怪我をしやすい家にしていませんか
交通事故で無くなる方よりも、ご自宅で亡くなる方の方が圧倒的に多いってご存じですか?
あれほど、煽り運転、飲酒運転、高齢ドライバー、などの交通事故の報道が頻繁に報道されている裏では、
実際には、そのテレビを見ているご家庭内で起こる事故の方が多い、
ということです。
初めから事故が起きやすい環境なら気を付けるしかありませんが、自らの手で危険を増やしているのではないでしょうか?
■家はこうして危険になっていく
1 通路が塞がれている
汚い部屋を表す表現として
「足の踏み場も無い」
と言う言葉がありますが、こうした状況下で暮らしていると、足場が悪いため、転倒などの危険性が高まります。
また、通路が物で狭まっている状況では移動がしづらく、こちらも転倒や衝突などの危険性が高まります。
つまり、物が収納以外に溢れてしまうと、怪我のリスクは高まります。
また、それだけではなく、災害時の避難の妨げになる危険性も高まり、命のリスクさえも高まる可能性があります。
2 落ちやすくしている
家の中で落下の危険性がある場所と言えば、
上階の窓や吹き抜け、階段などが考えられます。
特に、
窓からの落下については被害が大きくなりやすいので注意が必要です。
踏み台となるようなものが置いてあると、危険性が増します。
事例としては、
ベッドの脇の窓からの落下、出窓からの落下などがありますが、
窓の位置や大きさで対応してしまうと明るさの確保が難しいので、
小さいお子さんがいらっしゃる場合には、窓の開閉を制限するグッズなどを使って、物理的に窓が少ししか開かないようするなどの対処が必要かもしれません。
3 視界を悪くしている
照明器具が切れているのを放置したり、くすんできた内装をそのままにしたり、していると特に夜間の見通しが悪くなっていきます。
年齢と共に視界は悪くなっていくのは自然の摂理ですので、なるべく明るく、特に廊下や階段などの床面が明るく見えるようにしておいた方が転倒などのリスク低減になります。
対策としては、
照明器具を明るいタイプに交換する
壁紙を明るい色に張り替える
床を明るい色に張り替える
など、とにかく明るくするのがお勧めです。
普段の掃除によっても、だいぶ改善しますので、まずは、掃除から始めましょう!
初めから、怪我のリスクのあるような家を造るのは論外ですが、普段の生活の中のちょっとした行動が怪我のリスクを上げてしまうかもしれませんので、ご注意ください。