健康器具のニュースで、何故か「あのゲーム機」を思い出した話
昨日、驚くべき商品の情報が入ってきました。
タニタとSNKのコラボによる、
「マルチ周波数体組成計」
「3Dセンサー搭載歩数計」
「デジタル温湿度計」
が、発売されるとのことです。
何より目玉は体組成計で、主に業務用なことから価格は220万円、となっていますがコレ、測りながらKOF98が遊べる仕様というのが話題になっています。
注目したのは、そのコントローラー
「これ買うんですか?」などと言われる前に断っておきますが、買いません(笑)。しかし設置してある場所があれば、あえてそこまで出向いてKOF98で遊んでみようか、的な気持ちはあります、こういう遊び心のある製品は、いいですよね。
さて、私がこれを見て思ったのは、
「あ、懐かしのネオジオCDパッドだ」
という事でした。
かつてネオジオはROMカセット版が家庭用に発売されていましたが、ソフト一本が数万円するという、セレブ用ゲーム機でした。持っているだけでクラスの人気者、は誇張ではなかったんですね。あまりにも一般的ではなかったので、ソフトを安価にしたCDーROMバージョンが94年に発売されました、それがネオジオCDです。
このネオジオCDに付いていたコントローラーが、今回の体組成計のと同じものなんですね。私はゲーセン小僧なので本当はスティックが欲しかったのですが買えず…というか、そもそも地元では入手手段が無かったんです。ので、ガマンしてずっとパッドで遊んでいました。やがて、パッドでも不自由を感じなくなるくらいにはやり込んだものです。
しかしこのコントローラー、餓狼伝説シリーズをやる時に問題になっていたのが、そのボタン配置です。任天堂機でいうA、YのところにB、Cがあるのでこの2ボタンの同時押しが咄嗟にしづらいのなんの。
KOFではそこまで不便ではなかったのですが(ABC同時押しは、BC同時よりかえってやりやすかった)、餓狼シリーズではBC同時押しで超必殺技を出すキャラが多かったですから。
ただでさえコマンドが難しいレイジングストームなど、ボタンの部分まで難しくなってしまっているのがこのコントローラーでした。私がどうやっていたかというと…「秘技・床置き」でした(笑)。
怒涛の待ち時間も、今や良き思い出
そしてネオジオCDといえば、必ず話題に挙がるのが異常に長いロード時間のことです。
ちょうどいい動画がありました(笑)。ゲームを起動してから一試合目が始まるまで3分かかっていますね…これではウルトラマンは遊べません。
私もネオジオCDで、餓狼、龍虎、サムスピ、ワーヒー、KOFと主だった格ゲーは一通り持っていたのでこのロード地獄は存分に味わったことがあります。月華の剣士は、実はノータッチだったのですが…。
しかしこの動画で、立ち合いから試合開始の間にまた読み込みが入るという不可解な仕様を見て、「あぁ~~コレコレ、ネオジオCDってこうだったよな~」と、苦笑いがこぼれてしまいましたね。
5~6000円でネオジオのソフトが買える、夢のようなハード。
私が最初に買ったのは、サムライスピリッツ斬紅郎無双剣でした。これも異様な待ち時間のソフトでしたが、まだ待たされるタイミングが変だったりはしなかったんです。不自然さを感じたのは、KOF94でした。
格闘ゲームは、戦う二人のキャラのデータを読み込みます。なので、試合前にロード時間があるのは納得がいくのですがこのKOF94,何故か決着後の勝利デモ前に一回、試合前と変わらない長さのロード時間があったんですね。試合が終わり、画面がフラッシュするタイミングで読み込みが始まり、最後にKOされたキャラの断末魔と勝利チームの一枚絵。これだけで何故か1~2分待たされるというのがなかなかに億劫なゲームでした。
なお、この後のKOF95以降はラウンドが変わるごとにロードが入るようになりました。94は6キャラを一括で読み込んでいるので決着まで中断はない仕様でした、そこは評価できるポイントでしたね。
そんな、プレイヤーにゲームと関係ない部分での苦行を強いるいわくつきのハード、ネオジオCDでしたが…私はネオジオ格闘ゲームはCPU戦をクリアし、エンディングを見ることを至上の楽しみにしていたフシがあります。時間がタップリある時、一試合ごとにマッタリしながら着実に進めていく、それもまたオツなものだ…と、ネオジオCDでずっと遊んでいましたね。
あと、これでしか遊べないオリジナルソフトなどもあり、結構面白かったりしたんですね。
私はワーヒー、ワールドヒーローズがかなり好きなシリーズでしたからこのADKワールドでもよく遊んでいました。今回Youtubeで動画を見つけ、あまりの懐かしさにちょっと目頭が熱くなってしまいましたね。
そんなネオジオCDでしたが、5,6年後に壊れてしまいました。
意外にもそこまで惜しいと思わなかったのですが(苦笑)、この頃のPS1、セガサターンと並んで思い出深いゲーム機でした。
今やアーカイブでロードとは無縁の環境で楽しめるネオジオのゲームです、もし可能なら、この頃の自分に教えてあげたいくらいですね。
今でも、定期的にプレイしたくなる、そんな90年代の格闘ゲームたち。
今回のタニタの新商品のように、現代に活きているのはやはり嬉しいものです。