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ガールズバンドクライ4巻購入、ロックとは何だろうと考えてみて

6月から毎月、月末恒例のガルクラ円盤レポート4回目です。

キーボードの手つきなのだと思いますが、
なんだか水晶で占いをやっているかのように見えました

今回は6,7話収録、吉野家組の二人が加入することになり、仁菜がプロを目指すとハッキリ心に決め予備校を辞めるという行動に出るも桃香の「辞める」宣言で大衝突。バンドの空気はカオスなまま4回目のライブシーンで締めくくる…という、激動の2回ですね。

ロック=葛藤であることと向き合って

今回、放送時以来にこの6,7話をサッと流し見しましたがやはりこの作品は
「やりたい事と、現実のギャップ」
に、どこまでもフォーカスしたアニメなのだなと改めて感じました。

智ちゃん、ルパさんの吉野家コンビは音楽的実力はありプロ入りの誘いもありながら、「これは違う」と感じてその道を断っています。5話での仁菜たちのライブを観て、この人たちは好きなことしかやっていないとシンパシーを感じる辺り、世間的な成功よりも重視するものがあることをハッキリ言っているんですね。

おそらく必然ですが、いつも5人の真ん中にいるのがすばるんです
究極のバランサーと言っていいのではないでしょうか
しかしそんな彼女もやはり己と現実のギャップというテーマを抱えています

6話で気に入っているシーンとして、ルパさんの提案で武道館を見に行く場面があります。ここで歌えたら間違ってなかったって思えるよね、と語る仁菜を、智ちゃんは目をキラキラさせて驚きの表情で見ています。何かとツンツンしている智ちゃんですが、自分が思っていてもなかなか口に出せないような夢を平然と語ってしまえる仁菜に心を掴まれてしまっているのが感じ取れる場面なんですね。最終回で桃香さんも同じような顔を見せたりしますが、やはり井芹仁菜は天然フロントマンの素養があり、4人を引っ張っていける存在なのだと思います。

よく、言いたい事をまっすぐぶつけるのがロックだと言われます。周囲に奇異の目で見られようとも、な力強さをそのままそう呼んだりします。しかしもっと掘り下げると、自分の願望とリアルの狭間で悩み、その上で自分を押し通すことが「ロック」なのだとこの作品は伝えている気がするんですね。誰も、向こう見ずに突っ走ってばかりはいられない、でも自分を曲げることはしたくない。さぁ、どうする?この葛藤こそが音楽を彩っているんじゃないでしょうか。

音楽がなければ出会ってなかった5人ですが、もし音楽と関係なく
出会っていても、いい友達になっていたように思えます

自分は、どこに心を掴まれたか?

ガルクラ円盤、毎回特典としてトゲナシトゲアリの新曲入りCDが付いています。今回は「吹き消した灯火」、バラード曲です。

これまでの4曲の中でも個人的には一番のお気に入りです。
仁菜=理名ちゃんのボーカルの幅も感じられて、なおかつ詞の内容がまさにこの巻の2話を投影したものになっているな、と感じました。

すでに最終回まで観ているので、解釈がいろいろありますが

この歌詞を読んだ時、「ああ、桃香さんの曲だな」と思ったのですが繰り返し読むと仁菜の曲とも思えてきました。
つまり、仁菜に対する桃香の「7話の時点」でのメッセージと読み取れたのですが今は8話以降も観ているので、仁菜が過去の自分、またはかつての友人に向けて歌っているようにも聞こえたりして複雑です。
これは正解は存在しないので、聴く人が感じたものが正しい。音楽とはそういうものだと思います。要は、作品のどこに感情を強く持っているかで聴こえ方が変わってくる、ということだと思っています。

なので私的には、最初に感じた「桃香視点」の解釈でこの曲を嗜もうと思います(笑)。7話時点だとサヨナラの曲みたいですが、それで一曲、曲作ってその仁菜に歌わせてるんじゃ結局君たち一蓮托生だよ、離れらんないじゃん!とツッコみたくなるところまででワンセットです。

そして、結束バンドに続くトゲナシトゲアリ

ガルクラといえば、先日こんな発表もありました。

ぼざろと同じように、ガルクラも映画館で総集編が上映されるようです。これは朗報ですね。未だアニメの次の展開は未定のままですが、ぼざろがそうであったようにこの映画で新しい曲や新しいシーンが出てくることも予想されます。きっとただまとめただけのような作品にはならないと思いますから、スタッフの熱量に期待したいところです。
個人的に、前編はどこまでかな?やっぱり~~話かな、などなど想像するのが楽しいですね。ぼざろはアニメ終了後の後追い鑑賞でしたがガルクラは4話からリアタイ勢でしたので、また一段と思い入れが強い作品なんですね。

7話からは毎週感想を記事にしていました。
その一発目になった記事のサムネにした新川崎女学院の絵にもまた、思い入れが強いですね
明言したことは意外と無かった気がしますが、私的に一番の推しは桃香さんです
いや、これは推せるでしょう…可愛すぎです

円盤も折り返しまできました。
メンバーが休養から復帰した暁には、ライブに行ってみたさもある2024年を象徴する作品になりましたね。
今後とも楽しんでいきたいです!

これまでの、「ガルクラ円盤記事」をまとめます。


ここまで毎巻、必ずライブシーンがある訳ですが次巻は初めてそれが無い一枚になります。
が、超神回8話が入っているのでそんなことも気にならない…ところまで、予想しておきましょう。

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