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伝えると伝わらない。

おはようございます。

自分がどんなことを考えているのか、言葉にして他者に伝えるのは難しいものです。

言葉にしようとすると、たちまち掻き消えてしまったり、言葉にしてみるとどうも考えていたものと違ってしまったり。
言語化/視覚化するというのは、自分以外の人に伝える際はとても大切な過程ですが、それによって失われるものもあります。

言語化が得意だと言われる人は、人に伝わりやすい言葉を使って伝えるのが上手い人の場合もあります。本当にその人がそう感じているかどうかは、その人にしか分かりません。

自分の心を100%完璧に言語化する事はできないのかもしれません。
もし出来るのならば、音楽はその役目を終え、絵画や彫刻を見る人は居なくなり、ダンサーは動きを止めるのではないかと思います。
非言語表現が言葉以上に多くの事や深い印象を与えてくれる事を考えると、私達の感情や思いは言語の外にまで及んで居るように思えます。

言葉を介して人と繋がる事はとても便利だけれど、それが全てではない様に思うのです。
言語化できていない事は、認知できていない事と同義だとする考えも理解できますが、「無知の知」的な考え方をすれば、言語外のより深い感情や美があるかも知れないと言うことを許容したほうが、わたしたちの可能性はより広がるのではないでしょうか。

言葉巧みに人々に伝えるだけが、表現者の役割ではありません。
言葉にできないもどかしさも含め、伝える方法を模索することも一つの表現だと思います。

良い1日を。

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