家が狭いと感じてますか?
家は広い方が良いですか?
おそらく、長く住んでいる環境に応じて、
広い家に住んでいる方は狭い方が良い、と言い
狭い家に住んでいる方は広い方が良い、と言うのではないでしょうか?
隣の芝生が青く見える、無い物ねだり、ミスマッチは色んな所で起こっています。
■家が狭いと何が不満か
●広い家と狭い家の違い
単純に言えば、床面積の大きさと言うことになりますが、
何㎡以上が広い家、何㎡以下が狭い家、と言う基準はありません。
しかも、広いとも言えないが、狭いとも言えない、ちょうどよい広さの家と言う分類もあると思いますので、良く分かりませんよね。
また、戸建て住宅と集合住宅でも広さの感覚が異なります。
床面積100㎡の戸建て住宅はよく見かける広さだと思いますが、
床面積100㎡のマンションですとまた感覚が違いますよね。
●広い家の良くある不満
「大は小を兼ねる」
とは言いますが、家は広ければ広い方が良いと言うものではありません。
家族の人数よりも多い部屋数のあるような大きな家は管理するだけでも大変です。
また、家のメンテナンス費用も面積に応じて増加します。
昔は家を増築する現場が多かったですが、今は家を減築する時代です。
広い家を持て余すくらいなら、減らそうと考える方が増えています。
●狭さを感じるポイント
床面積が広い方が広さを感じるのは当然のことですが、
体積も広さを感じるポイントになります。
天井が高い空間は同じ床面積でも広く感じます。
建築家が設計する狭小住宅ではスキップフロアや吹き抜けを多用しているのは、空間を上方向に広げて、少しでも狭さを解消しようとする工夫です。
また、同じ床面積でも物が溢れてくると狭く感じますので、物を減らすか、収納を充実させるか、して物が部屋の中になるべく出ないようにするのも重要です。
●狭い家ほど仕切りたがる
面積の小さな個室をたくさん造ると住宅はより狭さを感じます。
当然のことですが、3帖の2部屋よりも6帖の1部屋の方が広く感じますので、仕切りが増えるほど狭さを感じると思います。
●家も家族も将来を設計する
同じ面積の住宅に2人で暮らすのと、6人で暮らすのでは広さの感覚は異なります。
何人で暮らすのか、が重要になります。
結婚、出産、お子さんの独立、ご両親との同居、などで家族は増減するのは良くあることですので、家を建てる、購入する際には、将来のことも想像して設計しましょう!
もちろん、住み替えと言うことも一つの選択肢ですので、
今の家で全てどうにかしようとしなくても良いと思います。
●適度な広さを模索する
注文住宅を設計するに当たって、
床面積には敷地面積によって制限がありますので、制限内で設計することになります。
また、床面積が増えるほど、建設費も増えます。
ですから、際限なく広い家を建てる事はそもそも現実的ではないため、お客様に適した広さを模索するのが設計者の仕事の一つだと考えています。
どんな家が建てたいか、だけではなく、
ここでどんな暮らしをしたいか、将来はどうしたいか、
など家を建てるには多岐にわたるお話しを伺わねばなりません。
たくさんお話しをお聞かせください。