街ぐるみでの防犯は出来ない時代?
凶悪な犯罪が後を絶たない治安の悪化が著しい日本ですが、
如何にして自己防衛していけばよいのか、お悩みの方も多いと思います。
もちろん、他力本願で解決出来る状況では到底無いので、自分で何とかするしかなさそうですね。
■他力本願の考えでは前に進まない
1 地域社会との疎遠
現代では、戸建て住宅に自ら好んで住んでいても
自治会などに入りたくない
隣近所と付き合いたくない
など地域との関わりを拒絶するご家庭が増えている現代では、
「街ぐるみで防犯意識を高めよう」
と言っても、絵空事でしかありませんよね。
普段全く関わってもいないご家庭のことになど関心を向けようがありませんので、それぞれのご家庭で何とかするしかありません。
都会の集合住宅のように隣近所に住む方の顔も名前も分からない、
ということが戸建て住宅でも珍しくありませんので、
誰が怪しくて、誰が怪しくないかでさえも、全く判別が付きません。
2 地域密着業者との疎遠
現代では、街の電気屋さん、街の水道屋さん、などその地域ごとの業者に家のことを相談しているご家庭はごく少数だと思います。
ですから、地域をうろつく作業着を着た職人風の人間が地元の業者か、怪しげな業者かの判別は付きづらくなっています。
これまでも再三にわたって、警鐘を鳴らして参りましたが、被害状況が改善されているという実感は無く、むしろ、手口が巧妙化、被害の深刻化、がさらに進んでいるようにさえ感じます。
気が付いたら、その町から街の業者さんが消えてしまっていることも増加し、今後はますます悪化することでしょう。
3 自治体は守り切れない
自治体や警察などは管轄が非常に広いので、個人は守り切れません。
基本的には、自分の身は、自分で守るしかありません。
そのためには、対策をいつ始めるかに尽きます。
「いつかはやろう」
ではいつまで経っても前に進みません。
それならいっそのこと、諦めてしまった方が気が楽です。
「どんな対策をすればいいのか分からない」
もおそらくは、ただのいいわけですよね。
これだけ情報があるのですから、いくつかの対策は知っているはずです。
知らないような専門的な対策をするのは後回しで良いと思います。
4 何かあってからのご相談は大ごとになります
リフォーム詐欺などの被害に遭ってからのご相談が時々ありますが、犯罪行為を取り締まることが出来ない私どもでは正直申しましてどうしようもありません。
むしろ、建築のプロであるからこそ、被害があった住宅については、より過大な修繕等を検討せざるを得ないか、状況によっては断念するか、になります。
被害に遭った上に、更に、高額な工事が必要となってしまうのは気の毒ではございますが、そのことを踏まえて、事前に対策しておくのがお勧めです。