スーパースター三期を観終えて…三年間を背負っての、眩しい旅立ち
いよいよ今年も締めの段階に入っていますが、10月に始まった番組が続々、最終回を迎えていますね。
「ラブライブ!スーパースター!!」の三期、先日最終回が放送されました。
第12話「ずっとずっと!」
卒業式を控えた結ヶ丘女子高等学校。
久々に学校を訪れたかのんの目に映ったのは、ラブライブ!三連覇に向けて奮闘する2期生と3期生の姿だった。1期生が卒業しても、Liella!は進み続ける──そんな後輩たちの想いを知ったかのんたち1期生は、5人で新曲をつくりはじめる。かのんはライブを見てもらいたい人たちがいると言い出して…
Liella!11人の物語が終わる──はじまりの歌とともに
(公式サイトより引用)
1期生の卒業を描いた、正統派の最終回でしたね。
番組そのものがエピローグ
このSS三期について書いたのはこれまで2度でしたが、毎週かなり楽しんで観ていました。二期が消化不良だったことを踏まえて2期生にスポットをあてたエピソードが多く、1クールでは足りない感はあったものの、「やり残し」をキチンと消化した作品だったな、という印象です。
しかしそれゆえに1期生の出番が少なく、影が薄くなりがちではあったのですが…最終回、久しぶりに5人でのステージを見せることで
「1期生で始まり、1期生で終わった」
という、原点重視の作品として着地してくれましたね。
今回、三期の中心…というか主人公だったのは2期生じゃないかなと思っていますが、ドラマとして「変化」があったのは3期生、マルガレーテと冬毬ですし、役割としてもバランスは取れていたと思います。そもそも三期が始まる前から「11人は多すぎるだろ…」と思っていたのですが、
あくまで彼女達の本分は高校生である、という「学校らしい」絵面のために、この人数が必要だったのかな、という気もこの集合カットを見て思いました。
2期生泣きすぎですね(笑)。
あと唐突にかのん先輩に告白する冬毬ちゃんには笑いました。
卒業式で第2ボタンを…みたいな文化、まだあるんでしょうか。
色々ありましたが、この最終回を観ると「スーパースター観てきて良かったなぁ」と思えたので、終わりよければ全てよしの精神で拍手を贈りたいと思います。
思えばこのスーパースター、一期が2021年の夏でしたから、リアルに3年かけての完結なわけです。そう思えば、本当に彼女達の高校生活を共に体験してきた感覚にもなりますね。
Liella!、お疲れ様でした。
そして思うのが、この度の三期は
「12話かけての最終回」
だったんだな、ということですね。
1期生の最後の一年、別グループに分かれたりはしたものの、
「彼女達はずっと、一生懸命輝いている」
が、描かれていたことに安心感がありました。
幸運な、人気作
アニメ1クールを丸々エンディングとして描いている、と解釈すると思い出すのが、セガのゲーム、サクラ大戦4です。
このサクラ大戦4,1~3までをプレイした人向けのエピローグとして作っていますと明言されていました。ボリューム的には過去三作より少ないのですが、キャラクター達のエンディングをしっかり描いていて
「今まで、ありがとう」
な温かみに満ちている、ファンサービスの具現化といえる作品でしたね。
こういう、「締めくくりに一作」な贅沢な作品は人気があればこそ、なのは分かりますが、シリーズを追ってきたファンにとっても、また作り手にとっても幸せになれるものだったな、と懐古します。
もっとも、サクラ大戦シリーズはここで終わらなかった、終われなかったことが不運だったな…とも、今は思ってしまうのが悲しいですが。
ともかく、スーパースター三期、軽くネットの感想も漁ったところやはり大きな喪失感を覚えている方が多いようで、作品としては成功だったのかな、と感じています。
熱心なラブライバーではありませんが一応、一作目からアニメは一通り観ているいち視聴者として、見事な完結を見せてくれたスパスタ、Liella!にありがとう、を届けてこの記事を締めたいと思いますね。