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高野山でピラティスして精進料理を食べ濱田屋さんで春馬くんを思う。
風薫ると言われる5月から1ヶ月が経ってしまいました。
連休は、映画を3本観たことは先に言いましたが、実はもうひとつ出かけたところがありました。
少し時間が経ってしまいましたが思い出して綴っておこうと思います。
出かけた先は、和歌山県の高野山でした。
私はダンスと共に体を整えるためにピラティスもしているのですが、そのピラティスの先生の主催で「高野山の宿坊で、ピラティスをして精進料理を食べよう」という企画に参加してきたのです。
当日は現地集合なので地元の駅から朝早く電車を乗り継いで高野山まで出かけて行きました。
大阪にいればミナミと呼ばれる難波から、
高野山行きの特急が出ているのですが
難波よりも、もっと高野山寄りのとは言っても、
かなり離れたいわゆるトカイナカに住む私は地元ローカル線でゆっくり向かいました。
見慣れた景色が和歌山に近づいてくると
鬱蒼とした深い山の中に向かっていきます。
5月は新緑の季節。
どこを見ても萌え出る若葉が美しい色で、
心を癒してもらえます。
電車の両サイドが山肌ギリギリの細い線を電車は、力強く山に向かって少しづつ登っていきます。
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この道を遥か昔の人は歩いて登っていたのかしらと思う深い山肌です。
高野山をあらためてご紹介すると平安時代のはじめに弘法大師によって、開かれた真言密教の聖地です。
弘法大師は、字が上手だったとよく言われますが、聞き慣れたお名前だと空海さまですね。
連休で見た映画のひとつが春馬くんの出演した
劇団☆新感線 のジパングパンクだったのですが
そこでも空海さまの秘宝のお話しが出ていましたね。あの「くうかい くうかい」と空海さんと、食うかいを引っ掛けた楽しい歌が高橋由美子さんの春来尼の声で頭の中を駆け巡ってしまうのですが、ここでジパングパンクの話をするとどこまでも脱線するので高野山にお話を戻します。
真田幸村が好きだった春馬くん
ローカル線に乗っていると途中に
真田幸村が潜んでいた九度山を通ります。
真田幸村は、春馬くんも大河ドラマの真田幸村を録画してお休みや時間が空いた夜に見る事が、
ささやかな楽しみだったと言っていましたが、
歴史や時代劇が好きだった春馬くんらしいエピソードですね。
幸村がお父さんの昌幸と共に関ヶ原の戦いで豊臣側について負けてしまったため蟄居させられ、
菩提寺である高野山蓮華定院に身を寄せたので、そこが九度山だったそうです。この駅は、真田幸村にちなんで六文銭の赤い旗がたなびいた、
とてもにぎやかな駅なのです。
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そして極楽橋駅まで辿り着くとそこからは山頂までロープウエーが運んでくれます。
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ロープウエーの中から見た山頂までの景色もとても美しかったです。
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高野山へは並行して山頂までの車で向かうドライブウェイも整備されているのでもちろんクルマで向かうことも出来ます。
私はロープウエーが乗りたいので大概、電車ですがクルマのほうが便利なので車で上がる人も多いです。
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高野山は標高約1,000m級の峰々に囲まれた山上盆地に広がり、1200年前に弘法大師空海が開創した真言密教の聖地です。高野山全域を「総本山金剛峯寺」とし、特に「奥之院」と「壇上伽藍」は2大聖地として信仰を集めています。117ある寺院のうち51の寺院は宿坊として、一般の参拝客も宿泊することができます。かつての修験者と同じように修業体験したり、空海にまつわる伝説をめぐるのもオススメです。
と少しご紹介を引用してきましたが
世界遺産にも登録されて広く旅人を受け入れてくれています。
高野山でピラティスをやってきた
先ほどの引用にもあった51の宿坊のひとつの
お寺の広い畳敷きのお部屋で女性がたくさん集まってピラティスをしている様子を空海さまが、
現代にタイムスリップして見たら、なんて言うんでしょうか。
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世が世なら女性は高野山に出入りも許されなかったはずです。
