サラリーマンたるもの、組織人である以上、自分が所属している部門の利益だけではなくて、組織全体の利益を求めなくてはなりません。 しかし、誰だって、自分の仕事が大切で、どうしても自分の成果を求めてしまうものです。曲げられない信念があり、それにこだわってしまうものです。それが、組織全体のためになるなら幸せですが、そうでないこともよくあります。 自分のがんばりが組織全体の利益に繋がっているのか、自分の部門や自分自身だけのためになってないか、定期的に客観的な視点でチェックすることは
私が学生時代に一番軽んじてたのは国語ですが、実はこの教科が一番大事だと実感して、怠けてた自分を呪いたいほど後悔してます。 日本語なんだから理解して当然と思いがちですが、実は奥が深くて難しいと思います。 なぜこんな当たり前のことを言い出したかというと、在宅勤務当たり前の時代に、文章を読み解く力、わかりやすく書く力が、今まで以上に求められるからです。 コミュニケーションの中心がメールやチャットになりつつある今、お互いの意図を理解する唯一のツールは、パソコンやスマホの画面に表
物事を理解しようとする時に大事だと思うのは、背景を理解することだと思います。 昨今、在宅勤務が当たり前になり、コミュニケーションツールが対面や電話から、メールやチャットが主流になっています。 対面なら相手とのキャッチボールや表情から、意図がわかりやすいのですが、メールでは文面しかヒントがなく、相手の真意を読み取るのは非常に難しいです。 最近では、全く何の情報もないところから、メール一本で相談されたり、判断を求められたりすることも多くなっています。 そんな時に、相手を理
うちの職場には、自分の仕事を自分で採点する制度があります。 目標は達成したか、コストカットしたか、残業は減らしたか…等、4段階で評価するものです。 自己評価と言っても、全部最高の評価をしたところで、実態が伴っていなければ上司からの評価には繋がらないことは言わずもがなです。 その項目の中に、規律を守っているか、という設問があります。若い頃、当然守ってるから、自信を持ってA評価を付けたことがあるのですが、上司に呼ばれ、『規律を守るのは当然だから、ただ守ってるだけならBだ。周
仕事において、継続することの難しさを感じる場面が多々あります。 何かに行き詰まった時、関係ない人が、オレがやってやるよって言って、やってくれる時がありますが、それ自体はありがたいことです。 ただ、その1回限りで終わるのと、毎日継続してやり続けないといけないのでは話が全く違います。ここに継続する難しさを感じるわけです。 1回やれたからって、ほらできるじゃんなんてドヤ顔で言う人もけっこういますが、残念ながら、これは勘違いだと思います…繰り返し再現できなければ、ビギナーズラッ
男性の育児休業取得について、政府は2025年までに50%を目標としているようです。これ自体は非常に素晴らしい流れで、取れる人は取って、積極的に育児を行うべきだと思います。 私は仕事ファーストで育児にあまり関与しなくて失敗したので、周りの人には同じ過ちをしてほしくないと思っています。なので、仲間が育休に入るなら、喜ばしいですし、安心して育休に入れるように仕事面もフォローします。 ここからは多くの職場で抱えていると思われる課題について述べます。育休に入る人が気にする必要は全く
たとえば、学校や予備校の講義を聞いて、なるほどと感動するほど理解できた問題があったとして、テストで同じことを問われた時に自力で解けるかは別問題です。 おそらく再現できないことの方が多いと思います。 これは、講義で理解した時点でやったつもりになり、自分のものになるまで反復して復習することを怠った結果です。 人間は忘れる生き物であり、1つのことを覚えておくのは意外と大変なことです。覚えておくためには、先ほどの復習のように、忘れないようにする努力をしなければなりません。 そ
昨今、在宅勤務も推奨され、対面や電話ではなく、メールを使ってコミュニケーションを取ることが増え、メールボックスに届くメールの数が急増しています。 定時で帰っても、翌朝20通くらい溜まってたり、1日休んだら100通くらい溜まってたりすることもあります。 そのため、メールに目を通して、必要な返信をしていると、軽く午前中いっぱいかかることもあります。 メールを捌くことで仕事をした気になることもありますが、冷静に考えたら、実はメールボックスに届く、メールの大半は自分に関係ないも
