花火そして光へ
わたしは時々「書くこと」のワークショップに参加させてもらっています。
その時のワークショップの時間に後から参加したわたしは、みんなで好きな行事の話しをしていたのだけど、ろーずさんが好きだったり大切にしている行事ってありますかと聞かれていきなりだったので瞬間的に『花火』です。と答えていました。
そしてわたしの『花火』って実はクラファンに参加してみんなであげる『花火』なんです。
と答えると不思議そうだったので、
大事な人がいて、彼のためにあげるプライベート花火の話しを伝えました。
その後、ワークはエッセイのお題•『光』をもらって10分でエッセイを考えてみてくださいと言われました。
追いつめられたわたしにとっての『光』を考えた時に10分でその時に伝えたかった文章書きました。
これから続く文章は、その時のエッセイです。
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タイトル 光
わたしにとっての光のイメージは、やっぱり彼なのです。
いなくなってしまった時には、どちらを向いていいかわからないほど呆然としてしまい、
よく言われる「真っ暗闇」という言葉通りでした。
おかしく思われるかもしれませんが、「光」がないと
人はどちらに向かって顔を向けて良いかわかりません。
毎日下を向き、感情のコントロールが出来ずに涙も止まらず、どうしてもよいかわかりませんでした。
そんな時に下を向いてないで顔を上げよう、一緒に花火を見よう。花火を見上げる時には人は上を向くよね。
みんなで彼に届くよう、花火を上げよう。
私たちはもう花束も届けられないし、舞台も観には行けない。
けれど光だったあなたのことを忘れることは出来ない。
だったらみんなで彼のお誕生日に「お誕生日おめでとう」と伝えて彼に届くように空に花束ならぬ花火を届けよう。
光だったあなたへ。
今でも光そのものの彼へ。
好きなものがあることは幸せなことねと伝えてもらった言葉をかみしめて、大きな光を私たちから届けよう。
私たちはずっと忘れないから。
いや、ずっと忘れられないから。