三浦春馬くんのダンスに思うこと
一年前の今日は、Night Diverの発売日でした。
自分のことも含め、春馬くんのダンスのことを話してみたいと思っています。
わたしはずっとダンスを踊っています。
ジャンルは、ジャズダンスとストリートダンスです。一時はクラッシックバレエもしていました。
子供の頃から踊ることが好きで、
自分の生活を優先しながら踊ることを休んだり
再開したりして続けてきました。
だからわたしのダンス歴は、結構長くて、
その長さを聞いた人は、仕事にしなかったの?と言います。
そんな才能も無いと思ってきましたが、
踊っていることが好きだっただけかもしれません。
ただ、暮らしの中にずっとダンスはあって、
踊っていることは、もはやわたしの生活の一部です。
ダンスジャンルのストリートダンスは
ヒップホップのイメージが強いかもしれませんが、フリースタイルでいろんなダンスがあります。
春馬くんがブレイキングを踊っている
写真を見たことがありますが、上手でしたね。
彼の身体能力は本当に素晴らしいです。
Night DiverとFight for your heart
Night Diverのジャンルはジャズダンスとコンテンポラリーですね。水しぶきをあげながらダンサーさんとコラボレーションしている春馬くんのダンスは軸が取れていてとても美しいです。
私がテレビで春馬くんのダンスを本格的に見たのはFight for your heartでした。
役者さんのイメージしかなかったので、
ただ ただ 驚きました。
振り付けもわたしの大好きなダンスチームシッキンのNoppoさんだったので嬉しくて、あんな難しい振りを踊りながらテレビでの生放送で歌って踊っている春馬くんの姿は衝撃的でした。
グロップのCMの振り付けもシッキンのようですね。
春馬くんは10代の頃からすごく人気があって、
テレビでよく見かけるし、すごく安心できる存在。
大好きなんだけど、遠くから応援していて満足な人。
その頃テレビでの露出もなくライブも少なかった三浦大知くんが気になっていました。
ここで大知くんの話をするとまた長くなりますが、
リアルに歌って踊れる。しかもとんでもないレベルで。という今や象徴のようになっている大知くんを10年以上もナマのライブで見続けてきたわたしが、春馬くんのFight for your heartを見た時には、
あの三浦春馬と、この三浦春馬がイコールになるのに時間がかかりました。
そして春馬くんが不在になってからミュージックステーションでのNight Diverを見た時の驚愕。
とんでもないものを失ってしまったのだとうろたえました。
例えば映画や舞台で、その作品性を届けるには2時間や3時間はかかります。
でも音楽やダンスは5分でストレートに届きます。
Fight for your heartは、ストリートダンスでしたがNight Diverはジャズダンスでコンテンポラリーの要素もある作品。
全くジャンルの違うダンス。
それを、あんなにカッコよく踊り分けられる。
そしてこれは役者さんの強みだと思いますが、
春馬くんは、やっぱり魅せ方が違うと思いました。
ダンサーと同じだけを技術的に踊れるのだとしたら、役者をしている彼の表現力のすごさは、やっぱりダンサーのそれとは違います。
昔、三浦大知くんが役者をしていて踊れる人の表現力には叶わないと言っていたことを思い出しました。
実はダンスが苦手だった?
春馬くんの過去記事を見ていたら、実はダンスが苦手だったという言葉が出てきました。あんなに上手に踊っているのにどうしてなんだろう?と思っていたのですが、別の動画でその理由を話しているのを見ました。
「実は、鏡を見て踊るのが苦手でダンスの先生に三浦くん鏡を見て踊りなさいってずっと注意される。
僕は鏡に映る自分の姿を見ながら踊るのがすごく嫌だったんです。カッコをつけてるような気がして」
この気持ち、実は比較にはならないかもしれませんが私にはわかる気がします。
実は私も踊ることは大好きでしたが、鏡に映る自分の姿を見ることができずにいた時があったからです。
踊る時には全身の自分の姿を鏡でチェックしながら踊ります。
それはお手本であるコレオグラファーとの振り付けの違いの確認や、客観的に見て自分の踊る姿や動作のひとつひとつを自分の目で見て修正しながら、より踊りの精度や表現力を上げていくためです。だから鏡の中の自分を見ることは基本中の基本。
「僕 そこから だったんですよ」
あんなに身体能力があって華があって、子供の頃からの表現力があって。でも実は、鏡に映る自分の姿を見るのが苦手って。
春馬くんという人は、容姿にも恵まれて身体能力にも恵まれていたのに実は鏡に映る自分の姿を見つめることから克服していったんだなと思ったのです。
今、思うこと
春馬くんがいなくなってから、しっかり追ってこなかったことをたくさん後悔しました。
残っている作品は追えるけど、リアルに見届けられない舞台などは、もう取り返しがつきません。
春馬くんが自分の才能をどう感じていたかはわかりませんがブラッティマンデイの中のセリフにファルコンに対して「あんたには才能がある。才能があるってことは使命を託されているってこと」というセリフがありました。
春馬くんには、才能があって作品を通してそれを届ける託された使命が彼の人生にはあったのだろうと思います。
それが鏡を見るのでさえも克服していかなければいけない春馬くんであったのなら、子供の頃からどんな努力をして戦ってきたのだろうと思うと感謝しかないかもしれません。
この先の春馬くんを見れないことを残念がることは、わたしのわがままなのかもしれないと思うけれど、もっともっと踊って歌っている春馬くんを見たかったと心から思います。