台風10号はこれまで経験がない遅さとコースで、様々な影響がありました。 当初、関東付近は通らない予想で、特に対策を考えていませんでしたが、速度がかつてないくらい遅くなり、コースも時折直角に曲がる等、誰も予想できない台風になり、先週末くらいから、日本列島縦断で関東も直撃するコースになる予想になりました。 そうなると、外での作業を中止するか検討し、中止した場合の影響やリカバリーについて考えなければなりません。それは毎回想定していることなので、大きな混乱はありません。 しかし
派遣社員をしてた頃に、職場のベテラン社員さんと仕事終わりに飲ませていただく機会がたくさんあり、いろいろ教えていただいたのが、今も活きてます。 その中の1つに、『あの人いい人ですよね』はビジネス的にはNGということがあります。 この言葉は一見良さそうに思えますが、『お人好し』という意味に捉えられるらしく、逆に八方美人で仕事ができない人という印象になるようです。 話は変わりますが、Mr.Childrenさんの歌で、『HANABI』という曲がありまして、この夏に改めて聴いて、
人材、大自然、予算、時間…様々な資源がありますが、どれも限りあるものです。 そのため、全てを選ぶことはできず、取捨選択する必要があります。 限りある資源を手に入れたなら、それは自分が大切にしてることや、自分を大切にしてくれる人に使いたいものです。 天台宗大阿闍梨の『がんばらなくていいんだよ』という本に、人間欲深く調子に乗る生き物だから、何かしてあげようなどと考えず、薄情になることも大切とありましたが、最近、この言葉が身に染みてます。 ギブ&テイクなんて綺麗事もあります
今の自分があるのは、過去にあった幾多の困難を乗り越えた自分がいるからです。なので、今直面している困難があっても、きっと乗り越えられるはずです。 私も数々の困難と失敗を乗り越えたのだと思います…受験、就職、結婚…幾多の困難と失敗がありましたが、今幸せな生活を送れていれるので、全部乗り越えてきたのだと思います。 仕事の話をしますが、今の職場で15年以上働いていて、いろんな困難がありました。この間に、地震の被害は何回もありましたし、東日本大震災の時は放射能の被害もありました。台
広島が原爆の被害にあってから今日で79年とのことです。8月6日と広島へ訪問する時は、平和について考えます。 私の母は広島市の出身で、祖父母は戦争経験者です。二人とも爆心地から離れたところにいたらしく、原爆の被害には遭わなかったようです。昔は全然感じなかったですが、祖父母どちらかが亡くなっていたら、母はいなかったわけで、私も私の子供たちもいなかったと考えると、命を与えていただいたのは奇跡のように思えて、生かされた命は大切にしなければならないと最近強く思うようになりました。
松田直樹さんがお亡くなりになって、今日で13年… マリノスでのご活躍はもちろん、アトランタ五輪や日韓ワールドカップ等日本代表でのご活躍も、青春ど真ん中で見てきたので、松田さんの訃報はとても悲しいものでした。 ディフェンスなのに攻撃的なセンスがキラリと光って、サッカーが規格外にうまいのはもちろん、あの闘志に惹かれたサポーターは多いと思います。 私はスタジアムで松田さんのプレーする姿を観られた幸せを感じつつも、後悔していることがあります。それは松田さんの勇姿を一眼レフで撮れ
仏教的な考え方かもしれませんが、何か成功した、何かを始めた瞬間が幸せのピークで、そこから終わりに向かっていくのではないかと考えることがあります。 日光東照宮の陽明門の柱の1本が逆さになっていて、あえて完成させてないのは、完成した瞬間から徳川家の栄光が衰退していくことを恐れてのことだと聞いたことがあります。 人は生まれた瞬間から死に向かっていると言う人もいます。 ではずっと幸せでいるにはどうすればいいのでしょうか。 1つは、何かを始めないということが考えられます。ただ、
プロジェクト成功の秘訣を知ることも大事ですが、失敗の原因を反面教師とすることも大事です。 何度かご紹介した『プロジェクトを変える12の知恵― ケンブリッジ式 ファシリテーション ―』に、ITプロジェクト失敗の10の原因というものがひっそり書かれています。 詳細は本書に譲りますが、たとえば、経営層の協力が得られないとか、非現実な開発スケジュールとか、要件定義が曖昧または度重なる変更とか、新技術への盲信とか…です。 ITプロジェクトでなくても、世間一般で、何かをやろうとした