いつもよりもスペシャルなピラティスを
広い畳敷きに広がってハードにこなして1時間半。
身も心も?整って宿坊のお食事場に移動しました。
そこでは美しく体にも心にも優しい精進料理が並んでいました。
テーブルの上に用意された精進料理を作られたのは、もちろんそのお寺の修行僧のお坊さま。
一人一人に用意されたあたたかいおうどんの炉のひとつひとつに火を入れてくれた、若いお坊さまがとてもイケメンで思わず恐縮しました。
肌寒い日だったのであたたかいおうどんは、
ありがたくて、どのお料理もお出汁が優しく、
美味しくてあっという間に食べてしまいました。
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主張しないようでしている胡麻豆腐。
春馬くんの感性はすごい。
高野山の宿坊で精進料理を食べるという長年の夢のひとつがかなったとても嬉しい時間でした。
世界遺産•奥の院
宿坊から歩いて移動して根本大塔に参拝して、
曼荼羅の世界を魅せてもらい世界遺産の奥の院に進みます。
その途中の「小田原通り」のバス停を見かけて
実は、ここからは和歌山県の「日本製」
胡麻豆腐の濱田屋さんのすぐ近くなので
どきどきしながら通り過ぎました。
今回は宿坊で合流したピラティスメンバーは、
奥の院を案内してくださるという、スペシャルな企画がついているので、なんとか時間を作って濱田屋さんに寄りたいというのが私の隠れた、いえ隠しきれない本音です。
高野山•奥の院は
壇上伽藍とともに高野山の信仰の中心であり、弘法大師が入定(にゅうじょう)されている聖地です。一の橋から御廟まで約2キロメートルの参道には、おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が、樹齢千年に及ぶ杉木立の中に立ち並んでいます。
と、また引用させていただきましたが、
一言で言ってたくさんのお墓が立ち並んだ
鬱蒼とした樹齢千年の杉の中に、
おびただしいお墓がある場所なのでした。
公称では、お墓の数は20万基と記載ありましたが、そのお墓の下にも隠れて、たくさんの目には見えないお墓も埋もれていて実際の数を把握することは出来ないそうです。千二百年前の平安期から戦国時代を経て、たくさんの有名大名やその奥様のお墓が建ち並ぶ奥の院。
戦争で亡くなった第二次世界大戦の戻ってこなかった英霊を祀ってある慰霊碑もたくさん見受けられ、近いところではジャニーさんのお墓もここにあるのだということです。
旧ジャニーズのメンバーが、実はジャニーさんを慕ってそっとお参りにも来ているよと奥の院を案内してくださった方が言っておられました。
「日本製•和歌山県」濱田屋さん
実はここまでで、もう夕刻が近づいていたのでした。高野山の夕刻は、早いのです。
観光客も5時には姿を消すので、お店も4時過ぎから閉店に向け出します。
奥の院を歩きながら私の気持ちはそぞろでした。
団体で歩いていては、濱田屋さんには辿り着けない。私の顔色がみるみる曇ってきたのを、
見てとった友人が「ここから別行動させてくださいね」と申し出てくれて、
「胡麻豆腐屋さんに行きたいんでしょ?」
と声をかけてくれました。涙が出そうなほど
ありがたく、慌ててメンバーに別れを告げて
近しい友人と濱田屋さんへのバス停にバスに乗って向かったのでした。
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宿坊でありがたい精進料理を食べて有名な寺院を詣で奥の院で祈りをあげても春馬くんが恋しい私は現世欲にまみれていることをしみじみ感じた瞬間です。
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濱田屋さんは5時閉店。
お店に辿り着けたのは4時半頃。
濱田屋さんでは、春馬くんが座って胡麻豆腐を食べたショーケース前の座れるスペースや
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水筒に?入れて持ち帰ったと言われている胡麻豆腐でも使われる湧き水を写真に慌てて撮りながらその瞬間はここに確かにいたのだと、春馬くんのいた時間に思いを馳せながら、保存料を入れておられないのでここでしか販売されていない、春馬くんが製作過程の見学をさせてもらった胡麻豆腐を購入したのでした。
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春馬くんが写真を撮った湧水の植物が
ずいぶん伸びて…時の流れを感じます。
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