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「強いお姉さん好き」の原点、女神様の話

昨日、実に恥ずかしい記事を書きましたが流れで春麗の話にスライドした事に己の業を感じたりしました。
結局春麗を使うことにしました、というのが長年の愛着はそう簡単に捨てられないというベタな結論なんですね。
そしてそこから繋がって思い出したのが、春麗より前に好きだったゲームキャラのことです。

最強のお助けキャラ

1990年発売のゲームボーイ用ソフト、「Sa・Ga2 秘宝伝説」というスクウェア(エニックスとの合併前です)の作品をご存じでしょうか。前年発売の魔界塔士SaGaの続編で、のちにニンテンドーDSでリメイクもされた名作です。

人間、エスパー、メカ、モンスターと異種族でパーティーを組み
世界中に散らばる秘宝を集めるRPGです

現在も続くサガシリーズの元祖で、ゲームボーイでは3まで発売されました。その三部作の中でもこの2は特に評価が高いものです。
ストーリーの進行具合によってスポット参戦する仲間キャラがいて、いわゆるNPCと呼ばれるものですが、最後に凄いキャラが仲間入りするんですね。
ズバリ、女神様です。

全ての能力値がMAXという、今風に言うとチートキャラです

世界が崩壊の危機に瀕し、それを救うべく主人公達に同行してくれる神様なんですね。ゲームボーイのモノクロ画面で、ドットで表現されているのでそれだけだとどんな姿かイメージしにくいのですが、公式攻略本に載っていた上のイラストを見て、当時小学生だった私は、惚れました。

強い上に格好良い。何より、エロい。

さらにゲーム中、「さぁ、行くわよ!」と主人公達を先導したり、「本当に神様なんですね」と感服する主人公に「本当はちょっと違うけど、どっちでもいいわ」と含みを持たせた茶目っ気のある返事をしたり、性格もよく出ていて尚更魅力的でした。全ての能力値が最高値な上に全体攻撃のフレアを持っていて、回復能力まで兼ね添えています。物理武器として刀のマサムネを持っていたりしますが、パラメータに左右されない武器なので少し勿体ない装備であったり、若干歪な強さではありますが最終ダンジョンを進むのに非常に頼もしい、味方キャラでした。

こちらは疎いのですが、サガシリーズのソシャゲ?にもいるようです

圧倒的な実力を持ちながら、最終ボスとの戦いでは2体いる敵の片方を引き受ける、という形でパーティーから離れます。最後の戦いは自分達の力で突破せよ、と自然な形で持っていく。この頃のスクウェアの比類なかったセンスを感じる部分であります。

後年、株が暴落…

こんな、少年時代の私の心を奪った女神様でしたが、DSでのリメイク版で大変なことになってしまいます。

デザインが大幅に変わってしまいました
ここは好みだと思いますが、私は断然旧版派です

まず見た目が大きく変わり、完全に別キャラになってしまったのと、最終決戦でもう一体のボスを引き受ける、のは変わらないのですがなんと…

ラスボスに取り込まれてしまい、強化形態となった敵が主人公達を襲ってきます。

つまり、完全にラスボス戦のお荷物となってしまっているのです。
この辺はうろ覚えですが、その状況下でも彼女は特に申し訳なさそうな態度でもなく「気を付けて!」みたいなことを言っていた気がします。このリメイク版は3回ほどクリアしまして、展開によってはその最悪なパターンを回避も出来たと思いますが、往年の女神ファンとしてはなんともやりきれないリメイクだったことが記憶に残っています…当時、ネット上でも「だめがみ」、漢字にすると「駄女神」と呼ばれていたり、もう散々でした。

90年代のおおらかさ

思えばこの頃は、今と比べ表現に対し寛容だったので雑誌にも性的なワード、イラストがジョークの雰囲気でバンバン載っていた気がします。ゲームの攻略本は、単純なゲームの情報やデータに限らず、画面からでは想像するしかないキャラの外見や表情、動きを可視化するイラストが多く載っていて、当時のゲーム少年達のイマジネーションを補完していたものです。…つまり、女神様のように色気を持たせていた訳です、ドット絵に。

これは前作のパッケージですが、とても格好良く見えたものです
魔界塔士SaGaの攻略本にあったイラストです
これも小学生には官能的に見えていました


私の「強くて格好良いお姉さん」好きの原点とも言える、女神様のお話でした。
余談ですが、SaGa2ではゲーム中にNPCから進行のアドバイスを貰えます。世界が壊れ始めずっと揺れ続けている中、女神に話しかけると

「こんなに揺れが強いのは、私も初めてよ。ちょっとヤバいわね」

と言います。
神様がちょっとヤバい、とか言ってるシュールさが面白かった。

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