26日目 言葉の力
職場の先輩だった方とご飯に行った。
その先輩は新卒で社歴が長く、私より年齢は下だが仕事面で尊敬する面がたくさんあり、年齢を感じさせない人だ。しかし、最近、先輩は転職されて同じ会社ではなくなってしまったが、私がもっとお話ししたいと思って連絡すると、快く受けてくれてご飯に行く流れとなった。
1ヶ月ぶりではあったが、先輩の転職先の人間関係や仕事内容について不安を感じていることなど、興味深いお話を聞くことができた。先輩でも不安を感じている、だけど、不安をそのままにせず、解決できるように休日や深夜でも情報を得られるようにしていかないといけないとしっかり行動に移すと言っていた先輩をみて、やはりかっこいいし、私もこうなりたいと思えた。本当に誘ってよかったと嬉しく感じた。
また、先輩が転職する時に役員から言われた言葉がとても印象に残ったので、ここに記したい。
先輩が転職すると言った時、先輩が社員からたくさん引き止めを受けていた。入社半年の私が傍目から見て引き止めを受けていると感じたのだから、実際は倍以上言われていたし、先輩もだいぶ思い悩んだと想像している。それくらい先輩は貴重な人材だったのである。その引き止めを受けている中で、1人の役員は引き止めとは異なる以下のような発言をされていたらしい。
「転職を決めたのならば仕方ない。しかし、転職をして新しい会社で働いた時に、『転職しなければよかった』とは絶対に思わないでほしい。そう思った瞬間に誰もいい思いをする人はいない。決断した先輩も新しい会社も、寂しいけど送り出すうちも先輩の転職の決断をして良かったと思ってくれた時に、みんな喜ぶからね。」
正直、私の言葉は先輩にとってどれくらい大きなものを残せているか、全く自信がない。ただ、先輩がいなくなり寂しいけれど、決断したあと幸せでいてほしいとずっと思っていた。この気持ちを私ではない、役職上の方が私と同じ気持ちを持ってくれていて、言語化してくれて、先輩へ伝えてくれたことにとても嬉しかった。
先輩も悩み苦しむけれども、そのままにせず解決するように動いている。だから転職したことを悩むことはないだろうとは勝手に思っている。そんな先輩に少しでも近づけるように私も日々できることを積み重ねていく。次に先輩と会えた時に、少しでも私の言葉で元気を与えられるように。
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