け合い、って歪な感じがしなくもないです。
■住宅の音対策
1 外への音、外からの音対策
戸建て住宅の場合、音の多くは窓から出入りします。
そのため、窓周りを対策することが効果的です。
簡単なことから対策方法を挙げていくと、
雨戸・シャッターを閉める
分厚いカーテン(防音タイプ)を閉める
窓の隙間を埋める
窓に内窓を設置する
窓をペアガラス対応サッシに入れ替える
後は自宅から音を発する場合には、窓の位置は周辺環境を考慮して、部屋を選ぶのも効果的です。
2 内の音対策
二世帯住宅に限らず、家族でも生活リズムが異なる場合などで音が問題となるケースがあります。
そんな場合の対策を挙げていきます。
上階の床(内)に遮音材を設置する
壁(内)に遮音材を設置する
天井(内)に遮音材を設置する
簡易的に置いたり、既存の上から張り付けたり、する物もありますし、内部に予め設置するタイプの建材もあります。
音はなるべく異素材で組み合わせた層を作るとつたわりづらくなるのと、振動が伝わらないような工夫を講じると、室内で発生する音が別の部屋に伝わりづらくなります。
ただ、現代の住宅は気密性が高まっており、音が外に逃げづらくなっているため、どうしても、室内に籠るようにはなっています。
3 防音室
カラオケや楽器の演奏などを時間を問わず、本格的に行いたい場合には、
近隣への配慮が難しいので、音が外に出るのを極力抑える造りの防音室を作ることがお勧めです。
私ども建設会社が防音対策建材を使って造ることもありますが、本格的なものとなると専門の業者によって設計から施工まで行うこともあります。
音楽をやらないにしても、
どうしても他所からの音が気になるようでしたら、
地下室や防音室のような防音性が高い部屋を作り、そこに籠ることで気持ちも穏やかに過ごせるかもしれませんね。
■最後までお読みいただきありがとうございます
人が多い都会を避けても、田舎でも虫の声などで意外と騒がしいものです。