未来の家ってどんな感じでしょうか
令和7年4月から、戸建て住宅に関する法律が大幅に改正されます。
ちょっと先のことではありますが、
確実に未来のお話しなので、
近未来の家のお話しを簡単にさせていただくと、
今まで申請時に簡略化されていた事を廃止し、複雑で手間の掛かる構造計算が増え、かつ、断熱仕様もそこそこ高い水準とされていた基準を最低基準とする、と言うものです。
つまり、今よりも、家を建てるのにお金が掛かるようになるということです。
■未来の家を考える
1 戸建て住宅は減っていく
未来の日本では、
今よりも少子高齢化、人口減、未婚率増加、が進み、
戸建て住宅を必要とする世帯は今よりも確実に減少していくでしょう。
そうなると、戸建て住宅の需要も比例して減少していきます。
更に空き家が増えますね。
いったい、今よりどれ程減らすことになるのか、建築業界は戦々恐々です。
2 戸建て住宅は小さくなっていく
少子化により、世帯の人数は減っていきます。
そもそも、戸建て住宅が必要かどうかと言う状況ですから、例え、戸建て住宅が必要だと考えたとしても、必要とする床面積は確実に小さくなっていくものと考えられます。
家族が少なくなっていくのですから、
部屋数や開放感のある空間へのご要望も減っていくでしょう。
最近、平屋建て住宅が増えていいるのも、そうした兆候の一つではないかと私は感じています。
3 家が地下室のようになっていく
断熱性、耐震性などを突き詰めていくと、建築物は窓が減り、壁などが分厚くなっていきます。
地下室のようなイメージです。
地下室って音も静かで温度も安定していますよね。
ただ、雰囲気としては、
薄暗くて、ヒンヤリした印象があるかもしれません。
4 個性のない家が増えていく
住宅の需要が減っていくと、新築住宅の需要と共に、中古住宅市場もますます低迷していきます。
たくさん空き家が余っているのですから、
売ろうと思っても、なかなか売れないという事態が今より深刻化すると考えられます。
そうなると、
売れやすさを追求し始める方も出てくるのではないかと思います。
売れやすい家とは?
安いことはもちろん、万人受けする家と言うのがいいと考えませんかね?
そうなると、建売住宅のような、こだわりの家ではなく、誰が住んでもそれなりに暮らせそうな無難な家が人気になるかもしれません。
5 原点回帰していく
戸建て住宅の需要が減り、小さく薄暗い家が標準となり、売れるような家を造るというのが未来の住宅事情になってしまうかもしれませんが、
そんな暗い時代でも家を建てようと考える人の中に、
流行と逆行するように、
こだわりをたくさん詰め込んだり、長く住める家を造ったり、コスパではなく幸せを追求した家づくりを目指す方が残ってくださると良いですね。
そんな時代だからこそ、今よりも
「家ってなぜ建てるのだろうか?」
と考える方も増えるかもしれません。
結婚したから、家族が増えたから、周りが立て始めたから、など、何となくのぼんやりとした理由で家を建てる(購入)しようとするからコスパやネームバリューばかりに眼が行きがちだったのかもしれませんね。