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毎年知らない人が家にいるお盆

大学時代、霊感の強い後輩の話。

彼は霊感が強い(らしい)ので、小さな頃から当たり前のように霊を見てきたということを言っていた。
それも家に霊が出まくるので、家族みんな見ているという。

あるときは、家族全員で食事をしていたら、廊下を誰かが走っていく足音が聞こえたが、家族全員あたりまえすぎて、誰もつっこまない。
またあるときは、向こうに見えるトイレのドアが閉まって、誰かが入ったのに、行ってみると誰もいない。
最悪なのは、部屋で寝ていて気配を感じて目を開けると、天井に誰かが張り付いていて、振り向こうとしたので目をつむって開けなかったと。

お盆には毎年たくさんの親戚が集まってにぎやかにしていたそうだ。
物心付いてしばらくして、親戚の中の関係(あれは父方の祖父…など)がわかってきたとき、毎年いる「ある人」が誰か分からず、母親に聞くと、かなり前に死んだ方だったそうだ。

僕はそういった類の体験はしたことはない。
(高校時代金縛りになったが、おそらく部活がハードで筋肉の疲労によるものだろう)

小学校のときは、漫画家つのだじろうの「うしろの百太郎」が好きで、オカルトは信じていた。

今でも半分信じてはいるが、見たいものではない。

できれば、死ぬまで遭遇しないことを祈る。