素顔と仮面

おはようございます。

自分は人に誇れる技術や注目される才能を何も持っていなくて、価値のないつまらない人間だと思ってしまう気持ち、分かります。

普通という言葉が忌み嫌われ、如何に自分が特別で価値ある人間なのかを周囲に喧伝する事が是とされる風潮の中で、誰もがSNSで自分のキラキラとした部分だけを見せ、如何に自分が恵まれた他の人と違うかを強調する。

そうする事でしか自分がどういう人間なのかを語れない大勢の人々に、果たして個性があるのでしょうか。
個性とは、押し殺しても自然と言動に現れ、それによって周囲の人が貴方を認識してしまうような、貴方の人格や思想といった「目に見えないもの」に紐づいている場合が多い。
海外旅行に行ったとか高級な商品を買ったとかで表現されるのは、貴方の素晴らしさよりも、承認欲求が満たされていない切なさだったりします。

貴方の事を理解し、認め、受け入れて欲しいのであれば、その対象に向かって語りかけるのが最も地道で安定した方法だと思います。
間違った伝え方をして誤解されるよりも、正直な弱さや素直な寂しさを知ることで人は相手を理解しようとします。
ツールに振り回されて何処かで見たようなテンプレの個性を装う事で、あなたの個性はより削られてゆきます。
個性的であろうとする事で個性を消すのは本末転倒です。

良い1日を。