
元気に長生きの秘訣は何か?〜髙橋幸枝さんの『小さなことの積み重ね』を読んで〜
103歳で精神科医として働いている髙橋幸枝さんの著書『小さなことの積み重ね』を読みました。
私は介護士として高齢者施設で働いていた時期があります。そこで著者と同じく100歳を超えても車椅子など使わず、認知症などにもなっていない方々と何人もお会いしてきました。
その人たちには共通点があったと、この本を読んで再認識しました。
共通点は大きく2つです。
一つ目は『少食である』
この本の中にも『腹八分目くらいが良い』という記載があります。
私が知っている方々は高齢なので少食なのかと思いましたが、お話を聞くと若い頃からそんなに食べないとおっしゃる方ばかりです。
武田鉄矢さんがおっしゃってましたが、晩年も格好良かった高倉健さんと共演した時(『幸せの黄色いハンカチ』でしょう)に、撮影期間中に食事しているのを見たことないそうです。(※撮影前に絶食してたのは有名ですが、それ以降もです。)
そして、60歳を超えた現在でもパワフルな明石家さんまさんも少食で有名です。
一説によると空腹時に細胞が活性化されるそうです。野生動物が俊敏な動きをし続けられるのは、獲物を獲った時だけ食事をするので何日も空腹なのが当たり前だからだとのこと。
食べすぎは万病の元なのかもしれません。
二つ目は『こだわりが無い(少ない)』
こだわりをやたら持っている人というのはいます。
例えば・・
○靴下は右から履かなければダメだ‼️
○食事は決められた時間に一日三回食べなければダメだ‼️
○入浴は何時に行わなければダメだ‼️
などなど・・
しかも、思い通りにならないと機嫌が悪くなるのです。
身体が思い通りに動いていた時は、そのこだわりを実現できたし、実現出来なくても当たるのは自分です。しかし、他者の力を借りないといけなくなると、思い通りにならい時には他者に当たるしかありません。
民間の介護施設はサービス業でもありますから、利用者の機嫌が悪くなると困ります。なので、こだわりがやたら強い人の要望に合わせて他の人に我慢を強いてしまうことが多いです。
なので、こだわりが強い人というのは煙たがれるケースが多いのです😓
実際に近隣に家族が住んでいるのに独居で、家族が近づかない高齢者はこだわりが強い人ばかりでした。
(※私が知る範囲ですが)
こだわりがある→それが実現できないと気持ちが荒れる→だからストレスが溜まり機嫌が悪くなる→そして周囲に当たる。
という流れになります。
て、ことはです‼️
最初からこだわりを持たずに、その時その時に合わせて柔軟に考えて、臨機応変に対応できればストレスなんて感じることはないのです。そして、人にも嫌われることもありません。
これこそが理想的な生き方ではないのかと思います。
あくまでも私が感じて考えてきたことなので、正解かどうかはわかりませんが、少食でこだわりを持たない生き方を私はしたいなと思います。