屋上って使ってますか
タワーマンションなどの売り文句の一つに
「このマンションは花火が見えます」
というのがありますよね。
夏の風物詩の花火大会を自宅から眺めることが出来るのは、住宅を購入する理由の一つになるかもしれませんね。
高さがあるマンションならまだしも、
一戸建て住宅でも花火が見えた方が良いですか?
■屋上の使い方(私の想像)
1 花火の特等席
屋上のある戸建て住宅は割合的には少ないと思いますが、都市部などではそこそこ見かけます。
主に、中高層住宅が建つエリアや敷地面積がやや小さめのエリアなどで、お庭の日当たりの良いお庭代わりとして造られることが多いのではないでしょうか?
屋根の高さのお庭ですので、当然、見晴らしが良く、遠くの景色まで眺めることが出来るので、近くの花火大会などが良く見えるかもしれません。
2 洗濯物干し場
洗濯物を干す場所としては、バルコニーかお庭か、または、室内干しか、というのが一般的ですが、日当たりの良い屋上があれば、乾きが良いことでしょう。
ただ、屋上は風の影響を受けやすいので、しっかりと固定しておくことが必要です。
3 くつろぎ・憩いの場
スペースの問題、視覚的な問題があって、
なかなかバルコニーでは実現しづらいプライベートな時間を過ごす場所として、屋上は良いかもしれません。
同じくらいの高さの建物が無ければ見られづらいですし、バルコニーより広く取ることが出来るので、スペースにも余裕があって使いやすいと思います。
4 上り下り運動場
階段を上り下りするだけで結構な運動になりますよね。
それが屋上ともなれば、2階建てでも3階分、3階建てなら4階分の上り下りをすることになりますので良い運動になると思います。
■屋上の活用方法を考える
1 日焼け
夏場にこんがりと日焼けしたい方には、陽射しを遮るものがない屋上は最適ですよね。
ただ、埼玉県の場合は陽射しが強すぎるかもしれませんが、
お庭や公園などよりも他人の目が気にならないのではないでしょうか?
2 干物づくり
陽射しと言えば、干物などの乾物を作るのに屋上は良さそうです。
一遍にたくさんの量の天日干しが出来るのではないでしょうか?
3 天体観測
都市部ではないエリアに屋上付きの住宅を建てれば、夜空を独占したような気分が味わえるかもしれませんね。
季節によっては虫との闘いにはなってしまうかもしれませんが、自宅がプラネタリウムになるかもしれませんね。
■屋上を使うビジョンが湧かない
何とか使い道を絞り出してみましたが、
埼玉県の田園地域に生まれ育った私には自宅として屋上を使用するビジョンは湧いてきません。
むしろ、造り手として、
メンテナンスや防水面の不安が先に来てしまいます。
あまりに現実的で「夢も希望も無い」かもしれませんが、
私たち技術者は冷静な判断が求められていると考えておりますので、
あくまでも個人的な意見としてそう思っているということです。
その上で、しっかりと使い道を考えてみよう!
ということです。
ただの憧れだけですと、使わない負の遺産になってしまいます。