祝・KOF30周年!ルガール強すぎなKOF94の思い出話
8月25日に、KOF…つまりTHE KING OF FIGHTERSシリーズが生誕30周年を迎えたそうで、特設サイトも出来ておりました。
すごいですね、主人公が「永遠の高校生」などと揶揄されていたゲームももう30年を数え、その主人公が依然として健在であるという。
私もこの1994年から歴史を見てきた人間として感慨深いものがあります。
なので、その出発点であったKOF94の思い出などを綴ってみたいと思います。
最初はノーマークだった、数あるうちの一本
8月25日登場と聞いて、「あれ?そんなに遅かったっけ?」と思いましたね。KOF94、夏のあいだにやっていたイメージがあったものですから。
最初はファミ通だったか、ゲーメストだったか。とにかくゲーム雑誌で一報を見たのですがこの頃は格ゲーブーム全盛期。SNKキャラ総出演!と謳われても「へぇ~次の新作はこれか」程度の認知でした。そして、画面写真を見ての第一印象ですが…
ショボい。
正直に言うと、そう思ってしまいました。先に龍虎の拳2が出ており、それと比べるとキャラも小さいしドット絵もこの時点で古臭く見えてしまったんですね。3対3のチームバトル…ああ、キャラ数が多いから一人一人を描く手間を省いてこのサイズになったのか、などと考えましたし複数のゲームから登場、といわれてもこの頃は「怒」や「アテナ」など知らず、餓狼&龍虎の合作なのね、と考えるに留まっていたんですね。
他にもワンサカ格ゲーが出ていた時期なので、まず初報でインパクトがないとサラッと流してしまうのが常でした。KOF94もそんな一本で、この後SNK、ネオジオの中心コンテンツになっていく片鱗など感じられていませんでしたね。
パターンの楽しさを、今でも…のCPU戦
そしていざゲームが発売すると、この頃のゲームお約束の
「一人用の難しさ」
が、すぐにわかりました。
他のゲームと違い2ラウンド先取ではなく3人を順番に倒せばいいのですが、それがかえって攻略法をコロコロ切り替えなければいけない難しさにもなっていたと思います。3人×8チームの計24人を倒し、さらにラスボスのルガールを倒せばエンディングになるのですが相当に高い壁でしたね。
私はこのゲーム、対戦プレイはほぼやらずこの一人用の攻略に熱心でした。といっても雑誌に載っているパターンの暗記を頑張っていた、だけですが(笑)。超反応CPUの倒し方として、
・何かの技を誘い、そこに反撃する
・ひたすら待って、ダメージを与えるチャンスだけに攻撃する
大方この二つのどちらかになります。
私は全24キャラの、「倒し方」を覚えていたんですね。というか今でも覚えており、先日池袋ゲーセンミカドでワンコインクリアをしてきました。写真撮ってくれば良かったな、と思いました。
全部は書きませんが、代表的なものとして…
・vs草薙京…立ちCを打つと大足払いを出してくる時があり、その後闇払いを必ず出すので飛びこんで攻撃
・vsキム…しゃがんで待っていると飛んでくるか、半月斬を出してくるのでそこに反撃。まず投げにこない
・vsヘヴィD!…画面端でバックジャンプしてCDで蹴る。突っ込んできて当たってくれる
こんな感じです。アテナ、キング、ロバート辺りは安定するパターンが無いのですが、これらを覚えているので私は未だにCPU戦においては歩く攻略本なんですね。こうやって、「パターン」で突破するのが楽しいゲームでした。
そして、アテナたち同様に安定しないのがラスボスのルガール戦です。
当時はインパクトありましたね。3人がかりでもなかなか勝てない一人の敵。超反応もありますが飛び道具、対空技、突進技と持ち技は極めてオーソドックスながらそれらの性能が非常に高い、というこれぞ格ゲーのボスキャラ!な存在でした。悔しいですが当時、やられながら「カッコいい…」と思っちゃったものです。発売当初、「このゲームってラスボスはどうなるの?やっぱりボスも3人チームなの?」という疑問からギースやクラウザーがチームを組んで出てくるのでは…などなど憶測が飛び交ったのですが、それらを全て覆す凄まじいオリジナルキャラの登場に、SNKのセンスの良さを感じたものです。
未だに、待ち戦法でなんとか、タイムアップで勝つのが精いっぱいなボスキャラです。安定してKOで倒せるのは不知火舞だけだと思っています。
・弱ムササビの舞でジェノサイドカッターを空振りさせ、そこに弱忍蜂を当てる
どこからでもこのパターンに持っていけるので、舞ちゃんは対ルガール最強キャラなんですね。ロバートも飛燕龍神脚で同じことが出来ますが、舞ほど安定しません。
94年当時、初めて勝てたときは嬉しくて思わずガッツポーズを取りました…そんな印象深いボスキャラ、ルガールだったんですね。その後95、98、2002とオメガルガールとして最後の敵を務めますが、いまだにこの最初のインパクトに勝る登場はないと思っています。
あと、忘れていましたがこのルガール、第一段階の「本気出す前」の状態も結構強かったりします。小技で飛びこみを誘い、避けから投げ、のパターンで勝てますがここでサクッと勝てないと後が…のプレッシャーがあり妙な手強さがあったりするんですね。
カプコン格ゲーとは違った、一人用の面白さがあるのがネオジオの格ゲーでした。その象徴だと個人的に思っているのが、このKOF94です。
思い出したようにふとやりたくなる、そんな思い出のゲームですね。