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重いものは下の階においてください

筋肉トレーニングはしていますか?
最近は、健康や美容、趣味のために、トレーニングジムに通って体を鍛えている方も多いですよね。

器具が無くても、ある程度は自宅でもトレーニングは出来ますが、本格的なトレーニングとなると器具が欲しくなりますよね。

しかし、その器具、重さは何kgですか?


■危ないので重いものは下に置こう

1 屋根は軽い方が良いと同じ事

立派な瓦屋根の建築物が地震で倒壊する映像を何度も見たことがあると思います。

あれは、
瓦屋根だから地震に弱いということではなく、
瓦や漆喰、土などで重量が大きい屋根が地震によって揺らされると、自重によってその揺れが大きくなり(加速し)、耐震性が低かった昔の建築物では、柱などの構造が耐え切れずに倒壊してしまうのです。

家の上の階に重い物を置くということはそれに近いことをしているという認識を持ってください。

2 地震の揺れは物を大きく動かす

阪神淡路大震災をご経験された方にお話しを伺ったことがありますが、
早朝に発生した大地震の際に、
食器棚を飛び出した重量がある大皿が真横に飛んできたそうです。

当たりどころが悪ければ大怪我にもつながりますので、高い場所に重いものは置かないようにしてください。

落下して破損するようなもの(ガラス製品など)は更に危険度が増しますので、固定するか、何か箱にしまうかして収納しておきましょう。

3 上階の床は後から補強しづらい

一階であれば床下に潜って床を補強することも可能かもしれませんが、二階や三階の床を補強するとなると、かなりの大ごとになります。

補強せずに重量物を置いておくと、床を含め、構造躯体へもダメージを与え続けることになりますので、新築当初に計画していない重量物を置きたい場合は、一階に置きましょう。

4 重いものって何か?

  • 液体もの・・・水槽、お酒 など

  • 巨大なもの・・・ピアノ、トレーニング用品 など

  • 大量なもの・・・書籍、食器、レコード など

一つで重量の大きな物から、大量に集まることで重量が大きくなる物まで、重い物は色々とありますが、
目安としては、すぐに一階に下ろせない物
重くて業者さんではないと持ち運べないとか、
たくさんあり過ぎてかなりの手間が掛かるとか、
いうものは重いってことです。

見逃しがちなのは最初に書いた水槽です。
水槽自体はそれほどの重量ではなかったとしても、水を入れるとかなり重くなります。

水は1Lで1kgくらいありますので、
水槽を複数設置すると、数百kgの重さになることもあります。

5 何故か一番高い場所に重量物を設置させられている

太陽光発電パネル、太陽熱温水器、などは屋根の上に設置されている重量物です。

省エネのために、建築物に負担を掛けさせるという難しい判断を公共施設ではあまり広めていないにもかかわらず、民間の個人住宅で普及させ、近いうちには義務化させそうな雰囲気すらあるのがこわいところです。

屋根を重くするにはそれなりに躯体を補強する必要があるということは、
つまり、躯体に少なからずダメージがあるということです。

元を取れるかどうかの計算には、単純な設置費用しか計上されていないのでご注意ください。

■最後までお読みいただきありがとうございます