ラブライブ!SS三期第4話感想…姉妹のドラマに見えた「人生のコツ」
先月これを書いたように、今期、ラブライブ!スーパースター!!の三期を観ていまして現在5話までが放送されました。
前回の第4話「No Rain, No Rainbow」が、かなり良い感じだったので感想を記しておこうと思います。
第4話「No Rain, No Rainbow」
Liella!とトマカノーテ、結ヶ丘では2つのグループの行く末に注目が集まり始めていた。
そんなある日の練習の最中、偶然鉢合わせてしまった両グループ。互いの想いをぶつけ合う中で突然、夏美と冬毬がどこかへ走り去ってしまう。鬼塚姉妹を追いかけてかのんたちが辿り着いたのは牛久、鬼塚家で──夏美の口から語られたのは、夢を諦め続けた夏美自身の過去と、それを支え続けた冬毬の過去の話だった。(公式サイトより引用)
この回は鬼塚姉妹のメイン回、姉妹が守銭奴化した理由とスクールアイドルを巡る意識の違いが描かれ、それが解消されるというエピソードでした。
「自分に嘘をつかない」難しさ
子供時代、色んな夢を持ちそれを揚々と語る姉が好きだった妹。しかし挫折を繰り返す中で次第に「現実主義」になっていき、マニー、マニーとお金第一の考え方に変わっていってしまった。妹も姉が傷付くところを見るのが辛く、姉に沿うように守銭奴と化していった…という姉妹の経緯、よくアニメだとオーバーに描かれそうな要素ですが、現代としてはとっても「ありそう」なものでしたね。
特に失敗を許さない今の風潮は、可能性や意欲を奪うことが往々にしてあると感じていますので…鬼塚姉妹には生々しさを覚えました。
「夢を捨てた」姉が、スクールアイドルを始めて再び、夢を追い始めた。妹はそんな姉がまた挫折し傷付くところを見たくない。だからこそ見張る意味でLiellaとは別のグループに入った…という冬毬ちゃんのバックだったわけですが、彼女が最初から難なく踊れたりするスペックの高さも、お姉ちゃんに憧れて自分も色々やっていた、というのが透けて見える…という形で説明が成されましたね。
一気に、この姉妹に血が通った…そんな一編で、ありきたりじゃん、な見方も出来ますがとても、感動的でした。
二期の時点ではオニナッツにアンチも多かったと聞きますが、この回で妹ともども逆転した人がかなり居るのではないでしょうか。
「現実を見るべきですの」と言いながら、心根が別の所にあった夏美ちゃんが、スクールアイドルをやる理由はとても現代的なメッセージで、刺さる人も多いものだと思います。
夢が叶うかどうかは、二の次であるという考え方
この回を観て、何を思い出したかと言うと私自身も人生の教訓として心に留めている漫画の名言です。
「天 天和通りの快男児」における、アカギがひろゆきに遺した言葉なんですね。
夢を諦めて、「それなり」の人生を歩んでいた青年ひろゆきに、稀代の博徒であった赤木はその鬱屈とした心情を見抜き「いいじゃないか、三流で」と檄を飛ばします。
私自身、20数年前にこれを読んだ時からこの場面を忘れずに生きてきました。「成功者」になるかどうかは、実はそこまで重要ではないという世の真理ですね。それよりも、可能な限り自分の心に沿って生きることが、
「棺桶に入る時、笑っているコツ」
なのだと思います。
別のところで、何人もの人を看取ってきた看護婦の方が言う
「人が、死の間際に後悔すること」は、
大方「もっと冒険すればよかった」だそうです。これは7割近くの人がそう言っていたとか。その真偽はわかりませんが、裏付けとして今の世に感じていることはあります。
それは、「見た目の若い人」が増えていることです。平均寿命も延びていますが、年齢に対し若々しい人が特に増えています。これは、20代前半で所帯を持ち、あとは家庭を守る人生を送る…という生き方以外を選ぶ人が増えてきた結果だと感じているからです。生涯未婚率、出生率が下がっているのは社会問題ではありますが、一人一人が「自分の生き方」を選ぶケースが増えているという見方もできるのではないでしょうか。
私も40代独り身ですが、以前別の記事でも綴ったように、子供時代の自分に胸を張れる生き方を選んでいるという自負があります。あと、年齢を言うと大抵の人に驚かれる程見た目が若いようです…先日マイナンバーカードの申請で写真撮影した時には
「うわっ、オッサンだな」と思い軽く落胆しましたが(笑)。
まとめると、充実した人生を送るためには冒険しましょうということですね。人生、終わる瞬間まで冒険であり、勉強です。
叶うかどうかはどうでもいい、とまではいいませんが、「夢を追う」こと自体が自分のために大切なことであると、訴えていきたいですね。
そんな「なんてことないようで、とても大切な事」を伝えてくれた気がした、ラブライブ!SS三期・第4話でした。
鬼塚姉妹が、笑顔で並んで踊る場面を楽しみにしながらこの先も視聴していこうと思います。
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